ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

キャラメルボックス『トリツカレ男』千秋楽。

※役名と役者名が混ざりまくっててすみません。

※かなり入り乱れた文章で読みにくいです、ごめんなさい。

観てきました。

…よかった。やっぱりよかった。最高でした。

やっぱり、ジュゼッペが大好きです。だからこの作品が好きなんです。

劇場はサンケイホールブリーゼ。初めて行きました。赤坂よりも幅は断然狭くて、客席もそこまで広くはないです。こじんまりとしていい感じ。セットのそれぞれ(店とかアパート)が赤坂よりも明らかに近くに寄っていた…と思います。

そういえば、レストランの名前が『リストランテ・パラディーゾ』だったことに東京の時から気付いてたんですけど、これ何でなんですか!? オノ・ナツメさんの作品からで合ってるんですか!?(ナツメさん好きなので)

席は2階の前めでした。加藤さんが言う良席だったけど、ちょっと1階でも観てみたかったなあ。もっと役者さんの表情を見たかったし、退場の時に役者さん達が1階の通路を通っていったのも激しく羨ましかったし。

 

ただひたすらに泣いたのはやっぱり1回目だけど、2回目はじっくり観れてよかったです。シナリオの細かい伏線がよくわかったり、場面が2つに分かれていて舞台の手前で話が進んでいる時に、奥で待機しているキャラはどういう反応しているのかな、とかを見る余裕があったり。

…いや、本当は(舞台に限らず)これいつも悩むんですけどね。自分の見たい所(目が行った所)を集中して観ればいいじゃないか、と。周りも観ようとするとどうしても少し気が逸れちゃうし。でもやっぱり、後ろで何やってるかも気になるしなあ…悩ましい。

伏線はそんなたくさんわかったわけじゃないけど、ペチカのパン屋の話が最初から出てたんだなとか、イワンの名前がちゃんと出てる!とか、トトは最初から全部知ってたんだなとか。そもそもトトが、ジュゼッペが「トリツカレ」てたものの1つ(ハツカネズミ)だったんだな、とか。

今日特に泣いたのは(東京でもだけど)、タタン先生のことを初めて知ってジュゼッペが打ちひしがれる場面と、タタン先生のロープウェーのシーンと、ラストシーン。ラストはダンスシーンで2人がやっと手を繋ぐところが嬉しくて泣けて仕方ない。

東京では畑中さんが鬼気迫っていましたが、大阪では西川さんが鬼気迫っていました。西川さん凄かったよー!! 背中から…背中から落ちてたよ(涙)。

打ちひしがれる場面は、(トトとニーナが話しているシーンの横で)俯いてるジュゼッペが本当に辛そうで…。だけどそこから、ジュゼッペはさらに加速するんだよなあ(涙)。

ペチカのお母さんは林貴子さんだったんですね! …あれ、『流星ワゴン』で息子役じゃなかったっけ。え、東京では前説も見たぞ。なのに、本編が始まったらちゃんとお母さんで、前説と別人に見えた…!(汗) 役者さん恐るべし!!

「声が大森さんに似てる」と思っていたんですが、CSC会員10年以上の妹もわかってくれました。びっくりするほど似てます、はい。

安理ちゃんニーナは東京よりパワーアップしてました! バードギャグ最高です!

左東マルコは、ソフィアと上手く行ったんだなあ。よかった。

他にも書きたいけど書き出すとキリがない…。この作品って、全員、ちゃんと人生があるんですよね。それぞれがみんな自分の成長物語を歩んでいるんですよね。そこが、作品として本当に凄いと思うのです。

仮面祭のシーンは改めて観てもやっぱり凄かったです。そこだけ違う公演を観てるみたい。

初回は誰がどこやら全然わからなかったので、今回は頑張って判別を試みてました。ペチカは服装でわかりやすかったです。妹によると、その後ろが金子君だったそうな。

小多田さんは体操経験者と妹から聞いたので、「おお、この人か!」と(アントニオ大好きです)。そして、実は丈二さんがかなり凄いと思うのですが…! キャラメルの役者さんは、いろんな劇団の中でも特に運動神経を求められるような気がする(汗)。

その後のみんなでお酒を飲んでいるシーンの、坂口アンナと岡田フィオリーナが肩を組んだところは妙に感慨深く観てしまいました。

だって私が中学生の時からキャラメルにいるんだもんさ! その頃はまだ女子高生役とかやってたさ!(笑) 今もキャラメルにいてくれて本当に嬉しいです! 今でも私のキャラメルベストコンビは西川さんと坂口さん。

あ、そして、今回の畑中さん&金子さんが2位かもしれない。何か「本当に親友なんだなあ」と感じられたので。

やっぱりジュゼッペ(および畑中さん)可愛いなあ。一目惚れして「トリツカレ」ていく辺りとか、おぶわれるところとか。いやもう、ペチカに(頬に)キスされて固まる場面が最高に可愛い! そら惚れるわ!(ジュゼッペがペチカに)

今日、一緒に行った弟妹と話してわかったんですけど、畑中さんって今までニヒルとかやんちゃな役が多かったんですよね(あと、私は今作の初演観てないので…)。

だけど、ジュゼッペはあんなにも純粋で一途じゃないですか。その辺の意外性にやられたのかなと。俗な言い方をするとギャップ萌えと言いますか。だけど、それ(純粋で一途)がとても似合っていたんですよね。こんな一面もあったんだ、と。

ジュゼッペのペチカに対する想いが報われて本当に嬉しかったけど、それはこの2人だけの力じゃないんですよね。だって、イザベラはジュゼッペが好きだったんだし、アントニオはペチカが好きだったんだし。(たぶん)

イザベラが写真を渡さなければ医者=ジュゼッペだとはわからなかったし、ジュゼッペのペチカへの気持ちを最終的に言葉で伝えたのはアントニオだった。

そして、タタン先生の想いと。

みんな、1人で自分の人生を成し遂げてるわけじゃないんですよね。

うん、こんなに「トリツカレ」ると思わなかった。こんなに大好きになると思わなかった。2回観に行けて本当によかった。この作品を愛してます。本当にありがとうございました!!