(かなり痛い話が混じるのでお気を付け下さい。ネタバレは全開です)
CaramelBoxTVで『ずっと二人で歩いてきた』と『彼の背中の小さな翼』を観ました。どちらも劇場には行ってないので初見です。
この二作品は同じ年に上演されたんですね。同じことをテーマにしてるなあと思って。それこそ「ずっと二人で歩いてきたんだな」っていう。『かれせな』なら優太と拓己。『ずっと二人で~』なら雅俊と優作。どちらも兄弟で、物語のメインに立つのはどちらも弟という(優太と雅俊)。
えーと、先に痛い話をします。この痛いというのは「私が痛い」という意味ですorz
『ずっと二人で歩いてきた』ですが。私、初演の『雨夢』が大好きなんですよ。実は初演の頃はキャラメルの存在は知っていたもののほとんど劇場に通わず(DVDとかでは観てた)、この時は福田麻由子ちゃんがゲストで出演されるので麻由子ちゃん目当てで行きました。(そしてアホほど号泣させられた)(この6年後くらいに畑中さんそのものにドハマりするとは夢にも思っていない)
で、初演の雨と北斗が大好きで。
だからね。
筒井君ほんまごめん…。私には劇場に行く勇気はなかった…。だって私の北斗は畑中さんなんだもん!!(涙)
なので、録画視聴でも割と心を無にして観ていた上に、雨と雅俊が何かいい感じで「えー、まさかのこの展開?(ふてくされ)」と思っていたのですが。物語の最後の最後、「ああ! そういうことか!」となり。その瞬間にタイトルの意味がもう1つ増えるという。ずっと雅俊と優作のことを指していると思っていたのに、実はもしかして「雨と北斗」も併せたWミーニングなんじゃないかと。
それを踏まえてから2回目を観たら不思議なことに、樹里ちゃんの雨は麻由子ちゃんにかぶるし、筒井君の北斗がちゃんと畑中さんとかぶって見えてくる!
うん、だから私の中では雨と北斗は近い将来結婚してます。してるったらしてるの!(痛い話終わり)
というところから観た『彼の背中の小さな翼』。前半1時間は割とゆるく観ていたのですが、優太の兄が出てきた辺りから不穏な気配が流れ始め(岡田達也さんだし←待て)、どうも兄弟で犯罪を犯していたらしいとわかる辺りからぐぐっと物語に引き込まれ、気が付けば食い入るように見ているという。
なので趣味として好きなのは『ずっと二人で~』で、物語として好きなのは『かれせな』かも。でも兄弟の描き方は全然違いましたね。前者は、優作が雅俊から離れられないと見せかけて実は逆だった気がするし、後者はどうしようもなかったよなあ…みたいな。
『かれせな』は主人公の気持ちにもすごく共感したし。何かこう、絵を描くことを「続けたい」というところに(私は絵じゃない上に仕事でも何でもないけど)。これDVD買おうかな。本当に5人でやってるのかを疑うくらいの熱量でした。
理衣も最初は感情表現が過剰だなと思ってたのに、だんだん可愛く見えてくる不思議。あ、理衣役の清水由紀さん、私は行けなかったけど『HAUNTED HOUSE』出演されてたんだ。あー、『アヒルと鴨のコインロッカー』もかー。行きたかったなー(涙)。
優太役の上鶴徹さんもとても素敵でした。繊細なところを繊細に演じるなあと。と思ったら引退しちゃったの? 勿体ない…。