実は、演劇集団キャラメルボックスと出会ったのは中学の時です。
当時、SPIRAL LIFEが大好き
→SL特集の月刊カドカワを買う
→SLの曲を使ったキャラメルボックス作品3本のビデオの広告が載っている
→お正月まで待って、お年玉で3本とも買う。送料なども合わせて2万弱ww
(代引だったので親にビビられた。用意はしてあったので、すぐ渡しました)
→音楽目当てだったけど、観たらお芝居もとても面白かった
→以来、気にはかけてる
今まで生で観たのは、細見さん&綾ちゃんの『アローン・アゲイン』、小川江利子さんの『ヒトミ』、達也さんと福田麻由子ちゃんの『雨と夢のあとに』、昨年の『サンタクロースが歌ってくれた』。ごめんなさい、にわかです。
と、こんな感じです。が、私は最初のきっかけが音楽目当てだったので、そんなに生観劇はしてないです(あと、音楽のライヴを優先したい)。むしろ、そのビデオを一緒に観てた妹の方が(妹も私の影響でSL好きでそこから)、CSC会員10年とかになる立派なサポーターに育ったわけだったりして。
今日の『流星ワゴン』も本当は妹と弟2(大抵2人で観に行ってる)が行く予定だったのですが、弟がサカナクションのライヴが同じ日に重なってしまったため、私がピンチヒッターで行って参りました。
というわけで、以下、一応ネタバレ。(※長いです)
あのー…一応、前知識として知ってはいたんですけど、今回は、いつになく重たかったです。そして泣けなかった。昨年の『サンタ~』とかアホほど号泣したんですけど。(後述します)
その「泣けなかった」というのは「面白くなかった」わけではなくて、お芝居の中身が私にとって、もはやファンタジー(架空のお話)ではなくて、リアルだったからなのかなあ、と。
子供はいないけど一応(?)結婚はしてるし、結婚関連のドロドロした話も色々と見たり聞いたりするわけで。そういう、主人公夫婦に起こる出来事とか心の揺れ動きが、もはや他人事ではないんだなと。
なので、泣けるというか食い入るように見つめていました。終わった後、体力を消耗してへろへろになる程に。一口に「よかった」では終わらせられない作品でした。何か、人生について色々考えさせられて。
ハッピーエンドではあるんだけど、今まで私が知っていたキャラメルの作品とはひと味違う感じ。現実は何も変わってないんだけど、でも確実に何かは変わったっていう。すごく味気ない言い方をすると、小説の『リプレイ』みたいなお話だったかなと。
敢えて言うと、もう少しだけ主人公の絶望感がほしかったかなあ…どうやったらいいかはわからないんだけど。いや、というか、リストラ・妻の浮気・子供の引きこもりが、もうあんまり特殊じゃない世の中になってるのかな。切ないけど、事実だし。
個人的には、西川さんが舞台に立ってらっしゃる姿を見られただけで、来た甲斐がありました。前述のビデオを観た時から「キャラメルで一番好きな役者さん」は西川さん一択です。本当に元気になられてよかったです。
もちろん、出演者さんどの方も本当によかったんだけども! 本当に、皆さんが皆さんともそれぞれの実力を最大限に発揮されておられました。
大森美紀子さん・岡田さつきさん・坂口理恵さんなどは、それこそビデオ時代から存じているので、今も第一線で活躍されていて喜ばしい限り。理恵さん大好きです。
そういや、劇中に使われた曲の中で元SLの車谷さんの声が2曲は聞こえた気がするんだけど、Laika Came Back以外でも何かやってらっしゃるのかな。それとも勘違いか。
さて、『サンタ~』。
これねえ、昨年ブログで感想を書こうと本当に思ってたんですけど、見に行ったら感動とか衝撃が凄すぎてですね。座席でも号泣してたし、終わってからも廊下のベンチでちょっと休まないといけないくらい感動したんですよ。
で、どう書こうか悩んでたら1年経ってしまいましたorz なので今、思い出せる分だけ書きます。
まずは何と言っても、オリジナルキャストの主役3人がちゃんと揃ったこと!(97年のは録画で観ています)
近江谷さんと上川さんはもう退団されてしまっていたのですが、上川さんが退団される際に「辞めるけど、来年近江谷さんも呼んで『サンタ~』をやりましょう」というのが条件だったらしく、それがちゃんと実現されたということなんですね。(今ネットで調べて知ったけど)
私、近江谷さんが大好きで、退団を知った時も悲しかったし寂しかったので、この『サンタ~』だけは絶対行こうと心に決めていたわけです!
生で初めて拝見して、「あれはこのメモリアル公演だから許されるんだろうなあ…」というアドリブも目にすることができて幸せでした(笑)。上川さんがとっても大変そうだったよ!
実際に観ても、最初から最後まで本当に面白くて、感動の嵐でした。確か、冒頭のダンスシーンで既に号泣した気がするなあ(苦笑)。
話は大体覚えていたけど、何故か最後の西川さんの台詞が思い出せなくて、「あれ、何だったっけ?」と思いながら観てて実際のそのシーンになって。西川さんがその台詞を発した瞬間に、ダム決壊。
諸事情で1人で観に行ったんですけど、本当に1人でよかったです。妹とかと一緒だったらあんなに泣けなかったと思う。
あ、あと時計のセットが凄かった! 特に私は夜の部に行ったので、セットの時計と実時間が同じように動いてたんですよ、確か。お芝居の中の時間もリアルタイムに動く設定だったので、とても世界に入り込めました。
キャラメルは毎回セットが凄いんですよね。そんなに派手ではないんだけど、でもきっちり作るところは作ってくるという。今回の『流星ワゴン』も「車はどうするんだろう…?」と悩んでいたら、本当に車が出てきて凄かったですよ! たまに人が屋根突き破ってたけど!(笑)
『サンタ~』のアナザーキャストも観たかったなあ。今年の『銀河旋律』も観たかったなあ。
あ、あと、また西川さんに、美紀子さん(※実の奥様)以外の役者さんと恋人とか夫婦役とか演じてみてほしい。
『アローン・アゲイン』や97年版『サンタ~』の理恵さんとのコンビが好きでした。(どっちも正確には恋人でも何でもないんだけど)
もしくは、もう少し年の離れた女優さんでも有りだと思いますよ!(←それはお前のただの趣味だ)
23日追記。
そういえば『サンタクロースが歌ってくれた』は先にNHK-FMの青春アドベンチャーで聴いていて、その後、キャラメルが舞台でやってるのを観たんですよね。ラジオで聴いた時から面白いなと感じていて、それをキャラメルがやってるから余計に気になったんだった。「あれ? このお話知ってる」と。
調べてみたら、普通に成井さんの脚本でしたね!