ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

『黑世界』観てきました

ナチュラルにネタバレに踏み込みそうなのでご注意ください。

 順序立てて感想書くのが難しいので取り留めがなくてすみません)

私のTRUMPシリーズとの触れ合いは、

TRUMP(Dステ版)→SPECTER(初演)→グランギニョル→SPECTER(再演・生観劇)→マリーゴールド→LILIUM→COCOON星ひとつ(生観劇)→TRUMP(NU版)

です。(合間合間に2回目観たりはしてる)

ということで、TRUMPシリーズ3作目の生観劇でした。

最初はチケット代にビビってお昼の『雨下の章』しか取ってなかったんですけど(正確に言うと先行抽選の時は2種類あるなんて書いてなくて後から2種類あると知った)、『雨下の章』を観たら「こんなん絶対『日和の章』も観なあかんやん…」となったので(大体そうなるだろうとは自分で予想していた)、一緒に行った友達(Aちゃん)と当日券を買ってどっちも観ました。(Bちゃんは最初から両方取ってた)

あまりにすごかったので何から書くか悩みますね。

今回こういう情勢なので、座席に「会話はやめてください」的な貼り紙があったのですが、そうでなくてもTRUMPシリーズの開演前ってみんな全然喋らないですよね? 褒め言葉として。SEで風の音が吹いててさ、みんな舞台を見つめてて。そんで開演する時に暗転しないパターンもあるし。(『星ひとつ』は暗転したと思う。『黑世界』はしなかった。びっくりした。楽器の人が出てきて、チューニングしてたかと思ったらそのまま開演していくという。そう今回はチェロとバイオリンおよびヴィオラが生演奏だったのです。豪華)

普段行くのがキャラメルボックスなので、『SPECTER』再演の時に客席の雰囲気が全然違ってどきどきした思い出。いやでも楽しい楽しいです。

それもこれも一緒に行ってくれる友達がいるおかげなんですよ。やっぱり最初に踏み出すの勇気いったもん。刀剣乱舞が好きな友達(Aちゃん)に刀ステの末満健一さん繋がりで「あのさー、『TRUMP』って知ってる?」とそーっと尋ねたのが始まりだったんですけど。あの時蒔いた種がこんなに大きく育つとは。

その友達が、これまた刀剣乱舞好きな別の友達(Bちゃん)を引き入れてくれまして、今回は何と3人で観劇でした(それぞれで買わないといけなかったので席はバラバラ)。さらに前夜からBちゃんに3人で合宿して、『LILIUM』と『星ひとつ』を履修してから観劇に臨むという。

(Bちゃんがまだ『LILIUM』観てなかったので「それは観ないといけないよ!」と。今回の主人公が『LILIUM』と同じリリーなので)

なので、ものすごく新鮮な気持ちのまま『黑世界』を観られたんですよ。そしたら『雨下の章』の開始5分で号泣でした。ひどい、あれはひどい。あんな開始5分で心をえぐってきます? いやでも『星ひとつ』も開始5分で号泣だったな…。(頭を抱える)

そういったわけで、今回は何と言っても鞘師里保さんのリリーを観られたことが一番でしたね。もちろんそれだけではないけども、けど鞘師リリーをこの目で観られる日が来るとは夢にも思ってなかったので。もっと言うと、リリーのその後の話ってあるのかな、というところからだし(末満さんの頭の中にあるのはわかってるけど、実際に形になるかどうかは別なので)。なので、『雨下の章』を観終わった直後は「あ、今なら死んでもいい」と思ってました(時が経ったので今は嫌だけど)。

あと、もう1人の主人公と言っても過言ではない新良エツ子さん! 新良さんの生歌を私は7年前の『ショーシャンクの空に』で聴いています! あの時も圧倒されたけど、今でもすごくて尊敬の念しかない。繭期夜会の配信を観た時に「これ歌ってるの? 人間(ひと)が歌ってるの?」ってなりましたもん。

そうか、だから『ショーシャンクの空に』でも役を演じておられたから、その時も今回も私は新良さんの演技を観られたってことなんだな。今回のチェリーもめちゃくちゃ可愛かったです。でも、何でチェリーって名乗ったんだろうなあ。「私はリリーの○○だから」(だっけ?)の○○が口パクだったんだけど、何て言ったかわからなくて悔しい。割といい席で観てたんだけど油断した(舞台と同じくらいの高さでど真ん中でした)。『LILIUM』を改めて観たらチェリーはかなり好きな方だったので、その名前を借りてくれたのはとても嬉しかったり。

今回、朗読劇とあったのでどんな感じかなと考えてたんですけど、実際に観たら確かに台本を片手には持ってたけど実質ミュージカルでした。舞台を歩き回ってるし、歌うし、でも上手くソーシャルなディスタンスは保ってて(この前の刀ステもこんな感じだったんでしょうかね)。こんなやり方を考えた末満さん(だけではないと思うけど)がすごい。だって普通に座って読むだけかなと思ってたし。全然そんなことなかったです。めちゃくちゃ感心して感動した。

そんでね、たまたま雨下→日和の順で観たんですけど、これでよかったです。雨下の序盤で死ぬほど泣かされて、日和の最後で死ぬほど泣かされました。でもね、日和では希望が見えたの。TRUMPシリーズで初めて希望が見えたの。これ書くだけでもう何か泣けてくるよ。だからこの順番でよかったんだよ。(でもどちらか選べと言われたら雨下の方が好き)

本当は今年やるはずだった『キルバーン』はどんな物語だったんだろうなあ。いや、いつかやってくれると信じてますが。

いっぱいいっぱい感想書きたかったんだけど、ちょっとプライベートが立て込んでて記事を分けるほど書けなかったので追記に置いてます。

 

 

ということで次は何を書こう。

とりあえずネットのみのアンケートはしっかり書いて送れたのでよかったです。どうして『かがみの孤城』は公式サイトにURL載せてくれなかったの…。(ツイッターでもネットでもお問い合わせした)

キャストのお目当ては(鞘師里保さんは別格なので置いといて)、池岡亮介君と大久保祥太郎君でした。2人が同時に出るのも、2人が出る方を観るということもチケット取ってからわかったことなので、結果的にはよかったなと。(まあ日和も結局行ったけどね!)

大久保祥太郎君はDステ版『TRUMP』にも出てたし、『グランギニョル』のオズだし、『星ひとつ』にも出てたけど、やっと今回で大久保君だと認識しながら観られました。(特に『星ひとつ』はメイクでみんなわかりにくかった)

『TRUMP』に出てたとか全然覚えてない…。私が観たの映像だけなんだけど、いたのかな(トリプルキャストだったので)。そもそもあなたもワタナベエンターテインメントだったのね!

(話逸れるけどハイローWORSTで好きになった荒井敦史さんも『TRUMP』出てたやん。マジか)

なので、今回はちゃんと観てたのです。と言いつつ、時々「これどっちだ。池ちゃんか? 祥太郎君か?」って混じってたけど…。親方の弟子も、屋敷に忍び込む少年もどっちも好きでした。屋敷に来る少年はものすごくオズっぽかったので、深読みしてしまったんだけどどうだろう。『グランギニョル』のオズって最後どうなったっけ?(何回か観てるのにいつも忘れる)(TRUMPシリーズは思いも寄らないところで血縁だったりするので)(あと末満さんは良くも悪くもパンフレットで核心を書いたりする)

ところでこの話さ、屋敷の少女(少女と書こう)はリリーのことを閉じこめてたわけじゃない。でも、少年からすると心が綺麗だったんだよね?(心の綺麗さが外見の美しさとして見える繭期の症状) それってどういうことだったんだろうなと思って。

だって観客からすると、最初はとても「心が綺麗」とは思えない振る舞いだったんだけど。あと、少年のことを信じてあげられなかったのかな、とか。「心が綺麗=信じる」という意味ではないんだけど。

日和も含めて今回は「繭期が終わる」がキーワードのお話が結構ありましたね。実際終わるまでは描かれなかったけど、繭期が終わらないソフィとかリリーとの対比なのかな。(『グランギニョル』も終わらない繭期だったし)

弟子の方は、何かこう、リリーとの関係の積み上げ方が丁寧で好きでした。少しずつ深めていくといいますか。リリーの性質上、恋愛とかそういうことにはならないんだけども。でも、リリーさん結局あの町に8年くらいいたのよね? 結構いたね? 8年もいたのに見た目変わらなくて大丈夫かなと思ったりしたけど。(吸血種とはバレてないよね? 1回しか観られなかったのでもう記憶があやふや)

あと、これは池ちゃんもだけど馬車の話で殺される役が何か好きでした。モブっぽいところが逆に新鮮だからだろうか。馬車の話もめっちゃ好きなんですよ。時間をループするんじゃなくて、記憶の中だけでループするやつ。だってそっちの方が救いのなさが際立つじゃないですか(時間のループも好きなんだけど)(あ、だから洋画の『メメント』ぽいかも)。

ちょっと思ったのは、「タイくらいわざと曲げとけ!」でしょうか。別に1年でループさせんでもええやん。ああ、でも本当にクラン(だったっけ)に行く訳じゃないからどのみち殺されるんだろうか。

あれ、この話結末どうなったっけ…。あ、思い出した。

池ちゃんは! 恰好良かった! めちゃくちゃ恰好良かった! これだけ言えばいいと言うと怒られるかもしれないけど、でも恰好よかったんだもん。歌も素敵だったし。

池ちゃんはキャラメルボックスの『時をかける少女』客演以来の再会でした。DVD買ってなかったのが悔やまれる…。あの役めちゃくちゃ好きだったもん。

今回どんな役なのかなと思ったら、とてもイケイケだった(笑)。好き! 『雨下の章』の中では異色だったけど、その分、癒しの存在でもありました。誰がなんと言おうとあれは癒し系。

あんな若い内に『TRUMP』に出演したことは相当な財産ですよね。池ちゃんに限らないけど。(三津谷ソフィとか陳内クラウスとかここで確立されたでしょ? すごいよね。あんな若いのに永遠の時を生きてる人だったもんなあ)

『雨下の章』の最後の話はめちゃくちゃツボでした。研究所に囚われた美少女と、彼女に情が移ってしまう研究員的なやつ。永遠のモチーフって感じがします。