ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

『Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ』・2

公式サイトはこちら→ https://www.cs.furyu.jp/caligula/od/

(超ネタバレしてますのでお気を付け下さい)

2周目クリアしました! 楽士ルートに入ってバッドエンドもグッドエンドも見ましたよ! このゲーム好きすぎて何から書きましょうか!

とりあえず、やっぱりこのゲームは2周した方が楽しいと思います。EASYかNORMALならそんなに時間かからないし、帰宅部ルート→楽士ルートと2回味わった方が面白いですよ。

グッドエンドの最後のムービーも、2周してやっとどれが誰がわかりました。みんな幸せになってくれ……。

 

ということで順不同で書き連ねるんですが。

いやー……バッドエンドがね。要するに楽士ルートって、帰宅部にも楽士達にも自分(主人公)の正体を伏せた状態で(ソーンとμ(ミュウ)だけが知ってる)、ソーンの手助け=帰宅部の妨害をするんですけど。

基本的には、帰宅部は現実に帰りたい人達で、楽士はメビウス(μとアリアが作った仮想空間)に留まりたい人達なんですね。が、楽士ルートに入ると楽士のキャラエピソードも読み進めることができるんですけど、そうすると、何人かは最終的には「現実に帰りたい」という決意を固めるんですよ。

それを全部踏みにじる楽士ルートのバッドエンドね!(笑顔) クライマックスの、通常ならソーン戦に入るその直前に条件を満たしていれば帰宅部を裏切る選択肢が取れるようになるんですけど、その時のLucidの悪い顔ね。(いや透明人間だから見えないんだけどあれは悪い顔だった)

いやいや、プレイヤーの全員が全員悪意を持って裏切ったわけではないだろうと思いつつ。その悪い顔が面白くてちょっと笑いました。

(ちなみにそこでやっぱり帰宅部と共に現実に戻ることを選んでも、主人公が楽士として行動していたことを明かさないソーンさんが男前←他の人の感想を読んで気付いた私)

で、裏切ったのでもちろん帰宅部のみんなから罵詈雑言を浴びせられるんですけど、何と親密度がMAXかどうかで台詞が変わるそうです。意外とちゃんと作り込んである『カリギュラ』すごい。

私は全員MAXだったので、罵詈雑言だけど「好きだったのに」とか「信用してたのに」という苦渋も見て取れて大変苦しかったです。ということは、MAXじゃなかったらもっとひどい言葉なんだろうか、ちょっと聞きたかった。

そして始まるLucid対帰宅部! えっ、ソーンさん手伝ってくれないの!? まさかの一対多数でした。まあ、帰宅部が弱めに設定してあるので一人でも割と余裕だったのでよかったです。いきなり9人全員と戦うのではなく、何回かに分けての戦闘でした。最後が佐竹君との一対一でめちゃくちゃ熱かったです。好きなキャラなので尚更。「ごめんよ……ごめんよ……」と言いながら倒してました。(佐竹君に限らず)

そしてこのルートだとアリアがラスボス! アリアの二等身じゃない姿はこの時しか見られません。そしてそれがまた恰好良いんですよ……まあ倒すんだけど。あとアリアからも罵詈雑言です。そりゃそうだ。

アリアを倒すと、結局誰もメビウスから出られず、このゲームを始めた時と同じように卒業式と入学式が繰り返されるんですけど、ぞっとして最高でした。座席には帰宅部だけでなく楽士達もいてそれがさらに絶望を誘います。その間に、μ(のおそらく情報操作)によって外の現実も壊されていくのが、現実世界のニュースの音声(だと思う)が流れることによってわかります。

現実とメビウスは、どちらで死んでももう片方も死んでしまうので(メビウス内だと死ぬというか消える)、どんどんメビウスから人がいなくなっていきます。どうして誰もいなくなってしまうのと悲しむμ。そして最後に残ったのが主人公。その主人公ももう消えてしまう直前、μが悲鳴のように問います。「私はあなたを幸せにしてあげられなかったの!?」(うろ覚え)。この問いには「はい」か「いいえ」で答えられます。どちらにせよ答えると主人公は消え、μの慟哭で物語は終わります。

っていうのがね! 意外と好き! 私は好き! 「幸せにしてあげられなかったの!?」なので「いいえ」と答えました。幸せでしたよ、と言いたかったので「いいえ」で合ってるよね? だって私はたぶん現実に帰りたいと思わなかったろうしなあ。ひとときでも夢を見させてくれてありがとうですよ。

確かにμはちょっと融通が利かなくて、細かい機微が理解できないところもあったんだけど、でも「みんなを幸せにしたい」というのは偽りのない気持ちであり。周囲の影響を受けやすく、尚且つ自分で判断できなかったので最終的に滅びに向かっちゃったんだけど。でも、それはソーンがそう仕向けたからであってμ自身が望んだわけじゃないしね。

セーブデータは残してあるので(クリアデータをセーブすると最終戦直前からロードできる)、戦闘だけ頑張ればいつでも見られますね!

というμを演じた上田麗奈さんはマジで天才だと思いました。同居人さんの推しです。演じただけじゃなくて、このゲームで使われてる歌のほとんどを歌ってるからね! すごいね! Spotifyにサントラあったのでめちゃくちゃ聴いてますよ!

どれも好きなんだけど、特に好きなのは『Love Scope』と『独創性インシデント』と『おんぼろ』と『天使の歌』かな。(『トキメキ*リベリエ』はスイートP様本人が歌ってる方が好き。スイートP様マジ可愛い)

あとラストバトルの『Orbit』の曲調と歌詞はとても意外でした。「最後がこれなんだ」って。確かに壮大な感じではあるんですけど、すごく少女性を感じる歌詞で、何かこう倒すのが申し訳ないというか(実際は正気に戻す感じだったのでよかったけど)。

μとアリアがこの世界ではバーチャドールと呼ぶ、要するにボカロソフトで、歌を作った方々は(全員ではないけど)いわゆるボカロPさんなんですね。申し訳ないけど私、今までボカロに全く興味がなくて、でもこのゲームのおかげでボカロPさんの名前とかをちょっとずつ覚えてきております。(あと伊東健人さんの影響もあり)

なので、アリアももっと歌を聴いてみたかったなあ。『Orbit』のアリア版がめちゃくちゃ恰好良かったし。

楽士もねー、楽士の皆さん大好きですよ!

帰宅部ルートやった時に、「何か全然楽士のバックグラウンド出ないな?」と思ってたし、ラストダンジョンに再登場した時も「えらい唐突だな?」と思ってたんですけど、その辺が全部楽士ルートで語られてると言うね!! なるほどね!!

物足りなかった闇の深さは楽士側だったんだなとわかりました。なので、圧倒的に楽士の方が好きでして……これはストーリーとして難しいところですけども。今回の物語だと「(帰宅部が)それだけつらいことがあっても現実に帰る」というのがもう少しほしかった面と、でも「敵だからこそ共感したい(大した理由がないなら敵として魅力がない)」という面があり。

帰宅部も楽士もみんな好きなんだけど、楽士のベスト3は上からStork、スイートP、ソーンかな。でもイケPも梔子も好きだしー! 少年ドールやシャドウナイフは共感の方が強いです。ミレイ様とウィキッドは一番遠い存在かな。

Storkは「私、やっぱり変態が好きなんだな」って……。あとヘタレなところ(ヘタレ萌え)。みんなエピソードを読み進めると何かしらのギャップが出てくるんですけど、それが一番好きなのが彼かなと思いました。この辺のネタバレは書き出すと長くなりすぎる上に野暮になるんであえて書かないんですけど(検索したら書いてくれている人もいます)。そういや、結局素顔はわからないままだったんだな。

スイートP様は可愛いから。可愛いし、悩みもわかりすぎる。歌も好き。あと性格が好き。意外とぱっきりしているし、他の楽士への思いやりもスイートP様が一番あると思うんですよ。

ソーンはキャラエピ見たら何かもう悲しすぎて……。悲しいけどそういうのめちゃくちゃ好き……。

ソーンは一凛(いちか)を求めてメビウスに来たんだろうけど、でもこの世にいない人はメビウスに呼べないから、たぶんそこでメビウスが現実ではないと気付いて、気付いちゃったからホコロビが見えてNPCで一凛を作ることもできなくなって、なので自分が一凛として振る舞うようになって。μが何でも願いを叶えてくれるとのことだったけど、結局、自分の願いが叶わないとわかった時にどれだけ絶望したんだろうなと。

ちなみにだいぶ早くから「ソーン=棗を分解して横に並べたもの」には気付いていたので、「笙悟! 早く気付いて!」と思ってました(笑)。

帰宅部はねー、琵琶坂先輩が好きでねー。(遠くを見ながら)

演じた赤羽根健治さんが公式サイトのインタビューボイスで声を枯らしておられまして。何がそんなに赤羽根さんの声を枯らさせたのか大変気になっていたのですが、キャラエピを全部読んだら納得しました。

で、(梔子のキャラエピも含めて)全部読んだんですけど、やっぱり好きは好きです。最初から裏はあるなと思ってたし(あるだろあれは)、ぶっちゃけピラミッド攻略中から「あー、この人サイコパスなのか」ってのはわかってました。有名な問題(problemじゃなくてquestionの方)なので。(なので梔子キャラエピ中に梔子に怯えられたけど、知識として知っていただけなので怯えないでほしい)

そもそもサイコパスってのが具体的にどんな性格なのか正確には説明できないのですが。「普通はそうはならんやろ」てな感じなのは何となくわかる。だからまあ、悪人というかクソ・オブ・クソには違いないんだけど、突き抜けてるから好きなのかなあ。死んじゃった時は悲しかったし。

ぶっちゃけ恰好良かった! はい、恰好良かったんです! 追放と対の改心ルートとかあればよかったのにな。でも優遇しすぎになるか。てか、追放の仕方も検索しなかったら絶対わからんかったわ。意外と分岐が多いぞ『カリギュラOD』。すごい。

佐竹君は1周目はだんだん情けなく見えてきちゃって、「一番好きなキャラ」の座を琵琶坂先輩に奪われましたが、2周したらその情けなさも含めて好きになってきました。でもやっぱり最初のクールな感じがめちゃくちゃ好きだったなー。

強いて言うと、帰宅部と楽士の交流がキャラエピ内でもうちょいあってもよかったかな。ある人はあったんだけど。

帰宅部同士、楽士同士だと、戦闘開始時と終了時に声の掛け合いがあるのが大変楽しかったですね。色んな組合せで聴いてみました。両方合わせて編成できる「歌姫の見る夢」だとさらに色んな掛け合いがあるらしいけど、そこまではいいかな。(そもそも何かが足りないらしくまだ解放されていない。たぶんμの残滓を見忘れてる)

あとは武器やスキルがみんな違うのですが、心なしか女性陣の方が使いやすかったような気がします(OD新キャラの彩声はちょっと使いにくかったけど)。男性陣はクセが強かったかな。

本当はもっと仲間同士のスキルの組合せを考えるべきだと思うんですけど、主人公がカウンター攻撃を3種とも持っているので一人でも突破口を開いてしまうのがありがたくもあったし、面白みが減ったところでもあったんでしょうね(2では調整されてる)。ただ雑魚戦はめちゃくちゃありがたかったです。

それでは最後に、帰宅部の胸に咲いている花の花言葉を並べて終わります。(探したけど見つからなかったので)

帰宅部は名前が音楽に関係するものが入ってたんですね(2もそうですね)。「みんなちょっと変わった名前だなー」と思ってたけど、気付くのが遅かったです。

主人公(うちは男:葛城 理遠/女:桐野 すばる)

アンチューサ(アフリカワスレナグサ):あなたが信じられない 真実の愛

トーチジンジャー:全てを手に入れる、気取った恋、信頼、慕われる愛、無駄なこと

ウシノシタクサ(=アンチューサの別名):真実、偽り、あなたが信じられない

佐竹 笙悟

アネモネ:あなたを愛します、はかない恋、(紫)あなたを信じて待つ、(赤)君を愛す

アイビー:永遠の愛、友情、信頼、結婚、誠実、不滅

峯沢 維弦

ニコチアナ:あなたがいれば寂しくない、ふれあい、秘密の恋、援助、保護、私は孤独が好き

ラベンダー:あなたを待っています、期待、沈黙、不信感、疑惑、清潔

巴 鼓太郎

ヘリコニア:注目、風変わりな人、不寛容

リンドウ:勝利、正義感、あなたの悲しみに寄り添う、寂しい愛情

響 鍵介

ブバルディア:交流、親交、情熱、空想

オーニソガラム:純粋、才能、才能、純白、清らかさ

柏葉 琴乃

ネモフィラ:可憐、どこでも成功、あなたを許す

コスモス:乙女の真心、調和、謙虚、(ピンク)純潔

守田 鳴子

キンギョソウ:おしゃべり、でしゃばり、おせっかい

マリリス:誇り、内気、おしゃべり、すばらしく美しい

篠原 美笛

アザミ:報復、厳格、独立、自立、触れないで

オトメユリ:好奇心の芽生え、飾らぬ美、純潔、私の心の姿、私の心

アフリカンデージー:元気、無邪気、変わらぬ愛、ほのかな喜び、心も体も健康、健やかな人

神楽 鈴奈

シロユリ:純潔、威厳、清浄、堂々たる美

スイレン:清浄な心、信頼、信仰、(白)純粋、潔白

天本 彩声

カラスウリ:よき便り、誠実、男嫌い

琵琶坂 永至

イベリス:心をひきつける、初恋の思い出、甘い誘惑

イカリソウ:あなたをつかまえる、君を離さない、旅立ち、新たな人生