ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

キャラメルボックス『光の帝国』大阪初日。

(初演未見・原作3冊とも既読)

明日のチケットは取ってあるんですけど、もう1ステージ行くかどうかをずっと迷っていまして。と言いつつも、たぶん行くだろうなと思いながら前日が来て、当日になって、まあ行くことは決めてて。サポーターズ・スタンバイだったんですけど、スタッフさんのお薦めですごく良い席が買えまして。(前後左右ともに真ん中くらい)

でも、この半年、仕事の激務化で心が擦り切れておりまして(本当に年末で辞めようと決心してたんだけど、状況がちょっと変わったので一旦保留)。なので、観劇に向けてコンセントレーションを高めることもできず。役者さんにお手紙を書くこともできず。

こんなのでお芝居楽しめるんかな、と心配してたのですが。(キャラメルじゃなくて自分の問題)

始まったらいきなり序盤のダンスシーンで泣いてました。(いきなり過ぎて恥ずかしかったので結構我慢したけど泣いた)

観終わったら「…えらいもん観た」としか言えませんでした。

うわああ、これ何だろ。どの作品に近いんだろ。心のひり付き具合は昨年の『嵐になるまで待って』に勝るとも劣らないんだけど、『光の帝国』は一見ほわっとしてるから油断したところに一撃食らうみたいな。『ヒトミ』とかも近いかなあ、うーんうーん。

いきなり核心の話で申し訳ないけど、全部観終わったからこそ、大人の光紀(みつのり)の明るさと記実子の警戒心の強さの意味が分かってしまってやばい。辛い。

あのねー、関根君すごいぞ。これはすごいぞ。序盤こそ「わー、初主演だー。ちょっと畑中さんとかぶって見えるー」(初演観てないからイメージだけだけど)くらいの気持ちで観てたけど、最後の方は彼しか見えなかった。むしろ序盤の私を殴りたい。今でも思い出すと鳥肌と涙が。

(ちょっと話逸れるけど、関根君の主演舞台で作品は再演と聞いた時、『少年ラヂオ』かと思ったよね)

関根君何だろ、何でこんなにすごいんだろ。何にこんなに惹き付けられたんだろ。ちょっとゆっくり考える。

鍛治本君はすっごい細見さんとかぶる。全然悪い意味じゃなくて。何でだろ、声も姿も全然違うのに。鍛治本君は、私が本格的にキャラメルに通い出してから観た中で一番変化した人だと思います。もちろんいい意味で。だって最初にじっくり観たの『広くてすてきな宇宙じゃないか』のカシオですよ? あの時の鍛治本君は思い出せるけど、今の鍛治本君がカシオをやるって言われたら全然想像できない。…いや、そうでもないか?(どっちだよ)

原作は読んでたので、「ツル先生」とか昔の「春田家」の意味も分かりました。これ絶対読んどいてよかったって!

そして、キャラメルの『光の帝国』は、原作に本当に光を足した感じと言いますか。何か…何かねえ…大人になって色々つまずいている私の手を引いてくれるような光紀と記実子でした。

あと2役演じてる春世ちゃんの先生の役が何気に好きです。良い先生だったなって思う。

ゲストの御二方も素晴らしかった…! 家納ジュンコさん、声が好き。一見さばさばしてるけど、すごく家族を愛しているのが分かる女性だった。原口さんは…だって、猪狩先生がある意味この物語の中心だから。あああ、それ以上言葉が出てこない。(ってくらい素晴らしかったってことなんだけど素晴らしいの一言で片付けたくないっていうか)

これ本当に9人でやってるんだなあ…すごい。

今日は、今日だけの終演後イベントがありまして。

最初が、序盤のダンスシーンを再現しての撮影OKタイム。

そして、出演者さん全員によるハイタッチお見送り会でした。

それを目当てに行ったわけではないのですが、どちらもすごく嬉しかったです。と言っても、前者はほぼ撮影してないけど。号泣しながらずっと観てました。キャラメルのダンスシーンはいつもめっちゃ恰好良いけど今回も恰好良いですよ!!

ハイタッチ会は皆さん笑顔が素敵でした。ああ、私、この人達に会いたかったんだなあと思いました。

やっぱり2回行くことにしてよかったです。