ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

キャラメルボックス『彼女は雨の音がする』・2

(※ネタバレ全開です)

今年の夏のキャラメルは『波』初日→『雨』初日→『雨』千秋楽→『波』でした。最後の『波』は明日だけども。

そんで、今年の夏公演は思い出があり過ぎて胸がいっぱいです。思い出だけじゃなくてお芝居の感想を書きたいんだけども。けども。本当に胸いっぱいなんだから仕方ないじゃないか。『雨』千秋楽の後サンガを観に行ったんですけど(そちらが基本最優先で後から『雨』をねじ込んだ)、劇場にいる時は勢いで何とかなったんだけど、後からいろんな何かが込み上げてしまって試合内容がほとんど頭に入りませんでした…すみませぬ。

本当は『雨』は1回だけの予定だったんですよ。最初は『波』初日→『雨』→『波』(初日割で)のつもりで。でも『波』を観たら、「これ…どっちを2回観ればいいんだ?」と悩むようになりまして。で、悩みながら『雨』を観に行ったら実は初日で初日割がもう1回もらえることが発覚したので、「やったー! じゃあ2回ずつ観れるじゃん!」と思って2回ずつになりました。勢いって怖い。

でもそれは、この2つのお芝居が本当に面白いからなんですよ。『雨』が大阪で3回しかなかったのが本当に勿体ない。もっとたくさんの人に観てほしかった。ゲストの方のスケジュールに限らず色んな事情が積み重なってるのは何となく察してます。だからこそ私は関西で観るよ!(東京に行く旅費がないってのもあるけど)

これだけブリーゼに日参できるのは近いからです。神戸だったらもう少し躊躇する(苦笑)。でも2回は行く。

 

で。まず何から書こう。

『雨』を2日連続で観たわけなんですけども。昨日と今日でびっくりするほど見え方が違って自分でびっくりしました。

昨日は、『波』を先に観てたのでその裏側が気になってたのと、新宮さんの事情がわかってたのでそれが浦神さんの体だとどう見えてるんだというのと、席が前から3列目および舞台向かって左端で割と有田さんが目の前にいらっしゃることが多かったので、完全に彼(新宮さんと有田さん)の事情を知るために観てたんですよ。

だから、有田さんと浦神さんが同じ舞台にいるだけで泣きそうだったし(「それ(浦神さん)あんた(有田さん)やー!」って心の中で有田さんにツッコんだ)、「で、結局『波』の後どうなったんだよー!」という気持ちもあったのでラストシーンで号泣したし。(その後嬉し過ぎて死んじゃいそうな出来事もあったし)

なんですけど、今日観たら何か見え方が全然違って。それが自分でもよくわからなくて、途中でやっと「あ、これ若菜視点で観てるんだ私」と気付きまして。上手く説明できないんだけど、私が目にしているものの裏事情は一旦忘れてそのまま受け入れているというか。そしたらラストシーンが嬉し過ぎて仕方なかったんですよ。

たぶんなんですけど、1回目は「新宮さんが若菜さんに再会できてよかった」という気持ちで泣いて、2回目は「若菜さんが新宮さんに再会できてよかった」っていう気持ちで笑ってたと思うんです。…自分で書いといて何だけど、何がどう違うのか訊かれても全然説明できそうにない。

『雨』を先に観てたらまた違ったのかなー。でも、私は『波』→『雨』でよかったです。

次。

この2作品、主役は『波』が畑中さん、『雨』が実川さんということになってると思うんだけども、実際のところは両作品ともお2人がお2人で主役だし、あと、本当は西川さんも併せて3人が主役だと思うんですよ。だって、畑中さんと西川さんは2人で1人だし。『雨』の方がそれは顕著ではあるんですけど。

「畑中さんと西川さんは2人で1人」を一番強く感じたのが、実は小野田と宇部のシーンだったり。嫌な役者さん(名前忘れた…)が新宮さん(見た目は浦神さん)に嫌がらせするところね。実はあのシーン、『波』を見た時は「何でこの役(宇部)を西川さんがやってるんだろう」って純粋に疑問だったんですよ。こんな短時間の役が西川さんなんだ、って。その疑問が『雨』を観たら全部解かれたわけなんですけどね!

「『雨』の時は西川さんが小野田なんだから、宇部は誰?」と思ってたら畑中さんかーい! ここやられた、本当にやられた。もう何か全ての謎が解けたような気分でした(実際は全てじゃないけど)。これまた畑中さんが嫌な役も上手いんですよ! 何か…本当にいい役者さんになったなあ。(上から目線ぽかったらごめんなさい)

そもそもが西川さんと畑中さんが大好きなんじゃい。そうなんじゃい。だから今回の設定が嬉しくて、なおかつ西川さんの出番も長くてすごく嬉しかったんじゃい。浦神さんの(体の)出番がもっと短いと思ってたんです。

 

そのお2人の名前を出してしまったので。

前記事でも書いた通り、今回、公演後にロビーでお見送りがありまして、西川さんとも畑中さんともほんの少しだけお話しする機会が持てたのですが。

お2人とも本っ当に優しいんですよ…!(力説)

私が緊張で声どんだけ小さいねん状態で(普段は声でかくて注意されるのに)全然上手く話せなかったんですけど、そしたらお2人とも耳を近付けてくれて。小さい声なのに聞き取ってくれて。『ブリザード・ミュージック』のクライマックスの清吉さんになった気分でした(そしてお2人がミハルさん)。嬉しかった。幸せでした。

特に畑中さんには醜態しか見せてないのに…(2回目は何とか持ち直したけど)。だってさ、好きなんだもん。初めて劇場で観たのは10年前でした。5年前に再会して(私が離れてただけだけど)、その翌年に完全に転げ落ちました。2014年は9回観られました。昨年のクロノス撮影会の時、本当は握手したかった。1500ステージ目も観られました。笑った顔が素敵でした。『BREATH』でまさかのスローモーションシーンが観れると思わなかった。本当恰好良かった。

ずっとずっと好きだったんですよ。伝わってほしかったんですよ。これ書きながら泣いてる私バカみたいだけど。

だから明日、目に焼き付けます。

とりあえず続きは次回!