ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

『野蛮なやつら/SAVAGES』観てきました。

ボビーZ』('07)と同じくドン・ウィンズロウ氏の原作ですが、自分は未読です(汗・『ボビーZ~』は読みました)。ルンさんがウィンズロウ作品のファンなので一緒に観てきました。

で、原作の評価も実は「何でこれ書いたのかな…?」だそうで。頑張ってかいつまんで説明すると、元々ウィンズロウ氏の作風は「クライムノベルだけどユーモアに富んでて少し切ない感じ」なんですけど、『野蛮なやつら』の前に出した『犬の力』が「いつになくバイオレンスでダークな内容」だったので、「『野蛮なやつら』はぶっちゃけリハビリだったんじゃないか」と。

確かに、一切先入観なしで観たんですが。「役者さんも熱演してるし、映像も丁寧に作られてるし、だけど何か地味」が正直な本音です…。

原作だとヒロインが結構エキセントリックな性格らしいんですが、それを演じる女優さんが脚本を読んだけどどうしてもそのヒロインを愛せなかったそうで(パンフレットより)。

それでもう少し愛せるキャラになったんですが、個人的にはそれが良くも悪くも普通になっちゃったんじゃないかなあ、と感じたり。

その、主役の男性2人が捕まってしまったヒロインを何が何でも助ける、というのが物語の主軸なんだけど、原作通りエキセントリックなままだったら「何でそんな女をそこまで一生懸命になって助けるの!?」って感じるところが面白かったと思うんですよ。でも普通にいい子だから、話も普通というか…当たり前すぎるというか。

普通にいい子を助けるにしては、物語が血生臭すぎるし。何か惜しいです。

脇役には、脇役と言うには豪華すぎるジョン・トラボルタベニシオ・デル・トロサルマ・ハエックが揃ってるのに。ええ、ノリノリで演じておられましたw ちょっとノリノリ過ぎたかな、というのも正直あります!w

でもねでもね、この作品の主演の1人が、『キックアス』で主演してたアーロン・テイラー=ジョンソンなんですよー!

それもあって見に行ったんですけど、イケメンになり過ぎてビビりました…! いや『キックアス』の時も綺麗な顔はしてたけどね!

けど、あんなおどおどした男子高校生が、こんな立派な麻薬研究者(でも超・紳士)になるんだなあ…と。役者さん凄すぎる。

『キックアス2』も楽しみです!