ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

キャラメルボックス『キャロリング』

(※公演は2年前だけど現在ドラマやってるのでネタバレ注意)

 

今年から一緒にキャラメル観劇に行くようになった友達がDVDを貸してくれましたー!(←着々とDVD揃えてる友すごい)

今ちょうどテレビでもドラマ版をやっているのでそれを(たまたま)4回まで観て、舞台のDVDを観て、ドラマ残り4回を観るという面白い状況にしてみました(笑)。

DVD観てたら「ドラマと一緒だー!」と心の中で叫んだりしてたので、これから先は「舞台と同じだー!」とか叫びそう。楽しみだなあ。

舞台では主人公をやってた丈二さんが、ドラマでは畑中さんの役をやってて、それが2人とも大変素敵なので床をばんばん叩いてます。たぶん赤木さん(役名)が私のツボなんだろうな。(丈二さんの大和ももちろん好きだけど。そしてドラマの大和も好き)

DVD観てから、録画で置いてあるドラマ版の赤木ファイナンスのシーンだけ観ました(真顔)。丈二さん、どんな気持ちで大和の台詞を聞いてるんだろ。きゅんきゅんしますね。

ちなみに『キャロリング』は公演あるのは知ってたけど実はあえて行かなかったのです。悔しかったから。(何がとは深く突っ込まないでください)

クリスマスの時季に観れてよかったなー。

 

 

ということで、DVD観た後にいくつかネット上で感想を読んだんですけど…何で皆さん畑中さんに関する話題がないんですかー! あんなにあんなに素敵だったのに! ちょ、シャツの前開き過ぎやろ!(そこかよ)

若い頃に不良役とかはやってたけど、あんな目の座った悪役って珍しいなあ。いいよいいよー。でも糸山の誘拐がバレてしまったとわかった時の「俺が何とかしてやる」が恰好良すぎて! 恰好良すぎて! あと大和と電話で交渉してるところも!

赤木ファイナンスはみんな好きだ。あー、鈴木君好きだったー、好きだったよー(涙)。多田君とすごくいいコンビだ。多田君も、この翌々年にあんな過酷な役ばっかりやるとは思えない微笑ましさ(この年の夏は『アルジャーノン~』の主役だったけど)。赤木ファイナンス(とエンジェル・メーカーも)社歌は多田君作曲なんですよね。って、さらっと書いたけどよく考えるとすごいな。

きりちゃんのレイもめっちゃ好き。レイ超可愛い。(レイちゃん16歳っていうのは今現在の年齢で合ってる?)

レイはさー、たぶん「自分には何もできない」と思い込んでたんだろうなと。今までの人生もどん底だし、借金返せかけたのにまた膨れ上がるし。だから赤木さんが助けてくれようとしてくれる、その流れにただ身を任せていたというか。そんなレイちゃんが柊子とのやり取りで変わっていく様が、あの短時間ですっごい表現されてて感動しました。

んで、赤木と大和も表裏一体だったんだろうな。たぶん。クライマックスの乱闘シーンめっちゃ恰好良かった。どっちも。

最後の最後にレイと赤木さんの感情がついに露わになるところが言葉にならない…。「何でだよ!!」があかん、あかんて(涙)。

個人的解釈だけど、舞台版の赤木とレイは自分の気持ちに全く自覚がなくてあくまで自分のために動いたり動かなかったりしてて(でもそれが悪い訳じゃなくてそういう風にしかできないという意味で)、ドラマ版の赤木とレイはちゃんと自分の気持ちに自覚があって相手のことを想って行動してる気がします。(ドラマの「最初のお客になってね」と言うレイの頭を赤木がはたくシーン大好き)

だからこそ、舞台版のレイが赤木さんの手を取るシーンにめちゃくちゃ感動したんだけど。それまでのレイには「自分の望み」みたいなのが全くなくて(持てる状況じゃなかったから)、だけどあの時ついに望んだものが「赤木に手を汚してほしくない」だったのかな。とか。

そんで、赤木さんはきっと『典雅』の意味を知ってて「レイにその名前に込められた願いと反した人生を送らせたくない」と思ってくれたんじゃないかな。と、『典雅』の意味を調べて思いました。

そういや、最初の赤木ファイナンスのシーンで本当にGRAPEVINEの『Vex』が使われてて「おおー」ってなりました。曲目リストを見たから知ってはいたんだけど。

 

大和の冒頭のモノローグは、「気持ちがわかるかわからないか」だったらわかる。つもり。

幸い私は家族に恵まれてるけど、だからこそ、そうじゃなかった時のことを考えるというか。あと実の家族だからってわかり合える訳じゃないってこととか。

柊子は大和の事情を知らなかったからちょっとすれ違っちゃって、でも大和は知られたくなかったんだろうなと。(ってドラマ版もっかい観たらちゃんとそう言ってたな)

綾ちゃんのヒロインが見たいって昔書いたのに、いざなったら行かなかった…。綾ちゃんめっちゃ可愛かったです。私、最初に綾ちゃんを見たのが『アローン・アゲイン2003』だったので、全然コメディエンヌのイメージじゃないんですよね。コメディエンヌやってる時ももちろん大好きだけど。

ラストシーンが珍しく抱擁で終わってちょっと驚いてめちゃくちゃときめきました。完全に暗転するまで抱き合っててほしかったなー。それとも…なのか。きゃー!(何が)

私も今年の夏に会社の近くに咲いてたツユクサで地元を思い出してました。(余談)

 

貴子さんめっちゃ少年役似合うなあ。この年の春なんてお母さん役だったし、翌年はヒロインやってたし。でも、この時はちゃんと男の子だもんな。

大内さんと温井さんの夫婦および両親もよかったー。どちらもよかったけど特に温井さん。何か本当にお母さんだった。よく涙声で言葉に詰まってたのが何とも言えない。大内さんは大内さんにしては珍しい役柄だったけど、それがよかった!

でも、整骨院のシーンはリアルに丈二さんの腰を心配してしまいました(苦笑)。今は大丈夫なのかなあ。(今年の夏~初秋は手術で休養されてました)

 

そして忘れちゃいけないエンジェル・メーカー社員! チームワークバッチリでしたね。大森さんも菅野さんも岡内さんも好き。岡内さん演じる朝倉さんがちょっとずつ柔らかくなっていくのが素敵でした。さすが岡内さん。菅野さんもいつも通り面白かった(笑)。冬だけでもいいのでまた帰ってきて下さいね。

 

 

特に独立した記事を書くほどでもないので、ここで今年のキャラメル生観劇総括。

今年は10回観ました! 自己最多記録! 結局観に行った作品の内『ヒトミ』以外は2回ずつ行きました(『鍵泥棒~』は3回)。我が生涯に一片の悔いなし。というかむしろ、『ヒトミ』に1回しか行けなかった後悔がですね…。

キャラメルにカムバックした2012年も6回行ったんですけどね。

でも、今年は本当にびっくりするほど観たい演目ばっかりだったんですよ。チケット代を計算すると怖いです(笑)。

来年もいきなり2本立てですし。妹がチケット取ってくれたのでどっちも行くことは確定したのですが、『クロノス』はできたら2回観たいなー、と思う次第。だって『クロノス』で畑中さんやねんもん。

今年は畑中さんが関西にいっぱい来てくれて嬉しかったです。あと素敵だった。うん。ビバ36歳。