ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

キャラメルボックス『アローン・アゲイン2003』

(昔の作品だけど一応ネタバレ注意)

 

ホームドラマチャンネルで放送してくれたので久しぶりに観ました。『アローン・アゲイン』は、初演は「私が初めてキャラメルに触れた」、再演は「私が初めてキャラメルを生観劇した」作品になります。あれ、こうやって書くとめっちゃ思い入れのある作品だな。

何かね、『アローン・アゲイン』(と『ディアーフレンズ,ジェントルハーツ』と『ヒトミ』)は中学生の頃にお年玉をはたいてビデオを買った作品なので、思い入れと言うよりはもはや自分の一部みたいなもんなのですよ。なので、この3作が私の中でのキャラメルの基準というか根幹だったりする。

そして、今観てもめちゃくちゃ面白い。面白いです。恋愛ものとしてもヒューマンドラマとしても。もちろん昔から好きだったけど(だからずっとキャラメルを気にしてたんだし)、何か…今観たらこんなに切ない物語だったのかと。何だよ、この片想いの連鎖。

いや、でもね、ある意味では付き合ってるのに何も話してくれない方が辛いよね。というところで、あおいの気持ちが切ない切ない。でも、あおいも素直じゃないんだなあという。それを光男がビシバシ見透かすから余計に素直になれなくなったんだろうけど。でも、光男がそれだけ見透かせるのは何故かというと…っていうね。

最後、光男は離れたくなかったんだろうな。自分の想いが叶うことはないとわかってたけど、まだ繋がりを失いたくなかったというか。

「一人で行けるさ。もっと遠くへ」って、昔はあおいに言ってるんだと思ってたけど、もしかしてむしろ光男が自分に言ってたのかなあ…。

初演のラストシーンの演出が本当に素敵だったので、再演で生で観ることができて鳥肌が立つほど感動しました。ばさっとスクリーンが降りてきた瞬間がもう言葉にできなかった。たくさんの向日葵が綺麗でね…!

 

数年前にキャラメルで『シラノ・ド・ベルジュラック』やったんだよね。行かなかったけど。その時はまだ離れてたし。なので、1年に10回も行ったりしてる自分がまだちょっと信じられない。

私にとっての『シラノ~』は「温泉みたいに?」だったりする。(初演のあのシーン大好きなんです。思わず笑っちゃうみのりまで含めて)

 

前述の3作品は全部SPIRAL LIFEの音楽目当てだったんですが、実を言うと『アローン・アゲイン』が、作品の雰囲気と音楽が全体的に一番合ってる気がします。(他の2作品が合ってないという意味ではなく)

曲名そのものを台詞や(劇中の)本のタイトルに使ってくれたり、歌を役者さんが歌ったりしてますしね。

キャラメルの役者さんが車谷さんとかショーキチ氏の名前を口に出すとめちゃくちゃ嬉しいんだけど、「ファン20年やってる私より親しかったりするんだろうなあ」とか考えると役者さん達に嫉妬しそうになります(笑)。ちきしょう、羨ましい。(加藤さんレベルだと嫉妬なんてしないけど)

ショーキチ氏のライヴはもうすぐ行くんだ! ニューアルバムも買うんだ! 5月の出費が激し過ぎて既に瀕死だけど!(多田君&じっきー版の『ヒトミ』のDVDもほしいし)

 

再演のキャスティングはめちゃくちゃ好きです。細見さんめっちゃ恰好良いし、綾ちゃんめっちゃ可愛いし。後に結婚したんだなあと思うと微笑ましい。

あおちひさん好きだったなあ。嵐山さんと伏見さんの戦い(笑)も初演の時から好きでした。

達也さんと温井さんのカップルめっちゃ可愛い。初演の時から鞍馬さんと紅子さんが好きで、でも再演でも全く見劣りしなかったんですよ。(『まつさをな』でもこのお2人でしたね)

理恵さん、この時も主役から助演にスライドしてたんだ。存在感を自在に操る理恵さんが本当に好きだー。

石原さんめっちゃ若っ! そうか、石原さんこの頃から観てたのか。何かすごく感慨深い。

今観ると、みのり(役名)が徐々に追い詰められていく感がすごい。本当に難しい役だな…。姉へのコンプレックスとか、将太のことが好きなのに何もできない苦しさとか。

今、再演したら誰にやってほしいかなあ(恒例の妄想)。あ、鞍馬さんは左東さんがいいです(そこだけは決まってる)。みのりはきりちゃんかな?

 

姉妹でも女同士の争いって怖いよなあ…(いや、むしろ姉妹だからか)。と急に素になってみたりする。自分も身に覚えがありますので。(だからもうやりたくない)

 

そういや、作品ごとに共通の地名が登場人物の苗字になってたりするけど、『アローン・アゲイン』は京都だったんだなー。と今更。(清水・八坂・大原・嵐山・鳥羽・伏見・鞍馬etc.)