ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

映画『jam』観てきました・2

(全力でネタバレ注意)

そういえば、この日はFANTASTICSのリリースイベントがあべのキューズモールでありまして、せっかくだからと思って映画の後に行ってまいりました。まあフリー観覧スペースだったので人が殺到しすぎて全く見えなかったけどね! 本当に観たかったらCD買えばよかっただけだからね。買えばよかったかな…。(でも、どのみち1200人くらいになってたから見えなかったかも)

声だけ聴いてきました。それはそれで楽しかったです。むしろ人が集まってよかったよ!

 

さて、鈴木伸之君。伸君は何と一言も台詞がありませんでした…って舞台挨拶の映像で言ってたんだけど、本当になかったっけ!? 一言くらいなかったっけ!?

と思うくらいには、伸君が目とか背中とか気迫とか金槌(殴るのに使う)で語ってました。まだそんなにたくさん役を観たわけじゃないけど、でも今まで観た中では今回の役が一番好きかもしれない。とにかく目つきがよかった。

最初に観たのがハイローのヤマトで、その時も目つきがきつい方ではあったんだけど、ヤマトって何だかんだと人情派だし、優しい子なんですよ。で、『PRINCE OF LEGEND』ではヤンキーはヤンキーだけど心根は真っ直ぐで、等身大(?)な感じでよく笑ってたし。

そんなのがテレビで放送されている真っ最中に映画館でこれをぶつけてくるのかと! そういう意味でも、このタイミングでちゃんと映画館で観ておいてよかったです。

金槌で殴りまくるシーンすごかったわ…。ハイローの時は「アクションがすごい」というすごさだったけど(大好きという意味で)、今回は感情の方が先走ってるのが見えて、「本当に報復したくて仕方ないんだな」と。

ただキャラとしては大好きなんだけど、テツオ(役名)自身はストーリーとして他の主人公にあまり絡まなかったので、もっと絡んでもよかったのになとは思いました。ただただ復讐と、おばあちゃんを駅に送り届けるだけというのも恰好良くはあったけど。あと、最後ってやっぱり死んじゃったの…? でも続編あるなら死んじゃったら困るよね?

それで言うと、秋山さんと将康君の役も思いっきりトラックに轢かれてたけど、死んじゃってたら続編出られないもんな。この辺どうなるんだろう。

予告では「因果応報エンターテインメント」とあったんだけど、でもテツオが刺されたことが因果応報と言われるなら、それは辛いなと思いました。だってそもそもは仲間に見捨てられた(?)ことが原因のわけだし。

そういえば、何で刑務所で口割らなかったんだろう。そういう性格だとは他のキャラの台詞にあったけど、それだけではあまり納得できないので。何で彼だけが罪を背負わなければいけなかったのかな、と。

続きましてタケル役の町田啓太君。

個人的に一番幸せになってほしい登場人物がタケル。

そういう意味も含めて、一番結末がよくわからなかったのがタケル。

だって、意識不明の彼女、目開けてたよね!? ところがタケルは自分の気持ちに入り込んで顔を伏せてたがために気付かなかったんだけど。

で、ラストも病室に入ったところを横から見るシーンで終わっちゃったので「えっ、あれ結局どうなったん?」ともやもやしてたら続編発表だったわけなのです。だから、それが正統派続編なのかどうかで感想が変わっちゃうんですよね。

タケルは、彼女のために神社で祈ってたら何か実体じゃないものを見ちゃって、「1日3ついいことをしてそれが一定数に達したら彼女の目が覚める」と信じて毎日毎日頑張ってるわけなんですよ。それが行きすぎた行動にもなって誤解を招いたりしているわけですが。

そんで毎日その後病室にも通って、意識のない彼女にハンドクリーム塗ってあげたりリップクリーム塗ってあげたりしているわけなんです。

ここのシーンが監督から「ちょっと気持ち悪い感じで」(だっけ?)とオーダーがあって、その通り演じたら女性スタッフさんに「キモい」と言われて嬉しかったそうですが、でもね! 実際、寝たきりで意識のない人って唇ぱりぱりになるし、ぶっちゃけ口の中が乾燥すると口臭も出ちゃうのです(祖母がそうだった)。だから私はタケルが優しいと思ったよ! 割と真面目に感動したよ!

ただ、タケルはそうしてたのは純粋に彼女のためだけではなく、自分のためでもあったんだろうなあと。それが良い悪いではなく。そうしていないと自分の心が折れちゃったんじゃないかなとか。いや、実際(の演技プラン)はわかりませんが。やってないと折れちゃったかどうかは置いといて、ちょっと自己満足もあったんじゃないかなと。

でも、別にタケルは悪いこと何もしてないからなあ…。2で隠された過去とか出てきたら知らないけど、今のところは彼は報いを受ける必要はないと思うんですよね。

まあ最後の市民ホールで、彼が秋山さんに掴みかからなければ弾みで銃が暴発しなくて昌子さんも撃たれなかっただろうけど、でもそれは止めようとした結果じゃないですか。その後も昌子さんを車で病院に運んでたし、だからヒロシと昌子さんが再会したんだし。

なので、タケルの物語だけはぶつ切り感はあります。面白い映画だったけど。

そんなテツオとタケルに大きく関わってたのが山下(秋山さん)と金城(将康君)という。

秋山さんはハイローのDOUBTでもっと観たいー! スピンオフとか過去編でもいいから観たいー! 武田航平君ともっと悪いことしてほしいー! と思ってたんですが、今回は結構出番が多かったので嬉しかったです。しかも制作から関わっているんですよね。

将康君は、DTCでもいっぱい観た! そして今回は何と悪役。テツオに思いっきり金槌振り降ろされてたけど。痛かった…あのシーン痛かった…。

この2人は、テツオとタケルという2人分の人生を狂わせてるんだなあ。と思うとかなり重要な役ですね。根っから悪いかというとそうではないと思うんだけど、うーん、でもなあ、と。ラーメン屋さんのシーンはやばかったです。知らずにタケルとこの2人が隣り合ってラーメン食べながら談笑しちゃうという。

(あー、そうか。だからタケルに足りないのは「疑いを持つ」ってことなのかな。信じるのが彼の強さと言えばそうだけど)

最後、市民ホールから逃げている最中、のトラックに轢かれる轢かれ方が諸行無常って感じで好きでした。好きっていうと語弊があるけど、この2人が一番「因果応報」という言葉が似合うかなあ。でも2でどうなるんだろう。

ラーメン屋といえば、ラーメン屋役の佐藤寛太君が何か似合ってて可愛かったです。続編では出番が増えるのか!(と言っても寛太君は寛太君で仕事いっぱい来てるだろうし)

実を言うと小澤雄太さんがどの役かわかってなかった…頑張って探してたけどわからなかった。だって達磨の時と全然違うんだもん! 小野塚君はわかったんだけど! 本当に人の顔覚えるの苦手なんだな、私…。

この辺の人達とテツオは、山下と金城含めて昔仲間だったってことですよね? その辺もう少し詳しく知りたいな。それとも知らない方が幸せでしょうか…。

とりあえず続編に期待しております!!