うちの家族はみんなマンガが好きで(ジャンルはかぶったり違ったり)、
特に父が昔からものすごい量を買ってます。
昔は新刊だけでしたが、古本屋が一般的になってからは買う冊数も飛躍的に増え、
もちろん本棚に入りきる訳もなく、
溢れ出した分は適当に収納していた為、冗談抜きで家のどこにでもマンガがありました。
子供の頃からその恩恵には預かっていたんですが、
母が「家が片付かない」と昔から嘆いていたので(私もその一因でした…)、
この前実家に帰った時に、あまりに古いマンガを大量に処分してきました。
ここまでが前置き。長くてすみません。
しかもマンガと書いてたけど、本題の懐かしい本はラノベなんだ。
私も家を出て、自分の荷物はほとんど実家に残していませんでしたが、
マンガと小説がまだいくつか残っていたのを、その片付け中に発見しまして。
その中に、自分でも持っていることをすっかり忘れていたんですけど
神坂一さんの『日帰りクエスト』があったんですよ。(もらったのかな…?)
中・高は自分の中でラノベ全盛期で、もちろん神坂さんの作品もたくさん読みまして。
あまりの懐かしさに1巻を読み始めたら、思いのほか面白くてですね!
いや当時から面白かったんですけど、思い出補正もかかっているかもしれませんけど、
改行もやたら多いですけど、今読んでも面白かったんです。
それが何か嬉しくて、結局4冊まとめて持って帰ってきてしまいました。
てか、今思い返すと神坂さんの作品の中でこれが一番好きだったのかも。
(入ったのは『スレイヤーズ!』でしたけど)
一番綺麗にまとまってるしね。(それだけではないですが)
最終巻だけやたらシリアスだったのを覚えてて、
読み進める内にラーディーが死んでしまったゾムドに
「○○って…言ったじゃないですか…」とか言ったのを思い出して、
「あーでも○○って何だったっけーーー!?」と思い出せないままその場面になって、
もう切な過ぎてですね!
そこからエンディングまでの流れで本気で泣きそうになりましたよ。
ところで作者さんは、主人公のエリのことを『最後まで遊び人LV.1』と仰ってましたが、
「『遊び人』ではあったかもしれないけど、『LV.1』ではなかったなー」
と私は思います。いい意味で。