ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

キャラメルボックス『サンタクロースが歌ってくれた』2021・3

(自分が忘れないために書いてるので、他の人が読んでもそんなに面白くないかもしれないことを念頭にお読み下さい)

(めちゃくちゃネタバレしてます)

 

書きたいこと多すぎるのでとりあえず書きたいところから。

今回はグッズ販売にも並んだので劇場に入るのがちょっと遅めでして、なのでいつもの開演前BGMもちょっとしか聴けなかったのですが、ラストがSPIRAL LIFEの『Dream All Day』でしたね! イントロ聴いただけでわかりました! 25年くらい前の曲! 今でも好き!(Remix版ならCDは手元にある)

あと、その前に『キャロリング』のダンスシーンの曲もあったー! 嬉しい! FAT PROPの『Hello』だと検索しまくって今更やっとわかってSpotifyにもあったのでプレイリストに入れました。

で、『Dream All Day』が開演前最後の曲なら嬉しいなと思っていたのですが、実際にフェードアウトしていって「おおー」となって、「開演前のアナウンスはどなたがやるのかな」と思ったらまさかの真柴あずきさん! 途中で名乗られたんですけど、「1985年入団の旗揚げメンバーで~」と話されて「へ?」と思ってたらまさかのまさかでした。(1日目は西川浩幸さんだったらしい? マジか)

そこで既に拍手が起きてめちゃくちゃ嬉しかったですね。そう、お客さんもね! 本当に老若男女でね! お一人お一人にキャラメルボックスとの出会いを訊きたかったですもん!

 

 

 

さて、とりあえず忘れたくないことを書き残そう。

何はともあれ芥川さんが多田直人さんでしたね! 前記事でも書いたけど(配役じゃなくて)キャストだけが発表された時に「どっち!? どっちがどっち!?」ってなってて(まあ丈二さんは警部でしょうと・笑)、単純に考えたら芥川さんが畑中さんで太郎君が多田君だと思ってたんですけどまさかの逆で。

でも確かに、もし上記の通りだったらそのまま過ぎた気もするんですよね。説明が難しいんだけど。あと『容疑者Xの献身』の多田君がしんどい役だったから、今回は陰を背負わない役でよかったなというのもあります。(全く陰がないわけじゃないんだけど)

そんな多田君の相手役が木村玲衣さんでしたー! この御二方のカップル役今まであったっけ?(『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』の上演後おまけで『時をかける少女』をやってたのは覚えてるけど)

見たかった、見たかったんですよ。なのでめちゃくちゃ嬉しい。この御二方だと多田君が押されてほしかったので割とそんな感じだったのも嬉しい。

若き日の芥川さんと幼き日のフミちゃんの回想シーンは、私は西川さんと実川さんが目に浮かんじゃうんだけど(実川さんのフミちゃんは本当に可愛かった)、今回の御二方も大好きです。

あのー、前記事でも書いたけどこの物語では私は圧倒的な芥川さん派でして。で、当時は演じてるのも大好きな西川浩幸さんだったし、何ていうか完全に心酔してて疑いなんて1ミリも入る余地がなかったんですね。(「疑い」じゃないんだけど何て言ったらいいのか)

で、今回は今まで全然好きじゃなかった太郎君を演じるのが最愛の畑中さんだったので、太郎君の気持ちもだいぶわかったような気がして。同時に、芥川さんのことも結構冷静に見られたというか。

今まで芥川さんの陽の部分しか見えてなくて(タクシーでのシーンは切なく見てたけど)、「もしかして芥川さんにも色々悩みがあったのかもしれない」というか。実際劇中でもそう言ってはいるんだけど(作品が書けてないとか)、それが見えてなかったと思ったんです。嫉妬ではないけど、ある意味太郎君と同じ目線で芥川さんを見てたというか。だから見えてなかったなって。

フミちゃんは芥川さんの光の当たらない面もちゃんと見ててくれてるんだろうなあ。そうは言ってもあの幼い頃から知り合ってて、ちゃんと婚約者になるまでにどんなことがあったのだろうか。気になる。

そんな感じでものすごく新たな発見があったので、この令和の『サンタクロースが歌ってくれた』を劇場で観ることができて本当によかったなと思いました。

 

キャストさん本当に皆さんハマり役だったし大好きなのですが、特に好きなのはサヨちゃんの石森美咲さんと、奥様の岡田さつきさんと、監督の筒井俊作さんかな。絶対、美咲ちゃんがサヨちゃんだと思ってたし良い意味で想像通りでして! さつきさんはどんな作品でどんなポジションに立っても信頼しかない。筒井君も良い意味でいつも通りの筒井君でして安心感が半端なかったです。(でもそれは『容疑者Xの献身』を観たからこそわかることでもある)

えーと、阿部丈二さんは殿堂入りです。ここはもう別格です。思い出しても笑います。電車のシーンすごかったですね!! あれもしかしてアドリブ入ってたような気がするんですけど、どうなんでしょう。だって思ってたよりめちゃくちゃ長かったですよ!? 走るのはもちろん、吊革にぶら下がって移動してたし、床転げ回ってたし。照明さんとの息の合い方がすごかったです。

「警部役なんて近江谷太朗さんしか無理でしょ」と思ってたのに、11年前の時点で近江谷さんと同じくらいやりきってた丈二さんが本当にすごい(DVDで観た)。しかも今回はさらにパワーアップしてた。周りのお客さんも大爆笑でしたよ。それが聞こえたのがすごく嬉しかったです。

 

あと何だろ。ラストシーンの紗幕を使った演出はやっぱり好きだなあと。『アローン・アゲイン』でも先に映像で観てて、数年後に生観劇で観れたときは本当に感動したので。今回は「来る……! 来る……!」とめちゃくちゃ身構えてしまったので、もっと素直に観ればよかった。いやまあ、それだけ楽しみにしてたってことなんですけど。

あと、その直前の芥川さんの「あれ、知らなかったんですか? 僕はサンタクロースなんですよ」、これ本当にサンタクロースなのかサービス精神なのかどっちだったんだろうなと。

いやほら、西川さんの時は本当にサンタクロースだったんだと思ったけど、芥川さんだけが特別だと「映画のキャラが銀幕の中から飛び出してきた」という流れと噛み合わないじゃないですか(一連の流れがサンタが仕組んだことに思えてしまうというか)。だから、あれは芥川さんが最後に恰好付けたのかなって。私の妄想ですけど。

 

やっぱりもっかい観たかったなあ。1回観れただけでも嬉しかったけど、もちろん。嬉しすぎて最初の女性陣のダンスシーンで既に落涙でした。前日に崩れにくいメイク下地とかマスカラとか買って準備万端にしてたんですけど、泣きすぎて流石にアイメイクがボロボロでしたね。鏡で見て笑っちゃいました。キャラメル観ると大体そうなるのよ!

成井さんがブログで「来年も関西公演やりたい」と書いておられたのでめちゃくちゃ期待しておりますが。お待ちしております! でも無理はなさらないで下さい!

『サンタ~』の感想書き終わったので今年の『トリツカレ男』のDVD観れるー!!(記憶が上書きされるのでまだ観てなかった)