(ネタバレ全開注意)
暑さに負けてますが何とか生きてます。生きてるけど、帰ってからぐだっとしてるのでキータッチが進まない…。頑張るぞ。書くぞ。
こちらの作品、原作全巻買って、この公演を観る前に1・2巻を読みまして、「えっ、これ面白いな!」と思って、そしたら舞台が同じくらい面白くて「さすが成井さん」と感服しまして、もう3・4巻もいつ読んでも構わないのですがとりあえず3巻だけ読みました。これ書く前に4巻(最終巻)読んじゃうと感想が変わっちゃう気がして。だってドラマチックすぎるんだもん!
ということで書き足りなかったところをぼちぼちと。
とりあえず、この人のことを書かないと終われないので主人公を。そうなんです。主人公=寺谷さん役が三浦さんであることは公演情報を見ればわかることではあったのですが、原作を読んでみたら1行目から寺谷さんが三浦さん以外の何者でもなくて、違和感なさすぎてびっくりでした。完全に私の頭の中で三浦さんが喋ってた。寺谷さんという人の人となりが(イメージとしてのだけど)三浦さんそのものでした。
野球経験があるのも存じてはいたけど、舞台で実際のボールを扱ってないとはいえ、やっぱり実際に見ると迫力が全然違ってて。というか逆に、実際のボールを投げてないのにちゃんと野球なのがすごいよ!(ボークの時だけ落としたけど・笑)
私の中で野球の舞台って『ディアーフレンズ・ジェントルハーツ』だけだったので(楽曲がSPIRAL LIFEだったのでお年玉はたいて買ったうちの1本)、あれから何年も経って『おお振り』も経てどんな描写になってるんだろう、と思ってたら予想以上に恰好良くて大変でした。1日目は当日券だったので後方で、2日目はCSC先行の3列目だったんですけど、これ絶対後方から観た方がよかったよ! 試合のシーンがすっごい綺麗に見えたもん! スポットライトを下から上に素早く流してボールを表現する演出すごい。めっちゃ綺麗だった。
話があっちゃこっちゃ行って申し訳ないですが、今回、京都劇場に生まれて初めて入りまして(目の前までは何回も行ってるけど入る日が来るとは思わなかった)。あの四季が使ってた劇場なのでさぞかしすごいんじゃないかとびくびくしてたんですが、思ってたよりこぢんまりとしていて、横幅も狭くて、確かに格調高い感じだったけど個人的にはすごくゆったりと観られる素敵な劇場でした。(逆に、あれだけしか席数がないなら、そらプレミアムチケットになるわなと…)
なので、後方から観てても想像よりずっとずっと舞台が近かったし、むしろ役者さんと同じくらいの目線の高さだったので何か照れました。いつも真剣に観てるけど、ちゃんと観ないと恥ずかしいなと。(前が通路だったので余計と)
なので、試合シーンも1日目はちょうど目線の高さくらいで見られたんですよ。逆にリアルの試合を目線の高さで、しかもあのアングルで観ることは普通ないじゃないですか。だからすごく臨場感があって楽しかったんですよね。
ということで寺谷さんに戻る。寺谷さんいい人ではあるけど、子供っぽいところもあるし、怒りっぽいし、妙なところで頑固だし。でも何だか憎めなくて応援したくなって。基本的には家族思いのいい人なんだよそうなんだよ。ああ…最後どうなるんだろうなあ。
では、その主人公の親友である小野寺役の石原さん。石原さんも2016年のダブルチャレンジ以来ですよね。いつも1年に1本なのはわかってたけど、昨年は出演がなかったので「あれっ? えっ?」となってまして。今年は出演あったのでよかったー。しかも、今回の役が今まで一番好きかもしれない。今まで悪い役も多かったし、ここまで等身大の役をあまり見たことなかったというか。(ある意味、最初に観た『アローン・アゲイン』くらいか)
小野寺さんが寺谷さんというかエンジェルボールの秘密を知るのは舞台だけでしたっけ?(原作貸しちゃったので確認できない) 何かすごくいい2人だなと思ったんです。だって小野寺さんだけが打ち明けられたんだもんね。キャラメルボックスで、この年代の親友同士ってあまり見たことなかったから。
あと、フラナガン選手が石原さんだと気付いたのはだいぶ後でした(笑)。「誰かわからないけど面白いなー」って思いながら笑ってました。そう思ったら、親友役であり対戦相手でもある2人って面白いなあ。舞台だからできることですよね。ワーニングボールに翻弄されてたフラナガン選手に同情します。
石原さん、普段は事務所に所属して演劇以外のお仕事もなさっているので、来年の後編出られるかわからないとブログか何かで書いておられたけど、いやいやこれで石原さん出なかったら嘘でしょ!? 絶対出ないとだめでしょ!? って思ってるので死ぬ気でスケジュール調整してほしい。
あー、ちょうどよかったので原作の話を。いや、あのエンジェルボールっていわば超能力じゃないですか。そもそも天使が出てくるのも非現実的だし。(石原さんの「天使って、映画や小説やキャラメルボックスじゃあるまいし!」(うろ覚え)という台詞が面白すぎてめちゃめちゃ笑いました。2年前も天使いたし、その前も何回もいろんな天使出てますもんね)
そういったところを、他の登場人物がちゃんと現実的に突っ込んでるのが好きだったんです。何て言ったらいいんだろう、ご都合主義で終わらないというか。飛騨先生もどこかのサイトでご自分で仰ってたんですけど(天使とかが出てくるからそれ以外は現実的にしたと)。
天使とか魔球とかの世界なのに、ちゃんとリアリティがあるんですよね。実際の広島のどこかでこういうこと起こってそう、みたいな。舞台で観たことによって、よりそのイメージが強まりました。
次は女性陣の感想書きたい。