ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

キャラメルボックス『リトル・ドラマー・ボーイ』・2

このお芝居、意外と観るのにエネルギーを使うので、1日目も感想書いてからうたた寝してたし、千秋楽も帰ってきて抵抗できないくらい眠たかったです。いや、サングリア3杯飲んだせいもあるかもだけど。

(むしろそれだろ)(だって19時まで1杯100円だったんです…!)(弟と友達と感想を語り合ってた)

あと、千秋楽の開演前にたまたまお話しした女の子が、何とキャラメル初観劇で「念願だったんです…!」とのことだったんだけど、楽しんでくれたかなあ。ちょっと遠方のお住まいで、この後も予定が詰まってたそうなので終演後は急いで出ないといけないらしかったんだけど、本編は観られた…はず。演劇部でキャラメルの脚本をやったんだそうですよ。そういうお話を今聞くととても憧れるけど、高校生の自分を思い出すとやっぱり無理だったわ。(人前で演じるとか有り得なかった)(今はTRPGがある意味満たしてくれている部分もあります)

今日は大阪千秋楽&主演である鍛治本君のお誕生日だったので、終演後に、キャラメル配り・鍛治本君ハッピーバースデー(撮影OKタイム)・三本締め・客席の間を通って退場、とありまして、退場の最後が割と目の前だったのでとても嬉しかったです。男性陣恰好良かった…! 女性陣可愛かった…!

三本締めは本当に若手が試される場ですね(笑)。みんなこうやって大きくなっていくんだ…。

キャラメル配りは美咲ちゃんでした! 友達と2人で「可愛い!」「可愛い!」連呼して本当にすみません。だって本当に可愛かったんだもの。

鍛治本君、お誕生日おめでとうございました。主演で(大阪)千秋楽がお誕生日で、ってそれでお芝居そのものの価値が変わるわけじゃないんだけど、でもやっぱりお祝いできたのは嬉しかったです。

(以下、全力でネタバレ注意)

 

ということで、ここから中身の話。

とりあえずこれは書こう。畑中さん悪かった、めっちゃ悪かった! もちろん「役が」ってことですよ。いやー、キャラメルボックス全体を見てもなかなかいない悪役でしたね。ここまで悪いのってあとは『隠し剣鬼ノ爪』の丈二さんと『盲目剣谺返し』の三浦さんくらいじゃないかな? 私の中でのキャラメル三大悪い人。

うん、でも恰好良かった…(顔を覆う)。実を言うと1回目観た時は「この人にも何かバックグラウンドがないのかな」と思っててなかったので「あれっ」と思ったんですが、2回目観たら「うん、いらないな!」ってなりました。清々しいほどの悪役でいいんだ。最後の、矢野医院の扉を両手で開けて、ばーんと入ってくるところがめっちゃ恰好良かったんですよー! もちろんその後の殺陣も最高でしたし! あー、2回観てよかった…。

というか、そもそもまさか悪役だとは思っておりませんでした。悪役に追われている謎多き人という予想だったので(少女漫画とか映画でよくありそうな)、「あ、こっちが悪役だったのか」と。だからこそ、トオル君が見殺しにできないことに意味が出てくるんだろうけど。

だから、実は最初は十文字さんが悪いと思ってたんですよね、『ティアーズライン』みたいに。(悪いというかあれも仕事を遂行してるだけなんだけど)

ちょっと脱線するんですけど、『ティアーズライン』といえば、「子供のチーターが母親の元からいなくなり、必死に探しまわったが、見つからない。母親は何日も何日も泣き続けて、やがて涙の後が黒いラインとなった」(という伝説)(公式サイトより)とあったので、タイトル=横手さん(主人公)のお母さんのことだと思ってたんですよ。

でもこれ、物語の中で泣き続けてたのは横手さんだよね? だから、タイトル=横手さんじゃない…? と、少し前に独りで思い当たってめっちゃ泣きそうになってたんですけど、書くタイミングがなかったので今書きました。違ったらごめんなさい。

あー、だから『リトル・ドラマー・ボーイ』というタイトルもトオル君のことなんだよね! って2回目でちゃんとわかった時に泣きそうになりましたってば! 冬川先生は、トオル君が何か持ってきたから嬉しいんじゃないんだよ! ただ会いに来てくれたことが嬉しかったんだよー! だからヒーリングを断ったんだー!

芹菜さんは、1回目観た時は「え、やっぱり好きだったの!?」ってただただ驚きしかなくて。でも、2回目を観終わった次の日はこのお芝居のことばっかり考えてて、「あっ。トオル君が結婚してたから言えなかったんじゃなくて、(本当は楓花ちゃんの方が目的だったから)後ろめたくて言えなかったの…?」と思ったんですけどどうでしょう。お母さんに「最初に(トオル君に頼もうと)言ったのは芹菜じゃない」ってばらされちゃった時の悲痛な叫びが本当に悲痛だったので。

それはそうとしても違うとしても、最初の方のトオル君に謝られてた時、どんな気持ちで「トオル君が誰と結婚しようがどうでもいい」(でしたっけ)って言ってたのかなあと。切ない。

エンディングの後、けじめつけられたかなあ。

やっぱり長くなりそうなので一旦切ります。