いいコンサートとか演劇を観に行くと、その後数日ずーっと頭の中で反芻してるんですけど、その時間がたまらなく幸せなんですよね。
その間ずっと色々考えてるんだけど、いざ言葉にしようとすると全然上手いこと出てきません。
なので、他の人が読んでもあんまりよくわからない感想になってると思います。すみません。
まーでも、あれですよ。結局、ずっと(今回の)小沢君のこと考えてる(笑)。
この再々演、生では1回しか観られないことが本当に悔しくてなりませんもん。給料日挟んで夜公演があったら無理してでも行った気がする。
実は再演は、10年前の生観劇での1回しか観てないんです。DVD出てるのも知りませんでした。それはやっぱり、観てて何か辛かったのかなあと。(初演のビデオは何回か観ました)
でも今回は、何回でも観たくて仕方ないです。一場面一場面の全てを堪能し尽くしたい。本当は今すぐにでも観たい。それはやっぱり、今回の「多田君が演じた小沢君」が好きだからなんですよね。
単に好みの問題もあると思うんですけど、上川さんや大内さんの小沢君だったら「そうだよね、この人ならヒトミを支えられるよね」と割と簡単に思えるんです。
多田君の小沢君はそう思えなくて、そうじゃないからこそ必死で苦悩して逡巡してクライマックスでヒトミにああ言ってくれたことがすごく嬉しかったというか。うん、まあ、要するに私がそういう人が好きなだけなんですけど。
だけど、「この2人なら大丈夫だな」って今までで一番素直に思えたんですよ。
さて。今回観に行ったのが『ヒトミ』ということで、語らずにはおられないのが音楽なのですが。
使われているのがSPIRAL LIFEなんですね。もう何回か書いてると思うんですが、キャラメルボックスと私を繋げたのはSPIRAL LIFEだったんですよ。
活動休止という名の解散からもう18年くらい経つんですけど、今でも石田ショーキチ氏は好きで。昨年はスパイラルの1stのリミックスダウン盤まで出たし。(車谷さんはAIRの途中までは追っかけてた)
今回観に行く前からちょいちょい音楽の復習はしてて(笑)、いつ聴いても時代が追い付かない音楽だなあと思いながら当日を楽しみにしていまして。
やっぱり前置きが長くなりましたが、そして10年前も全く同じことを思いましたが、劇場であの大音量でこの現代にSPIRAL LIFEが聴けることが嬉しくて幸せでならなかったですね。お芝居終わっても耳の中でずっと流れてますし。
公演を見ている最中はスパイラルの音楽が流れるのが楽しみで、終わってからは逆にスパイラルの音楽を聴くと『ヒトミ』の場面場面が頭に浮かんで泣きそうになるレベルで。
だから、両方がもう私の中では強く結び付いてるんだなと。それがすごく嬉しいです。
まだ続きます。