ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

PS4『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』クリアしました。

(追記はネタバレ全開です、ご注意下さい)

イース』シリーズは主人公のアドルくらいしかわからないんですけど、友達が「知らんでも大丈夫だから!」と貸してくれました。3DアクションRPGなんですけど、難易度が選べるのでアクション下手くそ過ぎる私でも大丈夫!
(でも方向感覚もないのでダンジョンで迷いまくった。マジで進んでると思ってたのに入口に戻ったことが数回。ずっと風景が似てるのでわかりづらかったんですよ)
そんな感じでどん臭いせいもありますが、そもそものボリュームがすごくてプレイ時間は50時間越えでした(上手い人はもう少し早く終わると思う)。久しぶりにこんなに長く1つのRPGを遊んだ気がする。サブクエストも単なるおつかいばかりではなくて、やる意味を感じられたので楽しかったですね。

ED観たので溢れ出る想いをふせったー辺りで書こうと思ったんだけど、書き出したら止まりそうになかったのでやっぱりこちらで。(本当はそれくらいでまとめる方がだらだら書くよりいいかもしれないけど)

今書かないと忘れることがあるのでとりあえず書きたいところだけ書きます!

(後から足す可能性もある。システム周りとかは検索すれば私より断然わかりやすく書いて下さっている方がいらっしゃるので、そちらをどうぞ)

ということで、本当に何がよかったってストーリーがよかった。もちろんゲームとしても面白いからクリアしたんだけど、やっぱりストーリーが好き。上手かったと言うと情緒がないけど上手かった。こんなゲームのシナリオ書いてみたかった。エピローグでめっちゃ泣いた。

あと、これはシナリオ全く関係ないけど、ラストダンジョンでレベルをガンガン上げさせてくれるゲームはいいゲームです。(レベル上げだけに時間を費やすのはマジで嫌い)
トロフィーもコンプリートには興味ないので、頑張れそうなところだけ頑張りました。みっしぃに料理渡すとか完全に忘れてたわ……。あとクエストもいくつかこなせなかったのが心残り。オースティンに楽譜渡したかったー!(話が進むと一時的に行けない場所があって、そのせいでできないと思ったんだけど実は別の場所から行けたっぽい) アリスンさんの御主人も気が付いたら漂流村にいらしてたわ…ごめんね…。
いくつかこなせなかったけど真EDは見れたので、優しい作りでありがたかったですね。(最後の方は条件達成するためにまあまあ頑張ったけど)
9も一緒に貸してくれたので、一旦別のゲームを挟んでからプレイしたいですね。
(ついに『MINECRAFT』をDLしちゃったんですよね、4月のフリープレイだったので。『ドラクエビルダーズ』くらいしか経験ないんだけど)

EDネタバレは追記に置いておきます。


なるべく攻略情報は見ないようにしてたけど、多少は見まして。

なので、ちゃんと真ED観れたんだけど、実を言うと好きなのはバッドEDかもしれない。真EDを観れたから言ってるのもあるけど。でも「バッド」という程バッドじゃないというか、これはむしろ一度は見せなきゃいけないやつでは。

だから「通常EDとして誰も覚えていない(後述)流れを一度見せておいて、ロードしてエピローグをやり直したら真EDに辿り着ける」という流れでもよかったかなー。(その辺は『オーディンスフィア レイヴスラシル』が上手かった)

エピローグの入り方はよかったですね。(表の)ラスボス倒して「どうなるんだ!?」と思ってたら、いきなり漂流村で目が覚めるという。メタ読みもあるけど、絶対ダーナと別れが来ることはわかってるじゃないですか。でも、それをどういう風に見せるのかなとはずっと考えてたんですよね。「ラスボス倒して、その場でお別れ言うのかな」とかさ。

そしたら、何がどうなったかわからない内に飛ばされて、もうダーナがいなくてみんなも彼女のことを覚えていないという。この辺から涙が止まらないわけですよ。だからこの流れは好きは好きなんだってー!
この時はまだ「何でこうなった」の理由がわからなくて、二段ジャンプもできなくなってたので「ダーナの存在が消えた」=「始祖鳥の翼が消えた」のかと思い込んで、これでまた泣くっていう。(真EDだとここからまた戦闘があってその時は普通に使えたので、ただの思い込みだったんですけど)
タイトルにも入っているのでダーナが今回のヒロインだと思うんですけど、ダーナの見せ方がとにかく上手くてですね。最初は夢に見るだけだし強制イベントを見せられるだけだしで「この子何なんかなー」程度だったんですけど、徐々にダーナも操作できるようになり、ダーナ側の物語も進んでいく中で彼女は遠い過去の存在であることがわかるのに、彼女の物語がまだ途中のまま、ある時突然アドル(主人公)と同じ時代で出会うことになるという。ここは本当に衝撃でした。独りでゲームしてるのに「えっ?」って声出た。

そこから一緒に行動することになって、現代と過去のダーナが(直接的な意思疎通はないけど)協力し合って、ダーナのこともよくわかるようになって、という流れがね! 上手いですよね! そらエピローグで突然いなくなってたら泣くわ!

それにしてもラクシャの方が圧倒的に先に会ってるのに、ラクシャがヒロインじゃないなんて……。ラクシャも最初は「はあ? 何やねん」くらいの印象だったのに、ストーリーが進むにつれて成長していってかけがえのない仲間だと感じるようになるという。本当に見せ方が上手い!! でもヒロインじゃないのでもちろんラクシャともくっつかないっていうね。(というかアドルは誰ともくっつかないらしい)

ただ、めっちゃ根本的な話になるんだけど、ストーリーとして解決法がこれでええんか感はちょっとある。あと正直わかりづらかった。何か勢いで納得したけど。古代種とかヒイロカネもなかったことになってたから、ダーナが過去に戻って何かやったのかと思ったんですけど、大地神に自分を差し出して? 差し出したから何がどうなって世界が助かったの? というのがあんまり理解できてないです。

RPGのストーリーといえば、個人間の話からだんだんスケールが大きくなって最終的に世界の危機になるのが王道で、ただその持っていき方に置いてかれることもしばしばあるんですけど、今作は「はじまりの大樹」という存在が上手いなと感じてたんですよね。ずっとそばにあって信仰の対象だと思っていたものが、実はこちらを危機に陥れるものだったという。だからED直前までは本当によかったのにEDで置いてかれちゃって少し残念。


ちなみに作品全体通して一番好きなのはダーナ編のラステルです。
これは声が天﨑滉平さんだからというのが大きいんですけど、最初は「あー、あまちゃんの少年声だ。わーい」くらいだったのが、ストーリーが進むにつれて彼もだんだん肉体的にも精神的にも成長していって声も低くなって、途中で国に色々あったので迷いもあってちょっとダーナと道を違えそうになるけどやっぱり守ってくれる、というところで泣けまして。だから最初に泣かせてきたのはラステルだったんですよ!
だから、エタニア王国は最終的には滅びてしまうので全員死んでしまうのはそうなんですけど、滅びる少し前の暴動で守ってくれたところで「もうあの時にラステル死んだんちゃうか……」と落ち込んでいたので、後日談で生きててくれたのが本当に嬉しかったです。ラステル→ダーナ派です。
ダーナ×ラステルでもいいんだけど、やっぱりダーナは巫女としての責任感の方が重そうなので。それをラステルが生きている間は最後まで支えたんだと思いたい)

阿座上洋平さんも恰好良いキャラを二役されてて大変美味しかったですね! どっちも好きだけど執事のフランツが特に好き。なので声優さんに詳しくなってから遊べてよかったです。