ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

キャラメルボックス『水平線の歩き方/君をおくる』

大阪公演・土曜の回に行ってまいりました。観たのは『水平線』→『君』の順だけど、感想は逆からで。

(追記:自分で書いといてあまりにあまりだったので消そうかと思ったけど、他の人の感想読んだり自分でも色々思いだしたりしてる内に、これはこれだと思って残しときます。面白くなかったわけじゃなくて、刺さり過ぎたのかなというか。うん、これ以上は書かない)

 

新作の『君をおくる』、公式サイトにあらすじが全くなくてどんな話なんだろうと期待してて、実際観て前半は大好きだったんですけど、後半は「うーーーん…」という印象でした。

ただ間違わないでほしいのですが、「私向けじゃなかった」「私がキャラメルに求めるものと違った」だけです。周りの評判はよかったので。

よろしければ、まずはこちらの記事をご覧下さい。DRAGON GATE所属の大好きなプロレスラー・YAMATOさんのブログです。

http://ameblo.jp/yamato-oldtype/entry-12078769174.html

で、『流星ワゴン』を観た時と似てる感覚なのですが、要するに物語が現実に近すぎて辛かったなあと…。5000円出して見せられたのが現実か、みたいな…。

脚本家さんが女性で(おそらく)関西在住の方で、キャラメルに書き下ろしということで、絶対成井さんとは違う作風で、でもポスターの感じからちょっと寂しいというか切ない感じなのかなー、とか色々想像や期待をしていたのですが。

前半はね! 大好きなんですよ! あの勘違いの連鎖がね! 最初のキミエとキミジマの段階ではまだわからなかったんだけど、次に松尾さん(達也さん)が入ってきた時に「引っ越し屋さんかな?」だけでちゃんと確認はしなかったので、「あ、これ勘違いだな」と(笑)。でも、まさか松尾さんがそういう役回りだとは思わなかったけど(笑)。

冒頭のダンスシーンもすごく綺麗だった! 「うおっ、じっきー消えた!?(汗)」と思った!

これも誤解してほしくないのですが、「暗い物語が嫌い」というわけではないです。『ヒトミ』とか『無伴奏ソナタ』とか『TRUTH』とか『嵐になるまで待って』大好きです。

色々思うことはあるけど書いても読んでも楽しくないので割愛。

強いて言うと、小多田君および彼の役が好きだったので、だからこそもう少し掘り下げてほしかったなあ。

『水平線の歩き方』は初演はDVDで観てて、再演は観劇当日の朝にホームドラマチャンネルの録画を観ました(笑)。

で、劇場に行って入って最初に思ったのが「本当にあのセットが生ですぐそこに存在してる!!」。

『水平線』は映像だけで観ても泣きました。(よく加藤さんが「映像は生の1割か2割しか伝わらない」と書いていらっしゃいますが、本当に1割か2割しか伝わらなかったらわざわざ高い値段のDVD買いませんし、何より庄村さんに失礼です)

この作品は好きなんだけど好きというか、「変わらずそばにあってほしい何か」かな。

ラストシーンは大好き。初めて観た時、衝撃でした。キャラメルのお芝居でこんな静かな終わり方があるんだと。だから今回、涙が流れまくってたけど頑張って目を開いてちゃんと暗転していくところまで観ました。カーテンコールでもひたすら涙流れてた。

アサミさんはさつきさんの演じた中で一番好きかもしれない。その次は『ブラック・フラッグ・ブルーズ』のマリナかな。要するに、(さつきさんは)お母さんなんだけどどこか少女みたいな可愛さを持ってる役が好きなのか、私。だって『時かけ』の時も好きだったし。またそれが似合うわけなんですよ!

アサミさん、3回の上演の中で今回が一番可愛かった気がする。

綾ちゃんの役も初演の時から大好きでした。チカコさんいいよね。すっごい好き。でもチカコさんは、綾ちゃんが演じるからぎりぎりウザくなく、好きだと思えると思うのです。なので、今回も配役が変わらないでいてくれて嬉しかった(次やるとしたら流石に変わるだろうし)。綾ちゃんが演じると、すごく「相手を想ってるんだなあ」と感じるのです。綾ちゃんダンスも綺麗だし。

初演と再演だったら初演の方が好きだけど、再演と今回だったら今回の方が好きかな。特に、樹里ちゃんの演じる育てのお母さんが流石に前回は演じるには若すぎた気がするけど、ちょうど合うようになったというか(今も若いんだけど)。幸一が事故で運ばれた際、旦那さん(小多田君)に向かって泣きながら叫ぶ台詞に毎回涙してしまう。

映像だとどうしても一部しか映らないので今回初めて全体を見られたわけですが、実はこの場面で樹里ちゃんこんなことしてたのか、としみじみしてました。一番は赤ちゃんをあやしてたところ。台詞とか一切ないけどお母さんだった。

じっきーは、じっきーの役を今まで演じたのがあおちひさん・麻美子さんだったのでどういう風になるんだろうと思ってたんですけど、なるほどそういうアプローチかと! ちょいドジッ子のメガネ姿可愛かったです(書かずにはおれなかった)。インタビューシーンが再演はICレコーダだったのに、今回がむしろ手書きのメモでちょっと面白かったなと。

気が付けば女性陣の感想ばかりだったり。もちろん男性陣もみんな素敵でしたから! 近藤君可愛かった。

達也さん本当にすごいなと思った。『水平線』で出ずっぱりだから『君』の方では端役かなと思ったら、ほぼ冒頭からめっちゃ喋ってる! 割と全編出てる!

話が行ったり来たりになるけど、幸一さんの呼び方ってみんな違うんですよね。…あれ、アサミと奈穂子が「幸一」だっけ? 幸一さん・岡崎さん・岡崎・幸ちゃん・兄さん。母親だけが呼び捨てってことかな?

達也さんはねー、あの笑顔がずるいですよね。何ていうんだろう、達也さんに薄く微笑まれるのがすごく好きなんですよ。ときめくんですよ。『水平線』ならラストシーンだし、『ミス・ダンデライオン』ならダンスシーンのハケる直前だし。(でも、達也さんの演じてる役でどれが好きと聞かれると『BFB』の良介とか『スケボジャ』のダイゴとかの豪快な方なんだけど)

大内さんは今回なら『君をおくる』の方が好きでした。大内さんも『スケボジャ』の編集者さんとかの明るい方か、そうでなかったら今回とか『バイ・バイ・ブラックバード』みたいにひたすら自分の気持ちを押し隠してる役が好きです。(と言いつつ『鍵泥棒~』の工藤も好きだけど)