ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

舞台『龍よ、狼と踊れ ~Dragon,Dance with wolves~』・1

(容赦なくネタバレしてますのでお気を付け下さい)

観に行った経緯。

今年の正月にやっと『428~封鎖された渋谷で~』をプレイする

→面白すぎて3日でクリアする(その後すぐ2周目やった)

→どのキャラも好きだけど特に御法川さんおよび彼を演じた北上史欧さんにハマる

→他に出演作品がないか公式プロフィールをチェックしに行く

→3月にこの舞台に出ることがわかる。しかし東京のみ(しかも既に色々予定が入っている週)

→じっくり悩んだ末に「チャンスの神様は前髪しかない」と思って二次先行に挑む

→当たる

→よし行こう。数年ぶりの東京だ!

ということで、新撰組TLPT(人狼ザ・ライブプレイングシアター)なるものも、北上さん以外の役者さんも一切知らなかった私が観に行くことになって(ネタバレしない程度にちょっと情報収集はした)、申し訳なかったり楽しめるかちょっと心配だったりしたのですが。

先に結論を声を大にして言わせて下さい。めちゃめちゃ面白かったです!! 何だこれすごい! すごいにも程がある!

先程ちらっと書きましたが、このお芝居はまず新撰組TLPTというものがあり、それは何ぞやと軽く説明しますと。役者さんがまず新撰組のそれぞれの隊士に扮するのですが、その上で、舞台上でアドリブで人狼をプレイするのです! つまり毎回物語が変わります。レポを読んだところ、死ぬ時は切腹および介錯らしいです。しかも誰が死ぬのかはもちろん投票なので、とある回では早々と近藤局長が死んで舞台上で隊士が全員全力で男泣きしてたとか。(実際に観た訳じゃないので説明間違いがあったらごめんなさい)

というのが2013年と2014年にありまして、それを元にして脚本を作ったのが『龍よ、狼と踊れ』とのこと。最初はそちらしか発表されていなかったのですが、途中でTLPTも上演が決定していました。あああ、そっちも観たかったなあ。このメンバーでそんなんやったら絶対面白いに決まってるやん!!

 

あーもう、本当に面白すぎて恰好良すぎて色々凄すぎて何から書いていいかわからない…。

新撰組も恰好良すぎるし、敵方も恰好良すぎるし、政治を動かす側の姫と天子と、姫を守るフラン、そして主人公のハジメ。全員の生き様が恰好よすぎた。キャストを観た時に人数が多いので覚えられるか心配だったのですが、全員が全員ちゃんとキャラが立ってた。

ハジメにはねー、やられました! ああ、そういうことかと! ちょっと考えればわかるはずなんだけども、私鈍いから最後まで気付かなんだわ!(笑) 「何で新撰組なのにあの人いないんだろう?」とまで思っていたというのに!

新撰組も全然詳しい方ではないんですけども、ここ数年かけてようやく幕末の歴史背景がわかってきたところだったので、それも踏まえて観ることができてよかったです。本当にこの時代の人達って国のために色んなこと考えて命を懸けていたのね…。

色々書きたいけど、やっぱりお目当ての人から。北上史欧さん! 今年の正月からの完全なにわかファンですが、逆に言うと熱が冷めない内にこんな素晴らしい舞台が観られてよかった!

北上さんの出番自体は少なかったし殺陣もなかったんだけど、ものすごく美味しい役だったと思う。最初のシーンはかなり長かったし、それが終わって舞台からはけて、「もう出番ないかな?」と思ってたらもっかい出てきて嬉しかったんだけど、一緒に登場したのが岩倉具視だったので「あ、天子死んだな…(遠い目)」と。でも、本物だと思ってたら実は影武者だったという、そこまで含めて美味しかった! 箱の中身ね、見えなかったけど見えましたよ(涙・ここ「映画の『セブン』方式…!」と思いながら観てた)。

『428』では声の収録はなかったけど、私は北上さんの声が好きで(YOUTUBEとか探したらある)。今回、天子様の話し方は独特(公家言葉?)だったのですが、その中に時折ぎりぎり普通の声色になることがあって、それが! それがもう! それが聴きたかったんですっていう!

あー、観られるものならもっかい観たかったなあ。でも頑張って来て本当によかったです。

一旦切ります。