観てきました。(2/25・19時の回)
キャラメルの公演を生で観たのはまだ両手で数えられる範囲なので、その中で比べるのもやや失礼ではありますが。が、とてもとても素晴らしいお芝居で、今まで観た中で一番好きかもしれません。心が洗われる、ってこういうことなのかと。
本当に感想があり過ぎるので、ちょっとずつまとめていきます。
まず、劇場編。
(当たり前ですが)赤坂ACTシアター初めて行きました。
チケットを買うのが遅かったので、席は2階の後ろの方。役者さんの表情はギリギリ見えるか見えないかくらいで、台詞は(私の耳が少し悪いこともあって)音楽と重なると若干聞こえづらい部分もありました。(これはいつものことでもある)
でも、館内はとても綺麗でしたし何となく居心地が良いというか。あと制作総指揮の加藤さん曰く「全体を見渡せて、なおかつ舞台に近い席が良い席」とのことだったので、距離は遠かったですが、全体が見渡せてよかったです。
距離があるのに、あんなに号泣させられる役者さんの演技ってばもう!
この辺から趣味全開とネタバレ含む。
・割と最初の方からそうじゃないかと感じていたんですが、片想い多めで個人的には大変美味しかったです!
そして、恋愛成就だけが幸せじゃない、っていうね。安易に他のキャラ同士をくっつけなかったのが個人的にポイント高いです。
・とにかく、ジュゼッペ(主役)は理想の男性です!!
いや、あくまで理想ですよ? おそらく現実にいたら若干辛い気もしますよ。だけど、あそこまで誰かのためを思って行動できるって本当にすごいと思うんだ! それが、自分に振り向く可能性がないとわかってからもできるのが。
もう中盤からひたすら泣かされていました。
ところで、畑中さん(ジュゼッペ役)が気絶した設定で二度ほどおぶわれていたんですが、なんか…可愛くてうっかり萌えてしまいました。意外と身長低いんですね。
・「誰かのためにしてあげている」と思っても「自分のため」だったりするし、逆に「自己満足でやっている」とその人が思っていても「これ以上なく相手のためになっている」時もあって。それって難しいなとしみじみ。
それがジュゼッペとイザベラの対比だったのかな、と。
・ペチカはいいキャラだったなあ。1人だけ異世界の住人みたいでした。
本当に気付いてなかったのかな…? 本当にあっちからタタン先生が会いに来てくれたと思ってたのかな(たぶんそうですよね、最後に種明かしされて初めて気付いたぽかったし)。それはそれで、ジュゼッペとは別の意味での純粋さですよね。
ペンダントの流れは、「これが小道具の使い方!」と叫びたいほどシナリオに絡んでいて凄かったです。
・トトとニーナはめちゃくちゃ可愛かった!(動物繋がり)
トト役の金子さんも元から割と好きなので、「キャラメルとどんな化学反応を起こすんだろう」と楽しみにしていたんですが、いい意味でめちゃくちゃ馴染んでらっしゃいました(笑)。主演の畑中さんと本当に息ぴったりでしたよ。「あのシーン」も本当にすごかったし!
(初演はオカタツさんがトト役だということで、そっちも今更めちゃくちゃ気になってるけど。だって、オカタツさんが動物役って!)
安理ちゃんはよかった! すごくよかった! ああいうキャラ(ニーナ)大好き!
・マフィアのボスって阿部丈二さんだったんですか! 『流星ワゴン』の主演があんな役になるの!? 役者さんってすげえ…。ボス好きですよ!(笑)
あれ、じゃウェイターはどなただったんだろう。結構好きなキャラでした。あと、ペチカのお母さんも誰だったのかわからなかった(汗)。大森さんかと思ったけど、名前がないし…?
・筒井君が着々といい役者さんになってて個人的に嬉しいです。彼を初めて見たのが加藤さんとの前説だったんですよ!
『夏への扉』は見に行かなかったんですけど、あの筒井君が猫役ということでたまげ、さらにネットで公式公開されていたオープニングの映像を観てさらにたまげる(笑)。
・前説といえば、私の回は西川さん(と林さんと小笠原さん)でした!
前説は交代でやっていると情報を得ていたので「西川さん! お願いだから西川さん!」と祈っていたんですが、キャラメルと出会って15年、まさか西川さんの前説が観られる日が来るとは…!
本番の方は、ちょっと体調が悪かったそうで(加藤さん談)、よく台詞を噛んでらっしゃってて流石に心配してしまいました。でも、あのロープウェーのシーンが凄すぎて…!(涙)
・ところで私は原作未読で、さらにチラシ等と実際のお芝居の衣装が全然違ったので、予想していた物語と全然違ってて別の意味で面白かったです。
あと今回はとにかくセットが派手だった! 窓がある時点で「あの窓は生かされるのかな?」とどきどきしていたんですが、生かされまくりでしたよ!
仮面祭もロープウェーもペチカの家の窓際のシーンも、どれもすごくて。というか、今回衣装チェンジも凄いし! どうしちゃったのキャラメルボックス!(驚)
おおう、書いても書いてもキリがない。とりあえず東京公演はこれくらいにしておこう。でも、役者さんみんなよかったんですよ!
たまたまだけど、2回観に行けることになってよかった!