ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

『アメリカン・ビューティー』(1999年公開)

(16年前の作品なのでネタバレ全開ですが、今からでもネタバレ知らずにぜひ観てほしいです。

 ただエンディングが賛否両論かも)

 

久々(10年は経ってる)に観ましたが、今観てもめっちゃ面白いですね。この作品。この頃、ケビン・スペイシーの作品を立て続けに観てました。

でも、昔はエンディングに全く納得できなかった。衝撃が大きすぎた。わかってて観ても辛いのは辛い。主人公としては幸せだったかもしれないけど、だからこそ辛い。

あと、女の子2人だとジェーン(主人公の娘)の方に感情移入して観てたけど、今回は種明かしを知ってるのでずっとアンジェラ(娘の友人)の方を見てて。そうすると、アンジェラはアンジェラで今まで色々大変だったんだろうなとか思ったり。勝手なイメージを植え付けられて、その通り振る舞うしかなかったのかもしれないし。ジェーンにも納得行かなくなったとかそういうわけではなく、ジェーンの方が大人になるのがアンジェラより少し早かっただけなんだなというか。

今回観て気になったのは、リッキー(隣人の息子)って、お父さん(海兵隊大佐)がゲイであることを知ってたのかなあ。物語としては割とどっちでも取れる風に見えて、でも個人的には知ってたんじゃないかなと思うわけですが。

だからこう…劇中の息子とのやり取りが辛いですよね。お父さん的にもすごく揺れてたんだと思うし。息子もそうであってほしいような、そうであってほしくないような。という。

そして奥さんは知らなかったんじゃないかなと。知らないけど何かよくわからないまま夫から辛く当たられて心を病んじゃったのかなと。具体的な台詞とか描写はないので全部想像ですが。

それ以外の点に関しては、大体既に色んな方が書いて下さってるので割愛。

ただ、あの後って絶対捕まるよね…普通に考えたら逃げられないよね。そういう意味でも切ないなと思ったり。

いや、本当にいい映画なんですよ。