ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

キャラメルボックス『クロノス・ジョウンターの伝説』・2

(特に前置きなく続き)

 

そして忘れちゃいけない海老名さんと中林君(両方役名)。前は全然感想書いてなかったんですけど、めちゃくちゃ好きなんですよ! 今回も大好きですよ!

初演は黒づくめでいかにもストーリーテラーな雰囲気でしたが、今回はかなり現代のお洒落な服装で、海老名さんは可愛かったし中林君は恰好良かったです。左東さんのあの髪型似合ってたなあ。理恵さんはいつ見ても素敵。

でも、ニコ生やら何やらで「10年前は怒られまくってた」と聞いたのでちょっと笑ってしまったり。左東さんの若い頃のイメージと言えば『ブラック・フラッグ・ブルーズ』なんですけど、そっちが『クロノス』より後だっけ? いや、前か(確認した)。左東さん新人の頃から期待されてたんじゃん。そして、今でもキャラメルに在籍されてるのがとても嬉しいです。

あと物語としてもちゃんと観てたんだけど、理恵さんがどのタイミングで畑中さんに(焼酎に見立てた)お水を渡してるのか色々観察してしまいました。(畑中さんはほぼ出ずっぱりなので舞台上で給水タイミングが作られている)

海老名さんは一応秘密があったから、中林君が客席と同じ気持ちでいてくれる人なんですよね。

海老名さんは「私は父が嫌いでした」という言葉がとても深いというか重いというか。でも、こうしてついに実際に吹原さんが現れて、吹原さんのことも、頼人のことも、どんな風に思ってくれたんだろうなと。

突然ですが、来美子さんは女神様みたいなものだと思ってます。

舞台上の来美子さんは(吹原さんの印象が強調されてるからか)ちょっと人間離れした感じで描かれてるんだろうなと。(だから、頼人から見た来美子さんはもっと人間臭いんじゃないかな)

でも、じっきーが演じているそんな来美子さんがとても可愛らしかったです。

あ、でも初演を観た時に感じた「「私待ってるから」は鬼じゃないか…?」が、原作を読んだら吹原さん自身が同じこと思ってて「あ、やっぱりそうだよね?」とちょっと安心。

じゃあ何で…?と考えたわけなんですが、たぶん、来美子さんが吹原さんに会いたかったからじゃないかな。と。

今回「おおっ!?」と感じたのは、クロノスシリーズの一連をやった後での再演なので、『クロノス』以外の作品との繋がりを前より意識してたんじゃないかなと。

だって花屋の圭さんのあの台詞なかったはずだし、鈴谷先生も、今回の吹原さんとの事があったから、のちに跳ぼうと思ったんじゃないかなとか。

今回買った文庫版の最後に何と年表が付いていたので、こういう確認したいことがある時にとても便利です。そして、6000年代の所を見る度に泣きそう。

吹原さんの幸せって何だったんだろう。最後に来美子さんと別れる時どんな顔したんだろう。4000年後の世界でちゃんと生きられたのかな。だって他の主人公は割と普通に幸せになったやん。何で吹原さんだけこんな過酷なんだよう。

舞台のラストシーンで2人が笑ってて、ぱっと暗転した瞬間にぼろぼろ泣きました。頭ではわかってるんですよ、来美子さんが生きて笑ってるのが吹原さんの幸せなんだってことは。でもさー…(涙)。

という風に、すごく好きな作品だけど納得できないというか切ない作品でもあります。

ちょっと…というか完全に上から目線に思われそうなんですが。でも、どうしても書きたいので。

最近(がどこからを指すのか難しいけど)のキャラメルボックスって、勢いはありつつも緻密なお芝居をするようになったんだなあと。

最近、特に再演作品が多くてホームドラマチャンネルで前のバージョンを放送してくれるので見比べたりしてるんですけど、明らかに今の方が好きですもん。

だから、今のキャラメルだからこそ再演・再々演してほしい作品もあるし。(結構叶ったりしてるけど)

夏以降もどんな作品を上演してくれるのかとても楽しみです。

カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』も行きますよ! これは正真正銘初めて観るのでとても楽しみ。しかも、また畑中さんと多田君が出演するし。真柴さんも出るし! ゲストで西牟田恵さんもいらっしゃるし!

例によってガラケーの限界に挑んだ写真(笑)。

パスファインダー』の後の予告編です。でも席がちょっと遠かったのです。

『クロノス』の方が席が舞台に近かったんだけど、カーテンコール時のおまけがクロノス起動シーンだったので写真を撮るより自分の目でちゃんと見たくて、一切撮影してませんでした。

(って書いたけどごめんなさい嘘ついてました。吹原さんがクロノスに乗ってる写真は『クロノス』のカーテンコールで撮ったものでした)

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最後に。

最初にちらっと書いたんですけど、何とクロノス乗車券が当たって乗せてもらってきました。

舞台という聖域に足を踏み込ませて頂いた上に、クロノス・ジョウンターに乗せてもらって、しかも一番好きな役者さんと写真が撮れるという私至上最大のイベントですよ。

当たったとわかった時点からテンションがおかしかったです。誕生日が近かったので勝手にプレゼントだと思い込みました。(実際に申し込んだのは妹)

当日もおかしかったです。完全に舞い上がってました。撮影の順番が近付くにつれて「どうしよう」と「どうもしない」を独りで繰り返しながら必死で心の準備をしてました。その間、舞台上も色々観察させてもらって、「この照明を鍛治本君達がセッティングしたのかなー」とか思ったり。意外と舞台袖の通路が狭い!とか思ったり。

で、撮影そのものの時間はあまりにも幸せだったので自分の中に大事にしまっておきます。

本当にありがとうございました!