ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

映画雑談。

1回観ただけだとどっちかなと思って(1回観てすぐ録画消しちゃったので見直せなかった)、2回目観て「こっちかな」と思った事。

(あくまで私の意見であって、作品としてはたぶん「受け取り方は自由ですよ」だと思う)

『ツナグ』の女子高生の話。(※完全ネタバレ)

 

私は、御園に悪意はなかったと思う。

最後の伝言も、「後悔させるためではなかった」と思う。結果的には後悔させたけど、それが目的ではなかったと思う。

悪意があったのは最初から最後まで嵐の方で。(それが自分でわかっててかわかってないかは場面によって違うけど)

御園は全部わかってて、その上で赦そうとしてた気がする。

別れる時の最後の最後まで、「まだ間に合うのに。今話してくれたら間に合うのに」という表情をしているように見えた。

そんで、道は凍ってたと思う。

凍ってなかったら「嵐がやった」と考える必要がないから。

「嵐、どうして」の意味を訊かれた時ごまかしてたから。

歩美に託した伝言の「道は凍ってなかったよ」は、「私は赦すつもりだったよ」の意味だったんじゃないかなと。

嵐が真実を話してくれたら。

「あたし(には敵わないよ)」と「嵐」の聞き間違いも、嵐が訊かなかったからもう真実はわからない。

御園のお母さんが背中を押したらこんなことになってしまった、だからお母さんの中にも後悔がずっと残ったまま。

御園は謝ろうとしたけど嵐が突っぱねた。

もちろん嵐の気持ちもわからないではないけど、本当にコミュニケーションの断絶って何もいいこと生まないんだよ…。

嵐が全部悪い方に歯車を回してしまったなあ、と2回目を観て感じました。

「御園と会ったから後悔を背負った」んじゃない。

「御園と会ったけど大事なことを何も話さなかったから後悔を背負った」。