ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

邦画『純平、考え直せ』

(ネタバレあり注意)

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

何の気なしに元日にWOWOW録画で観た映画が好き過ぎたのでその話。前情報一切なしで観ました。(タイトルだけ知ってた気がする)

単に好きな役者さんがたくさん出演されてるから録画しただけだったんですよ。ちなみに野村周平君と岡山天音君と戸塚純貴君と佐野岳君と藤原季節君と佐藤祐基さんと森田涼花さん。

野村周平君はやっぱり真っ直ぐな役が似合う。天音君は胸糞悪い役だったのでちょっと辛かった(苦笑)。佐野岳君は今まで観たことない佐野君だけどそこが好き。彼の最後のシーンも好き。戸塚君は可愛い何か可愛い。佐藤祐基さんは数分の出番だけど存在感あった。涼花ちゃん相変わらず可愛い。

でも一番すごかったのはヒロイン役の柳ゆり菜さん。とにかくすごい。よくこれをやり切った。

前半は「あ、これ苦手なバイオレンスものか」と思って直視できなかったのでスマホ触りながら観てました。が、クライマックスからラストが好き過ぎて。ラストシーンが鳥肌立って逆に泣けない泣けない。(褒めてる)

R15+指定なのでそういうシーンもあるし、ちょっときついシーンもあるけど(これを若手の役者さん達にやらせたのがすごい)、だからこそラストに繋がるというか。

(この辺からネタバレ)

ストーリーとしては、ヤクザの鉄砲玉になることになった若者と、ちょっと怪しい不動産屋で働いていたヒロインの運命的な出会いと刹那的な恋、みたいな始まり。始まりは。

どちらかというとヒロインの方が主人公を気に入った感じかな。そらそうか、ヒロインが追いかけてきて始まったわけだし。

あー、これは最終的に繋がるから仕方ないんだけど、ヒロインが主人公と出会ってからSNS実況してて「そりゃバレるだろ…」と早々に思ってしまったのも前半物語に入れなかった理由。案の定、突き止められちゃうし、ここもう少し何とかしてくれたらなあ。SNS周りの顔出る人ももっと掘り下げてほしかった。

けど、ラストシーンが好き過ぎたんです。

これ、終わりが始まりに繋がってるんですよね。即行で2回目再生して、冒頭の新聞を一時停止して読みました。怪我人いなかったんだって。ラストシーンがああで、怪我人いないってことは…。そういうことだよね…たぶん。と思ったんだけど。

逃げてもよかったんちゃうかなあ。主人公は(頼んできたのは親父分だけど)兄貴分のために鉄砲玉になろうとしてて、でも実はそれは最初から兄貴分の策略で(主人公を差し出せば昇進できるから)、生きても生きなくてもいいと思っちゃったんだろうか。いや、そもそも恐らく死ぬ覚悟だったんだから、それを貫き通したってことなのかな。

いやだから、これ青春映画で恋愛映画なんだなあと。バイオレンス要素ももちろん入ってるんだけど、主人公とヒロインの心がだんだん通っていく過程が素晴らしかった。先に体の関係になっちゃったから穿って観てたけど。でもそれはそれで「あの瞬間激しく惹かれ合った」というのはちゃんと描写されてたしな。でも中はだめだよ(苦笑)。

何か、年始からいい映画観たなあ。