いつになく映画館に行った今年の締め映画はこれでした。
昨夜行ったんですが、ミニシアター系だったのでそんなに人いないだろうと思いきや、(その映画館では)男性1000円の日だったこともあり、着いた時には危うくチケット売り切れの危機でした。前から2列目で観たのなんて何年ぶりだろう(笑)。
また客層がこの作品好きそうな人ばっかりで、映画が始まった当初から場が暖まっていて、一緒に観ていてとても楽しかったです。
さて感想。
・まさか、この映画で泣くと思わなかった…。って書いてしまうと、これから観る人が「そうでもなかったよ~」と身構えてしまうかもしれないので、観に行かれる方はぜひ真っ白な心で観て下さい。
途中までは「面白いけど、そんなに評判になるほど(町山智浩さんが薦めるほど)面白いかな…?」と思っていたんですが、クライマックスはあまりの恰好良さに身震いが止まりませんでした。
・原作を知らなかったのでもっとバカムービーかと思っていたんですが、話は意外と重かったです。あと、ちょっとだけグロい。いや、アホな場面はアホなんだけど。
この作品は、ぜひ童貞の青少年(R-15なので15歳以上)に観てほしいです! 観てしまうと逆に童貞こじらせてしまいそうな気もするけど(笑)。
原作はいろんな意味でかなりキツいですね。個人的には映画の方が好きです。ちょっと説明不足な面はあるものの、ストーリーも丁寧に組み立ててあるし。
(ちなみに原作とパンフレットはルンさんが映画視聴後に大人買いしました。何気に日本公開をめちゃくちゃ待ってたそうです)
・要するに、ヒット・ガールは「『レオン』のマチルダがもし戦ったらこんな感じ」、キック・アス(主人公)は「ハリー・ポッターがエリートじゃなかったらこんな感じ」というイメージです。
・主人公の友達2人は最高でした。皆さんは童貞こじらせないように気をつけて下さい(笑)。
(大事なことなので2回ry)
以下ネタバレ。
・マーク・ストロングにニコラス・ケイジに、意外と豪華キャスト。マーク・ストロングはまた悪役だったー!(前観たのは『シャーロック・ホームズ』) どうしても悪役顔だからなあ。とてもよかったですけど。
ニコラス・ケイジは、顔見てもニコラス・ケイジだとわからなかった私…。本編の最初で名前見て「出るんだ!」とびっくりして、でもその後お父さんの顔見ても全く気づかず。スタッフロールで隣のルンさんに「あれ、ニコラス・ケイジどこ出てた?」とのたまいました。ファンの方ごめんなさい。痩せててわからなかったんですよ!(←余計失礼)
でも、ビッグ・ダディ(ニコラスさんの役)のキャラめちゃくちゃよかったです。倉庫でバッタバッタと敵を倒していく場面は恰好良すぎて痺れました。親子愛は泣けるし…。
・主役は主人公ではなくヒット・ガールです! いやマジで。
でも主人公もめちゃくちゃ頑張ってましたよ。だって刺された上に車にひかれたのに、それでもヒーローやめないんですよ? 彼女ができた時点じゃなくて、刺された時点でやめるだろう、普通!
主人公がハッピーエンドでよかったです、本当に。
・ヒット・ガールは可愛すぎる恰好良すぎる。それもお父さんの訓練の賜物なんだけど。だって、しょっぱなから防弾チョッキ着けさせた娘を撃つんですよ! 度肝を抜かれました。(それがまた泣ける伏線になるもんだから…くそう!)
お父さんと2人で戦ってるのもよかったけど、やっぱり最後1人で敵地に乗り込んで戦うクライマックスがもう…! マーク・ストロングの大人げなさ(役です)に必死で立ち向かう様が凄かったです。
いい女優さんになってほしいなあ。
・レッド・ミストは次作の敵になるのかな、結構好きだったんだけど。キック・アスのこと「友達」とも言ってたのになあ(本当の友情にはなれなかったけど)。
敵ボス(マーク・ストロング)とヒット・ガールが決死の戦いをしている裏で、レッド・ミストとキック・アスがへなちょこの戦いをしている場面には思わず親指立てて「わかってる!!」と叫びたくなりました。