ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

『Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ』・1

公式サイトはこちら→ https://www.cs.furyu.jp/caligula/od/

2がやりたくて1(正確には1のリメイクである『オーバードーズ』)と同時購入して、とりあえず通常の帰宅部ルートをクリアしました。

買おうと思った理由は色々あるので箇条書き。

・2に伊東健人さんがいる

・1と2の物語が続きものらしい

・そういえばそもそも前から何となく気になっていたタイトルだった

・シナリオが里見直さんなので、ペルソナシリーズは『女神異聞録ペルソナ』が一番好きな私が歓喜

・音楽も『真・女神転生』シリーズ(個人的には『真・女神転生if…』で好き)の増子津可燦さん

おぐちさんによるイラストがとても素敵

・同社(フリュー)の『モナーク』もとても気になっている(10月発売)

など。

実際遊んでみて、一週間かからずにクリアしてしまうくらい好きだったので、軽い感想を残しておこうかと。

ちなみに二周目で強くてニューゲームが可能で、(これは一周目から選べるけど)敵役である楽士ルートというのもあるので、そちらもやります。それが終わってから長い感想書くかも。(かも)

・主人公がリメイク前は男子しかいなくて声が沢城千春さんなんだけど、『オーバードーズ』で女子が追加されて声が沢城みゆきさんという遊び心の効いたキャスティングが好き(リアル姉弟)。キャラによっては性別で応対が変わります。私は帰宅部ルートを女子で、楽士ルートを男子で遊びました。Lucidはやっぱ男子かなって

・タイトル画面で歩いている主人公が、直前のセーブデータが反映されてて最高。ちゃんとLucidも歩きます。これ驚いた

・難易度NORMALでクリア時間が30時間ちょい。始める前に軽く情報収集してたけどその通りだった。物語自体はそんなに長くない。(あとは戦闘難易度で時間取るかどうか)

・一周目から楽士ルートに入れることは入れるんだけど、そんなに長くないのでまずは帰宅部ルートを遊んで、色々わかってから二周目で楽士ルートに入った方が楽しいと思う。帰宅部の台詞の意味もよくわかるし

・めちゃくちゃ好きだけど、物足りないとかシステム的にやりにくい部分も多数ある

・とにかくキャラ(帰宅部も楽士も)とシナリオが好き。お気に入りのキャラは琵琶坂先輩と佐竹君です。でもみんな好き。

キャストさんが帰宅部も楽士もみんなよいんですよ……! よくこんな声の良い人ばかり集めたなと

・特に楽士は敵ではあるけど、悪というよりは思想の対決なので(メビウスから出たいのが帰宅部、出たくないのが楽士)、その理由を突き詰めると楽士の方に感情移入したりすると思う

・ただ、シナリオの先が気になりすぎてひたすらNORMALで進めてたんだけど、それまでが楽勝だったのでラストダンジョンで雑魚(シンボルエンカウント)をほぼ無視して進んだら流石にレベルが足りなかった(自業自得)(まさかラストダンジョンだと思わなかったので)

・戦闘はややこしいしちょい難しいけど、NORMALならあんまり深く考えないでボスも力押しでも行ける。と思っていたら、流石に最後の方はちゃんと考えないといけなくて「もっと練習したかった」と思った。「雑魚戦はさくさく進むけどボス戦は多少苦労する」くらいの難易度調整だとありがたかったと思う。

(ボスもその最後の方のやつ以外はほとんど力押しでいけちゃってたので。途中で一瞬HARDにしたけど、雑魚戦が面倒臭くなるのは嫌なのですぐ戻した。難易度調整は他のRPGでも思うところが色々あるけどやっぱり難しいんだろうな)

(二周目ならレベル調整もできるので、敵のレベルを味方のレベルのちょい下にしてHARDにすると私が一番楽しい感じにできました。レベルはその都度ちょいちょいいじってます)

・要するにコマンドを4人順番に3つずつまでプログラムするんだけど(順番は戦闘じゃない時のメニュー画面で変えられる)、その噛み合せ方によっては戦闘が一瞬で終わるし、何も噛み合わなかったら(相手の攻撃でこちらの行動が止まることもあるので)雑魚戦でも普通にやられる、という感じ。そのちゃんと噛み合うかどうかの予測が確認できるんだけど、あくまで予測であって未来視ではないのがミソ。

毎回全員入力だと面倒臭すぎるけど(アップデート前はそうだったらしい)、今なら主人公以外はAUTOにできるので本当によかったと思いました(小学生並みの感想)

・戦闘が終わると、どれだけ戦闘不能になっていても1人生き残っていれば全回復するので、その辺をばっさり切ったのは潔いと思った

(なので通常画面での消費アイテムは存在しない)

・ダンジョンのBGMが戦闘とシームレスになっていて、戦闘に入るとボーカルがつくのが恰好良い。BGMだけじゃなくてフィールドもその場で戦闘画面になるので面白いし、ロードがなくてストレスフリーなのも素晴らしい

・装備が武器とか防具ではなくてスティグマという「魂の残滓」的なもので、そのこと自体は好きだけど、たくさん出てくる割には後から出てきたやつがそんなに強いわけでもなく、数で誤魔化しただけみたいな印象なのが残念だった。名前も独特なので、名前から強さが判断できないし

・レベルが多少下がってもいいのでスキルの振り直しができたら嬉しかったなあ(取ってみたものの使わないスキルがあったので)

・この世界は主人公達以外にもたくさん囚われた人が同じ高校の生徒として存在していて、その人達のトラウマ(悩み)を解決することがサブクエストで、サブクエストをこなすと主人公のステータス(命中とか)が上がっていくんだけど、そのサブクエストが始まりから最後までとにかく面倒臭い。

WIREの一覧画面でプロフィールを見てトラウマを確認する→WIREで「どこにいる?」と聞く→エントランスに戻る→いるので△で悩みを聞く→△でパーティーに誘う→解決する(ここはまあ色々。生徒とか特殊NPCに会わせたりスティグマ装備させたり戦いに行ったり)

という流れなんだけど、生徒が最大500人くらいいて、全員は無理でも100人くらいはWIREの一覧にいて、誰の依頼なら受けられるのか一人一人確認しないといけないのがまあ地獄(二周目なら解決できる依頼に「!」が付いている?)。さらに、会いたい相手が生徒だったら誰と出会わせればいいのかまた一人一人確認しないといけない。最初は頑張ろうと思ったけど、面倒臭すぎて10人くらいしか解決しませんでした

・ダンジョンもだだっ広い上に似たようなフロアだらけで道が全然覚えられなかった……。サブクエストのために特殊NPCに会う必要があるんだけど、メインシナリオ中に「あ、この人か!」と思っても二度とそこに辿り着けない予感しかなかった。せめて地図表示がもう少し親切だと嬉しかった

・キャラとシナリオが好きだけど、本音を言うともっと闇が深いと思ってたので、そうでもなかったのはちょっと物足りなかったかも。本当に闇が深かったのは琵琶坂先輩くらいかな。(まだ全貌は知らないけど)

あと、それぞれのキャラクターシナリオが部室で発生だったので、それは何かもうちょっと何とかならんかと思った。部室で話しかけるのはいいんだけど、みんながいる前で急にシリアスな話が始まったりするので感情移入しにくかったというか。「その話本当にここでするの!?」みたいな。せめて一旦画面を暗転させて誰もいない部室にしてくれればよかったのに

・柏葉琴乃さん(キャラ名)が自力でカタルシス・エフェクトを発動させてたので、後のシナリオに何か関係するのかと思ってたけど、別にそうでもなかったのが残念というか拍子抜け。(だったら何のためにそうしたのかと)

・これはこのゲームに限ったことではないんだけど、自分で名前を付けられるなら本当は名前を呼んでほしいんですよね。でもフルボイスになったことで逆にそれが無理になったというか。だから別名(今作なら「部長」)を付けるんだけど、別名は別名なので違うんですよ。私の名前を呼んでほしいんですよ。最悪、台詞にあるだけで無音でもいいです。もしくは、文字の台詞には名前が入ってて、ボイスでは「お前」とか「あなた」で呼ぶとか。

と、『女神異聞録ペルソナ』が大好きだった古参は思うのでした。(名字で呼ぶ人もいるし名前で呼ぶ人もいるしニックネームで呼ぶ人もいるし、そして最後のマキちゃんがああ呼んできたことに泣いたので)