ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

キャラメルボックス・ハーフタイムシアター

観てきました。前記事でも書きましたが演目は『隠し剣鬼ノ爪』と『盲目剣谺返し』。

普段は2時間の作品を1本(大体6000円)なのですが、1時間の作品を2本(4000円×2)行うというもので、1本だけ観るのも2本とも観るのもお客さんの自由という形式です。私はせっかく東京まで来たので2本とも観ました。

で、思いの丈はほとんどアンケートにぶつけたので、実はブログに書くことってあんまりないんですけどね(苦笑)。

そういえばサンシャイン劇場は初めて行って(当たり前だ)、今回2階の1列目の席を予約したんですけど、ちょっとだけ失敗したなあと思いました。目の前の手すりでステージの手前が隠れちゃうんですよね。「上から観れて一番前なら」と思ったけど、もしこれから行く方がおられるなら、2階は2列目の方がお薦めです。

サンシャインシティ自身は楽し過ぎた…。何だあの楽園…。(近くに住んでたら破産しそうな気がします)

(※ネタバレを含むのでここから追記。

  あとキャラメルの役者さんはみんな大好きです)

 

元々、何故か時代劇はそんなに好きでないので今までキャラメルの時代劇も観たことなくて(この直前にたまたまホームドラマチャンネルで『風を継ぐ者』が観れましたけど)。なので、今作の大阪公演の予約も見送ってたんですが。

(これは単に自分のせいで、たぶん時代背景を理解できていないからだと思います。ただ『盲目剣~』は映画化の時にあらすじを読んで気になってはいました)

実際観ても「やっぱり現代劇の方が好きだな」とは思います。でも、今回『隠し剣~』の主役が(同じくキャラメルボックスの西川浩幸さんと並んで)一番好きな俳優である畑中智行さんで、その畑中さんの新たな一面を見ることができたのはすごく嬉しかったです。

何ていうかな。ずっと「一本、筋の通った」役をやってはいらっしゃったけど、今回の片桐宗蔵という役は割と自分を出さないようにしている役で。(武士だし。あと、あくまで私が観ている範囲なので、やっていらっしゃったらすみません)

しかも、いろんな人(登場人物)の想いを色々と背負うわけですよね。ここ、観てる時は「背負わされてる」と感じてたんですけど、やっぱり片桐さん本人が自ら背負ってたんだと今は思います。望んでか望まざるかはわかりませんが。

その上であの役をできるのが、やっぱり畑中さんなんだなあと。

でも、結女さんに「狭間を助けるために私の体を差し出す」と言われた時に、即座に断るかと思ったら「えっ…」と固まったので「揺れるんかい!」と心の中で突っ込みました(笑)。

年齢設定を知らないのですが、19歳のきえさんと結婚したいってことは結構若いんだろうし、まあそういうことだったのかなと(苦笑)。きえさんとは最初から好き合ってはいたけど、お互いそれを表には出せない状況でしたしね。

この好き合ってるけどお互い出さない、ってのがまたよかったんですけどね。

てかね…やっぱり恋愛要素が好きだなあと! メインじゃなくて副菜くらいがいいんだけど。

そういった意味で、作品としては『盲目剣~』の方が好きかなと思いました。特にラストシーンが。(いや『隠し剣~』のラストシーンも大好きだけども)

ただ、「何で許したのかな。どういった気持ちの変化があったのかな」とは今でも考えてますが。トーク&フォトブックの大内さんのインタビューには「妻と(共に)生きる覚悟をした」とあって、「あ、なるほど」と納得したんですけど。「許す」と「覚悟する」って同義語だと私は思っているので。

ああ、だから、一緒に生きるということに理由なんてないのかな。なんて。

キャスティングは今回も2作品ともばっちりでしたね! 両作品ともに出演される方もいらっしゃるんですけど、それも含めてばっちりだったなあと。

特に好きだったのは『隠し剣~』は狭間の左東さん、『盲目剣~』は加世の温井さんかな。左東さんは最近神がかってると思ってます(『広くてすてきな~』のヒジカタとか)。温井さんは(岡内さんもだけど)こういう凛とした役が本当によく似合う!

筒井君と理恵さんの夫婦役はすごくよかったです。完全に尻に敷かれてましたね(笑)。

丈二さんは普段あんなに目が優しいくせに、悪役もできるし情けない役もできるし、真面目な役もできるし、お笑い担当もできるし。化け物ですね!

そして、実は役者としては多田さんがすごいんじゃないかと密かに思ってます。(が、主演舞台をまだ観たことがないのでちゃんと語れない)

達也さんはこれの前に見たのが『容疑者Xの献身』で、その時は客演の方も多かったので、久しぶりに「キャラメルの達也さん」を観た気がしました。あー、『広くて~』のRチームを観れなかったから余計か。

『広くて~』は脚本が同じのはずなのに、2チームであんなにお芝居が違って今改めて思い返すとびっくりですね、本当に。

お芝居の話じゃなくて申し訳ないんですけど、最後のカーテンコールの大内さんの「また元気でお会いしましょう!」(ややうろ覚え)に涙腺が壊れました。私も本当にそう思います。

西川さんの前説も素敵でした。質問読んでもらえました、ありがとうございます!

今年はどれだけ観に行こうかなあ…。全部は流石に難しい。でも『雨と夢のあとに』再演は絶対行くし。そもそも「やっぱり大阪で『隠し剣~』もっかい行こうかな」とか思ってるし。悩むなあ(苦笑)。

突然ですが、ここで『畑中さんが演じた中で好きな役BEST5』!

1位:ジュゼッペ(トリツカレ男)

2位:北斗(雨と夢のあとに

3位:カケル(スケッチブック・ボイジャー

4位:片桐宗蔵(隠し剣鬼ノ爪)

5位:アリツネ(ブラック・フラッグ・ブルーズ)

です!