ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』2回目観劇。

(今更ですが原作未読です)

いつも雑貨店を百貨店と書き間違えそうになります。

ということで行って参りました、2回目。

実は1回目の直前に臨時収入があったんですよ。それを何に使うか悩んでたんですけど、『ナミヤ~』観たら「これしかない」と思って。それがなかったら2回目行けてないです。

DVDもほしいけど、やっぱり生は二度とないですから。

前回は後ろから3列目くらいで(でも正面だったのでとても綺麗に見えました)、「今回はそれよりは近いといいな」と朝からドキドキしてたら、舞台に向かって右寄りでしたが何と前から4列目でした(衝撃)。

右寄りだとね! 畑中さんが出るシーンがよく見えるんですよ! だから「右寄りがいいな☆」とか思ってたんですけどまさか本当になるとは思いませんでしたよ!

(畑中さんに限らず)背を向けられるとちょっとだけ台詞が聞き取りにくかったですが、それはそれで背中を堪能してみたり。あー…幸せだった…。

(注:ここからネタバレ含む)

そのまま畑中さん関連の感想からなんですが。だって畑中さんの為に2回目行ったんだもん!

例によって今回も号泣でした。だって距離が近いし、ストーリー知ってるし、克郎さんというキャラが好きだし。

そうなんですよ、たぶん要するに克郎さんが好きなんですよね。「人を想って動ける」という役が畑中さんにはすごく似合うんです。だから『銀河旋律』の柿本さんがちょっと違ったんだなあ、と。(あくまで私の中でです)

何かもう、克郎さんがジャケット着た時から泣けて泣けて仕方なかったですもん。止めたかったですもん。その後のストーリーでも克郎さん関係の話が出る度に泣いてたし、1回目なんて畑中さんが別の役で出てても泣けました。のめり込み過ぎ?(苦笑)

そんな畑中さんを至近距離で堪能できてしまったわけですよ。どうしよう、運を使い果たしたかな。

一番好きな台詞は「頼るな!」です。1回目の時から。あの場面でそう言うと思わなかったから。その次は「そうは言ってない!」(だっけ? 登場して最初の方)かな。あの、急にぐっと真面目になるのが好き。

しかし、実年齢35歳なのに25歳(~34歳)を演じても全く違和感がない…。畑中さんには永遠の少年でいてほしいです(笑)。『ジャングル・ジャンクション』観たいよ、うわーん!

林貴子さんとの兄妹役も息ぴったりですごく良かったです。後半の嫌な夫婦もこのお2人だったんですね! 兄妹の時は妹がすごく兄を想ってて、夫婦の時はご主人のフォローが微笑ましかった(笑)。

畑中さんと貴子さんってペアで前にも何かやってたかな…? 奈良県出身繋がりではあるけど。実は、私が見た中の貴子さんで一番好きなのは『トリツカレ男』再演のオルガさんです。

ようやく畑中さん以外のお話。

主演のお三方は良いトライアングルでしたね。安理ちゃん超可愛かった。筒井君はいい意味でいつも通り(あ、でも今回は抑え目だったかもしれない。前に出過ぎないというか)。そして多田君かっけえ。畳に寝転ぶシーンとか、安理ちゃんの「それって…!」の後の態度にきゅんとしてしまいました。あんまり安易に言いたくないけどツンデレだ。

あと(この3人だけじゃないけど)手紙を読んでる時にもちゃんと細かい演技をしているんだなあと。1人が音読して他の人が聞いている時とかね。そういうのをしっかり見れるほどの近距離で幸せでした!

ところで、前回あんなこと(「これ多田君だったの!?」ということがよくありまして~)を書きましたが、今日公式ハンドブックを買って過去公演情報を見直してたら、私、多田君ほとんど観たことなかった…。見事に避けてましたね。(もちろん避けてたわけじゃないんですけど)

西川さんは、前回の記事で「西川さんは(この場合はいい意味で)何をやっても西川さん」と書いたのだけど、でも今公演はそうじゃなかった気がする。あれは西川さんじゃなくて浪矢さんでした。特にお年を召してからが。

丈二さんと西川さんの親子役って珍しかったなあ。

正直言うと、やっぱり原作読んでいないとわかり辛い部分はありました。一番は、克郎さんのハーモニカが3人に聞こえていたのかどうか。「結局聞こえてたのか? 聞こえてたとしたら何で?」と謎だったのですが、原作を読んだ方の感想を見てやっとわかりました。(克郎さんが中途半端に手紙を入れたところで過去と未来が繋がってたらしいです)

あと具体的には書けないけど、細かい所もちょびっと。その辺は原作を読んで脳内補完したいです。…深読みし過ぎかもしれないけど、暁子さんの妹さん、ちゃんと手紙渡したんですよね? 1度目が、あのシーンの意味がちゃんとはわからなくて、2度目は「あれ、もしかして…?」と引っかかったんですけど…うーん、深読みし過ぎな気もする。(原作読めばいいんだけど)

あと、前情報をもっとシャットアウトしていけばよかった…。元々ネタバレを知るのが嫌いで今回も9割避けたんですけど、もうちょい避けるべきだったかなと。いや、でもそれは「火事のシーン以上に盛り上がる何かが来るのかな」と思ってたのが原因でもあり、私にとってはあのシーンが最高潮だったから仕方ないか…。

そうは言ってもラストシーンは感動で鳥肌立ってたんですよ、ちゃんと。何かね、すごくご都合主義だとわかってはいるけど、迷ってた子犬さんは3人を警察に突き出さなかったと思いたいのです。

はっ、子犬さんと言えば、さつきさんが20歳役で出ていらっしゃった最初は正直びっくりしたんですけど、時系列が進むにつれてこの配役をさつきさんにした意味がわかってきて、「確かにこれはさつきさんにしかできない!」と1人で心の中で叫んでました。

あー、あと樹里ちゃん! 樹里ちゃん年齢を知ってびっくりしました…若い。若いのに昨年もいっぱい出てましたよ。今回も重要な役どころだったし。すごい女優さんだなあ。

あと、ダンスシーン及び、いつもスクリーンに映している一言が今回はお店のシャッターに映される、というのが超恰好良かったです。DDTのVol.4出してくれないでしょうか…。あ、これをこの前の加藤さんへの回答に書けばよかった。

結局、畑中さんの話に戻ってくるわけですが、アクターズブログで「今回はハーモニカを吹くシーンがあるのだけどそれは誰でしょう」的な感じで、後ろ姿の写真が載ってて「…畑中さん?」と実は期待してました。

で、本編始まって『魚屋ミュージシャン』さんの名前が出てきて、実際にそれが畑中さんですっごい嬉しくて。でも完全に物語に引き込まれていたので、ハーモニカのシーンになるまですっかり忘れてました。あれはリアルで吹いてらっしゃるのですよね。とってもよかったです。

そんでね、1回目観てた時、最後の最後まで諦めなかったのですよ。死んでないんじゃないかって。一応、歩いて退場してたし。セリさんの台詞でとどめ刺されちゃったけど(セリさんが悪いんじゃないよ)。何か…うん、諦めたくなかったの。死んでほしくなかったんですよう。お芝居にこんなに本気になるとか何か思われるかもしれないけど、でもさー、生きて幸せになってほしかったのです。克郎さんに。だからこんなに泣いてるんじゃい。

キャラメルボックスでこんなに持ち上げて落とされるパターンはそうそう見なかったので、油断してました(苦笑)。そして、克郎さんを演じるのが畑中さんで本当によかったです。