ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

NAPPOS UNITED『仮面山荘殺人事件』・2

今作はネタバレしてしまうと何もかもがつまらなくなると思うので核心のネタバレはしません。ぜひ原作を読むなり、これから発売されるDVDを観るなりしていただきたいです。

なので、感想としては私以外が読んでもあまり面白くないかも。基本的に自分のために書いてるし。

昨夜もベッドの中で昔の感想を読み返して独りで泣きまくってたよね。書いてくれた昔の私、本当にありがとう。(読み返す度に思う)

ということで、大阪千秋楽行ってまいりました!

2回目ということで、今日は主人公(高之)以外の人達の気持ちで観てました。そしたら疲れて疲れて大変だった(苦笑)。観劇後の脳が糖分を激しく求めていました。(一緒に行った弟妹とサイゼリヤでお茶した)

あー、畑中智行さん恰好良かった…。本当に恰好良かった超絶恰好良かった。今日はほとんど畑中さん観てました。近すぎて照れた(先行で取って5列目だったので)。畑中さん相変わらずいい声だわ…そしてめっちゃ上手いわ…。でも次は泣かされたいなあ。私を一番泣かせるのは畑中さんなので。(語弊のある表現)

畑中さんはほとんどの出来事にリアクションしてました。台詞がなくても目と首の動きとか表情とかで。キャラメルボックスの演目で聞き役やってた時もそうだったもんなあ。それを観るのが楽しいんですよ。「今、何を思ってるのかなあ」とか考えられるから。そのリアクションがちゃんと演技に昇華されてるところもすごい。

どのシーンも好きだったんだけど、どこが一番好きだろ。最初の登場の仕方も恰好良かったし、あの場を支配してるのも説得力あったしなあ。雪絵を連れ込もうとしたシーンではものすごくどきどきしてしまった。ラストの方、階段で座ってるところも好き。

あっ、今回、鯨井康介さんも出演されてたんですけど、畑中さんと鯨井さんは『ナミヤ雑貨店の奇跡』で魚屋ミュージシャンこと克郎さんを演じた同士なのです!(キャラメル版とNAPPOS版) 私、克郎さんが大好きなので、このお二人が絡んでいるシーンは何か嬉しくて嬉しくて仕方ありませんでした。ミステリーなので全然楽しいシーンではないんだけど。まさかお二人が共演される日が来て、それをちゃんと観られる日が来るなんて。よかった2回観られて。

鯨井さん、男らしくて素敵だったー。結構、積極的に場を動かす役だったし。当たり前だけど克郎さんとは別人でした。役者さんって本当にすごい。

すごいと言えば高之役の木戸邑弥さん! 実は今年の『COCOON(星)』で拝見してました。そうかー、あの時の臥萬里だったのかー。やだ思い出すと泣いちゃう。

(TRUMPシリーズ大好き。今日やっとNU版TRUTHのDVD買いました。『COCOON(星)』の感想はこちら。臥萬里について語っているのはこちら

今回も相当すごかったですよ。結局、最初から最後まで出ずっぱりだった? あ、ほんの少しだけはけてたか(でも本当にほんの少し)。でも、そんな「ほとんど出ずっぱり」という大変さを全然感じなかった。近くで観ても感じなかったので本当にすごい。最初から最後まで役者ではなく役として観れたし、本当に素晴らしかったです。いやー…どんな気持ちで演じてたんだろう。

逆に、高之の恋人役である平野綾さんは、登場シーンの数や長さではそう多くないのに、ものすごくインパクトがあって。ずっと存じていたのに、まさか舞台で初めて生で拝見するとは夢にも思わず。でも、舞台の中ではあくまで登場人物の1人で。すごく素敵な存在感でした。可愛かった…めっちゃ可愛かった…。最後の台詞が切な過ぎた…。(原作にはない台詞)

私、やっぱり成井さんの脚本と演出が好きなのねー。と、そんなにたくさんではないけど他の演劇(生観劇なり映像なり)を観てしみじみしました。なので、今回久しぶりに観られて本当に嬉しかったです。成井さん演出の『ナツヤスミ語辞典』も観たかったですもん。(中屋敷さん演出のはDVD持ってる)

こう、最初は好きな役者さんとか出てきて「わー、○○さんだー(主にキャラメルの人達)」とか思ってるんですけど、気が付いたら波に流されるように物語にのめり込んでいて。それが楽しくて楽しくて仕方ないのです。

今回は台詞もそこまで早口じゃなかったし、ちょうどいい早さで物語が進んでいって、本当にその場にいるようでした。

次はどんな作品で観られるかなあ。(『おお振り』は履修してない…)

終わりそうな感じになっちゃったけど続きを書きたい所存。