ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

プロデュース公演『ナミヤ雑貨店の奇蹟』・2

えー、こちら完全な余談なんですが。何で最近あんまり文章を書いてなかったかというと、ずっと愛用していたポメラの調子が悪くなってたからなんですね。キーボードの電極(?)が接触不良でいくつかの特定のキーが利かなくなってしまっていて。

で、だいぶ前からそんな感じだったので実は新しいポメラ(折り畳まないやつ)は買っていたんですけど、初代に愛着があったのでなかなか移行できなくて。

しばらく騙し騙し使っていたんですけど(電極を何らかの方法で押し込めば使えたので)、ついに騙せなくなって、そろそろ諦めようかなと思った次第です。なので、この文章は二代目ポメラで書いています(前回はブログの編集画面で直接打ちました)。また色々書いていきたいですね。

(ネタバレ含むので以下追記)

 

(一応、初演観に行った時の感想はこちらこちら

さて、前回書き忘れてたので書くけど、観劇終わって一緒に観に行った弟と友達とちょい飲みしながらナミヤ&キャラメル談義をした、その帰り道でも油断するとまだ泣きそうでした。一番泣いたのは魚屋ミュージシャン=克郎さん関連だけど、それ以外の所でも色々泣いてたし。ラストのラスト、暁子さんと浪矢さんがが向き合って照明が落ちて…ってもうううう!(涙)

あとその直前の、試しに入れた白紙の便箋に浪矢さんがちゃんと返事をくれて、それを3人が読むところとか。泣いたよね。自分と照らし合わせても泣いたよね。

最初、川原和久さんが浪矢雄治さん役だと聞いて、すごく厳しい感じの浪矢さんになるのかなと思ってたけどそんなことはなかったです。確かに一見怖いけど、川原さんの浪矢さんもすごく優しかったです。だって暁子さんに書いた手紙は偽りのない本心だと思うもの。あと左東さんとの親子役もよかったなあと。

あ、OPのダンス! 初演の大内さんの振り付けも大好きですが、今回は川崎悦子先生の振り付けで割と主演の3人に重きを置いたものになっていて。「悦子先生相変わらずスパルタだー!」と思いながら観てました。多田君があそこまでバリバリ踊るのなかなか観ない。でもよかった。何か若かった(いや若いんだけど)。松田君、身体能力高そうだったな。そう、だから、このダンスの時点で「ああ、この3人ってめっちゃ仲良いんだなあ」と感じたんですよ!

曲は初演と差し替わったものもあったのかもしれないけど、ダンスと克郎さんのクライマックスとEDの曲はそのままで嬉しかったなあ。『君色ノート』も『もう一度笑って』も『Daylight』も名曲です。

今回、元々半分くらいがキャラメルの方々なのでもちろん存じてて、あと半分の方々もキャラメルに客演に来られたりその前から好きだったりでほぼ存じてたわけですが。

そんな中で一番新しい面を観たのが石橋徹郎さんでした。だってまあ、前回および初めて観たのが『無伴奏ソナタ』のウォッチャーなわけで!

とりあえずキャストが発表された時に、「初演に出てた人も今回は違う役をやる」とあって、でも複数演じられる方の組み合わせ自体は変わらないと思ったので(この役とこの役とこの役をやる、という)、「石橋さん…どれ!?」ってなったんですよ。

そしたら克郎さんのお父さんだったので、「ということは子犬さんの秘書!?」と思ってそこから俄然楽しみに(そして期待通りでした)。バシさんこんなお茶目な役もできる方だったのか…! 博多の小学生にもかなりやられましたしね(笑)。左東さんが演じられてた時ももちろん好きでしたよ。克郎さんのお父さんよかったなあ…恰好良かったなあ…。

そんなお父さんの奥様=克郎さんのお母さんも素敵でした。石橋さんと岡内さんが並んだら素敵な夫婦になるに決まってるじゃないですか!

近藤君もめっちゃ頑張ってた。「相変わらずこの役は若手に振るんだな(笑)」と思いながら観てました。でも本当に重造さんの時は年齢わかんなかったし。いい役者さんになってほしいですね。

金城あさみちゃんもどの役もよかった! タツユキ君めっちゃよかった…(涙)。あさみちゃん(私はついあさみちゃんと呼んでしまう)のことは1年目から観てるんですが、1年目と2年目で既に顔が違ってて、そして2年目と3年目でもまた大きく成長してるなあとしみじみしました。

タツユキは初演は小林春世ちゃんを観てて、実はその頃はまだ春世ちゃんをちゃんと認識していなかったのですが(『トリツカレ男』のビアンカと同じ人だったとか夢にも思わなかった)、その春世ちゃんが栄美子にスライドして、タツユキをまた今の若手さんが演じるというところも感慨深かったです。

いやー、でも、こうして原作をちゃんと読んでから舞台を観たら、やっぱり成井さんがすごい。あの長編を上手いこと切り取って、舞台の脚本として細かいところを並べ替えて、設定を変えざるを得ないところは綺麗に繋ぎ合わせて、そしてちゃんと雑貨店も立体で見せるという。

それを体現してくれる役者さんももちろんすごいんだけども。他にも作ってくれる大道具さんとか美術さんとか、舞台を彩ってくれる音響さんとか照明さんとかも。舞台って本当にいろんな人達のお陰で創られてるものなんだなあと。(キャラメル関係のスタッフさんのお名前もかなり覚えてきました)

そして原作を何回も何回も読むと発見がありすぎてビビるという。「あ、ここのこの人あの人だ」とか、「こことここ繋がってる」とか。たぶんまだ100%はわかってないです。東野さんすごいな…。

あーーー…本当にいい舞台だった。

鮎川君好き!(そこか)