ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

『Caligula 2/カリギュラ2』クリアしました

(ちょっとネタバレあります)

NORMALとEASYを行き来しながら40時間くらいでしょうか。うん、もういいかな……って感じ。

何だろうなあ。1(正確には『オーバードーズ』)を遅ればせながら遊んでみてこんなにハマると思ってなかったので、2にもめちゃくちゃ期待してたんですけど、「あれ、何か違う」って感じでした。

一番は、1の闇の深さが好きだったのでそこがライトになってしまったのが大変残念なのですが、別に闇が深くなくても好きな物語はいくらでもあるので、そこだけではないと思います。(逆に言うと、1が合わなかった人は2は好きかも)

単純に掘り下げが少なくて物足りなかったかなー。キャラクター自体はみんな好きだしキャストさん達も素晴らしいんだけど、キャラエピソード全部見ても「え、これだけ?」みたいな気持ちになったし。何か、キャラエピソードの前半が他愛のない日常パートばっかりで嫌な予感はちょっとあったんですよね。話数を稼いでるだけみたいな。

カタルシスエフェクトもいまいち「何故その形なのか」が弱くて、鐘太先輩の目隠しとかどんな意味があるのかどきどきしてたのに、そんなに意味がなさそうで拍子抜けだったり。

あと、1に比べると「何故そこまでして現実に帰りたいのか」という部分が足りなかったです。そして、自分達が現実に帰るためなら相手(楽士)の都合も踏みにじる、私はそこが好きだったんです。「帰宅部が正義で楽士が悪という単純なもの、じゃない」ところが好きだったのですが、2は何か単純な話になっちゃったなと。それも、何でそうなるかがよくわからなかった。「何でこの人(楽士)達と戦ってるんだろう」と思っちゃいました。

キィも「可愛いけど人の感情の機微がわからない」というスタートが面白くて、そこからどう変わっていくのか楽しみで、実際そういう部分が克服される場面もあったのですが、何か最後まで上から目線に感じちゃってエンディングでちょっと嫌いになりました……。繰り返すけどキャストさんは素晴らしいです! 歌もめちゃくちゃよかったです!

楽士に至っては本編での情報がほとんどなく、クリア後に再戦して勝つとバックグラウンドが読めるのですが、それも読むだけだし、とりあえずマキナだけ読んだんですけど「はあ、そうですか」という気持ちにしかならなかったので、そういうのは本編中にもっと匂わせてほしかったなと。ただの裏設定やん、と。キャラクターやキャストさん達は良いだけにあまりにも残念すぎる。ブラフマンとか関わりがなさすぎて本当どうでもいいもんな……。

だから、楽士側の「何故そこまでしてリドゥに残りたいのか」もあんまり伝わってこなかったんだけど、裏設定読めばわかるのかなという面と、「読んでもわからなかったらどうしよう……」という心配でこれ以上読みたくないという気持ちがあり。何人か好きになれそうな人はいたんだけどなあ。

リグレットも種明かしの内容はとても好きだったのですが、今回はクライマックスで会うまでほとんど関わりがないので(一方的に助けられるとかはあったけど)、感情移入ができない! 絶対もっと好きになれるキャラだったのに!(むしろ、あのシーンは私の気持ちはリグレット側でした)

あと、ここだけどうしてもネタバレっぽくなるんだけど、何でリグレット(陣営)が今回の事件を起こせたのかに納得が行かないというか……。

1ももちろん現実ではあり得ない事象ではあるけど、納得はできるんですよ。でも2は「何であなた達にそんなことができたの?」と思っちゃうんですよね。何でリドゥに入ることができたのか、っていう。これも裏設定読んだらわかるのかなあ。

今回、里見直さんの都合が合わなくて協力だけで、1から続投のプロデューサーの山中拓也さんがシナリオのメインライターになられたんですが、「やっぱり私が求めてたのは里見直さんだったんだな」と実感してしまった悲しさ。進化したカリギュラで里見さんのシナリオが読みたかったです。

おぐちさんのイラストのタッチも、1のぱきっとしてる方が好みでしたが、これは完全に好みの話。(違う人になったのかと思った)

話が変わって、システムはとても遊びやすくなっていたので本当にありがとうございます。戦闘もサブクエストも洗練されていて楽しかったです。ちょっと戦闘の速度がもっさりしていたので、1.5倍速にしてほしかったけど。

でも、1人1手番になったので、組合せも考えやすくなっててよかったですね。スキルの発動タイミングをちょっとずらして、カウンターからの空中コンボが決まった時の爽快さは他のゲームではなかなか味わえないです。(オート戦闘だとこうはいかない。面倒な時はオートにしたけど)

キィのフロアージャックもいいシステムでしたね! めちゃめちゃお世話になりました! 色んな歌を歌ってもらいました! レベル上げで前のダンジョンに戻った時に、あえて同じ歌を歌わせるのも楽しかったです。

難易度的には1より敵が強くなってていい感じなんですが、普通に進めるとレベルが足りないのでちょっと戻ってレベル上げしないといけないのが面倒だったかも(なので、そういう時はEASYにして進めた)。ラストダンジョンも全然敵がいなかったので、流石にもう少しいてほしかったような。

装備はスティグマとパッシブスキルの2種類に増えてて、パッシブスキルでカスタマイズ性が高くて楽しかったです。そのパッシブスキルを付け替えてサブクエストをクリアするのも面白かったし。

キャラ性能もそれぞれ違っててよかったのですが、1つ言わせてもらうと、劉都がタンクなのに体力低いのは本当に意味なかったですね。全然持ちこたえられないので使えませんでした(鐘太先輩の方がよっぽどタンクだった)。ステータス見てびっくりしましたもん。仕方ないから防御のスティグマで一番いいやつ付けてたけど、それでようやく人並みくらいでした。何でこんな能力にしたの……。

歌は、ボカロとか全く興味ない私でも1も2も好きになるくらいよかったのですが、1も2も後半になると曲調が似てきてあまり聴き分けがつかないのがちょっとだけ残念でしたね。覚えてくると好きなんですけど。

そういう意味では『永遠の銀』が一番好きで、『オルターガーデン』が二番目に好きかな。ただ、(全体的に)歌詞が1に比べるとわかりにくくて楽士のバックグラウンドをあまり想像できなかったので、1くらい露骨でよかったのにと思います。

エンディングのスタッフロールがあの曲だったのは熱かったですね! 先にサントラで聴いちゃってて「へー、歌ってるんだ!」と思ってたんですけど、エンディング見て大いに納得。この歌とても好きなので、そろそろ聴くだけで泣くレベル。

今回たまたま特典付きを買ってて、リグレットのアルバムが手に入ったのはとても嬉しい。(今はサントラも発売されて、サブスクでも配信されたので聴けるっちゃ聴けるんだけど、特典としてもらえたのが嬉しい)

ということで、次は同社の『モナーク』の体験版を遊びますー。これはね! 『真・女神転生if…』が好きな私は遊ばないといけないゲーム!