ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

キャラメルボックス『鍵泥棒のメソッド』・5

これで最後です!(笑)

せっかく千秋楽行ったのに、2階に座っちゃったんだよなー…しまった。と気付いたのは、カーテンコールの最後でした。

(その時にもよりますが、千秋楽はカーテンコールの最後に1階の客席を通って去っていかれるのです)

まあ…日曜に最前列行けたしな! ちょっとまだ悔しいけど!(涙)

負け惜しみだけど、2階からも一度観てみたかったんですよ。色々新たな発見があって面白かったです。ダンスシーンの最後に桜井と入れ違いでコンドウが合流してたんだとか、場面転換の凄まじさとか。

そもそも、そのダンスシーンを上からじっくり観たかったですからね! 白だったら畑中さんのダンスが長いし!

転換は下から見てるときも大概すごいなと感じていたんですが、上から見てるとさらにすごかったですね。あの家具の数々を何故音も立てずに運べるのか。ベッドとか車はあんなに重そうだし。

そういえば3回観たけど、前説は全部木村玲衣ちゃんでした。可愛かったー。

あ、大事なこと書くの忘れてた。

ショーキチ氏書き下ろしのテーマソング『蒼天航路』最高でした。

開演待ちの間もずっとショーキチ氏の曲が流れてたので楽しくて、それもあって期待が高まってよかったのかも。

アルバムお待ちしてます。(真剣)

 

ところで私の中では、畑中さんの桜井と多田君の桜井って割と同一人物に見えました。いい意味で。理由を聞かれると答えるのが難しいんだけど。

そんで、思い出すとずっとどきどきする。どっちも。

そもそも、桜井というキャラ自身は映画版の時から好きだったしなー。堺さんがあそこまでのダメ男を演じるとは。技量的には当然やれると思いますけど、堺さんにやらせますか!ってところが。

なので、その桜井を畑中さんが演じたら好きになるに決まってるし、昨年辺りから私の中で株が急上昇している多田君が演じても好きになるわなと。(ダンスシーンの恰好良さがそれに拍車を掛けましたが)

ダメ男だけど、クライマックスでは(上手く行かなかったとはいえ)男気を見せたわけだし。

あー、成井さんの掌の上でいいように踊らされてる気がする~。それが楽しいのでいいんですけど(笑)。

あ、でも、綾子さんへの「…逃げろ」の言い方は違いましたね。個人的には畑中さんの言い方が好き。何というか期待通りだったんです。そして、多田君があの言い方だったのが結構意外だった。あのシーンってICレコーダーに録音されてる設定だから、台詞の言い方が変えられないじゃないですか。それぞれのチームがそういう解釈で来たんだなあと。

あと、コンドウが記憶を失った直後に桜井に「たけちゃん」って呼んでもらうシーン。畑中さんの言い方ってたぶん、元カノがああ呼んでくれてたんですよね(笑)。「女々しいなー!」と思いつつ、そこがたまらんかったです。多田君の言い方は、「役者やってた癖に真似が上手くない」かな、たぶん。

多田君は今更のように『アルジャーノンに花束を』も『無伴奏ソナタ』も『ウルトラマリンブルー・クリスマス』も観たかった。(全部、Wキャストとか別公演とかぶってて泣く泣く諦めた。東京だけだったけど『審判』も行きたかった)

でも、個人的には「人生のタイミングは必然」派なので、今のタイミングでこうして好きになっていることに意味があるんだろうと勝手に思ってます。(本当に勝手ですが)

実を言うと今回の舞台1つだけ、映画版と変わっちゃってて残念な箇所がありまして。

工藤との修羅場が何とか終わって車に乗っているところで、桜井が自殺しようとした理由を語るシーン。あれのね、(コンドウの「まさか本当に女で死ぬ奴がいるとはな」に対して)演じている堺さんがふてくされたように「うるせえ! …いつか、本気で結婚しようと思ってたんだ」(1回しか観てないのでうろ覚え)って言うところが好きだったんですよ!

映画版では自殺の理由をずっと隠してて最後の最後に答えが出てくる、という感じだったので余計にキュンとしちゃって。

なので、あれを畑中さんで観れるのかと期待してたんです。ぼそっとふてくされてほしかったんです(笑)。

でも、やっぱりすごく恰好良かったしすごく楽しかったしすごく面白かったです、『鍵泥棒のメソッド』。こんなにツボに入ってくると思ってませんでしたもん。

私の中のキャラメルボックスはこちら側ですよ。泣けるのも好きだけど。

『TRUTH』は行くの確定してるし、今年こそ『無伴奏ソナタ』行きたいし、来年は30周年だし、忙しいですよ!(嬉しい悲鳴)

けど今はとりあえず、とても素敵な作品を本当に本当にありがとうございました!

まだしばらく思い出してどきどきできるけど、これにて『鍵泥棒のメソッド』強化週間終わり。