ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

キャラメルボックス『ヒトミ』観てきました・3

やっと小沢君以外の話に辿り着きました(笑)。

 

ということで、何はともあれ主役であるヒトミの話から。

今回のヒトミは実川さんだったわけですが、キャスティングを知った時、未知数だったんですよ。期待できないとかそういう意味ではなく、全く想像がつかなかったんです。

今までも実川さん(じっきーと呼んでもいいですか)は何回も生なりDVDなりで何回も観てて結構好きなはずなんですが、何というか捉えどころのない女優さんでして。

それは、例えば阿部丈二さんも捉えどころがないんだけど、丈二さんは毎回何かが憑依してるんじゃないかと疑う感じ(笑)の捉えどころのなさなんですよ。

それに対してじっきーは、水を両手で掬っても手の中には収まらないみたいな捉えどころのなさで。だけどそれ故に、どんな器にもちゃんと収まるというか。で、どんな役をやっても実川さんって瑞々しいんですよね。

だから今回のヒトミは今までのヒトミとは全然違ってたんだけど、でもじっきーのヒトミと多田君の小沢君だったからこそ、今回の『ヒトミ』はあんなに眩しかったんだと思います。

(あ、よかった。何となく思ってたことをちゃんと言葉にできた)

じゃあ、その流れで『ヒトミ』と言えば坂口理恵さん…なんだけど、理恵さんは元々殿堂入りレベルで好きだから逆に書くのが難しいんですよね。「どんな役を演じても好き」と言うと乱暴すぎでしょうか…。

もちろん理恵さんと言えば初代ヒトミでして。同時にビデオで観た『アローン・アゲイン』でも主役で。それもあって私はキャラメルボックスを好きになったのもあり。だから、私は理恵さんに対しては絶対的な信頼感を抱いております。駄目か! それだけじゃ駄目か!?

ちょっと否定に取られるかもしれないけど決して否定の意味ではなくて、実は、実際に舞台の上で理恵さんがヒトミの母親として出てきても、そんなに感慨ってなかったんですよ。

もちろん出演がわかってキャスティングを想像した時に、理恵さんがヒトミの母親じゃなかったら「そんな馬鹿な!?」だったんですけど、でも、だからって舞台の上で観た時に重ねる訳じゃなかったというか。

「昔ヒトミを演じた人」として好きなんじゃなくて、「ヒトミのお母さん」として好きだと思ったんです。そうだ、そういうことだ。だから理恵さんが好きなんだ!

今回のキャストさんみんなよかったんですけど、主役以外で個人的に好きだったのは左東さんと鍛治本君と鈴木君かな。

その中でも特にを挙げると鍛治本君。『広くてすてきな宇宙じゃないか』のカシオを観た辺りからかなり気になってたんですけど、今回の大友先生すごくよかった。鍛治本君はどんな役をやっても、根底に流れる優しさがあると思うんです。できたらずっとそうであってほしいなと。

鈴木君は『ショーシャンクの空に』の客演からあまり間を空けずに観ることができて嬉しかったなと。まさかのNMBネタには必死で爆笑を抑え込みましたが(鈴木君自身がNMB好き)。もっとオーナーの事が好きでもよかったけど、これからを期待している役者さんです。

左東さんもどんな役をやっても安心して観てられるので、朝比奈さん(役名)のシーンになるとほっと一息ついてました。初演では西川浩幸さん(キャラメルで畑中さんと並んで一番好き)が演じた役ですが、今回の朝比奈さんも同じくらい好きです。

あー…本当にもう1回行きたかった。絶対見逃してるところいっぱいあるし。ラストシーンも小沢君しか観てなかったから、ヒトミのお母さんが涙拭ったの気付かなかったし。(妹はそっちを見ていたらしい)

でも、やっぱり自然に目が行くところが一番見たいところなんだろうから、後悔はないんですけどね。

やっぱり今回の小沢君が好きです、はい。会えるなら会ってみたいな。と、星に願って終わり。