ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

キャラメルボックス『クロノス・ジョウンターの伝説』・3

(完全ネタバレ前提。原作既読。

今回の2本、私の中では別物ではなく1つの物語なので感想があっちこっち飛んで読みにくいと思いますが御了承下さい。と思ったけど読み返したらほぼほぼ『きみぼく』の話だった)

一週間も経つと流石に記憶が薄れてくる…細かい所間違ってたらごめんなさい。感想は勢いで書かないとだめですね(私は)。どうしても書きたいところは先に書きましたが、後から読み返した時に「あの時の私よく書き残した! GJ!」と叫びたくなるので、できる限り書き残したかったりします。

 

見所はたくさんありましたが、(基本的に)1年に1作品しか出演なさらない石原さんを2作品で観られたのはとても嬉しかったなあと思ったり。しかも、全然タイプの違う役だし。石原さんのおじいちゃん役なんて初めて観たんじゃなかろうか。

石原さんと言えば『きみぼく』の殺陣。2列目だったせいもありますが、ナイフ持って紘未さんのお母さんを人質に取って秋沢さんと取っ組み合うシーンは手に汗握ってドキドキしてました。心の中で「うわー、刺される! あ、大丈夫だった!」と繰り返して「もう大丈夫だろう…」と思ったところで秋沢さんが刺されてしまったわけですが。

今回のお芝居で秋沢さんを除いて一番好きなのは、『きみぼく』なら純子さんを演じた綾さん。綾さんは実は私がキャラメルで一番好きな女優さんかもしれない。どんな役をやっても相手のことを思いやってるなあと感じるし(そういう所が畑中さんと似てるとも言える)、今回の純子さんはその真骨頂だったので。綾さんと理恵さん(役者名)は吹原さんとも秋沢さんとも(役名)深く関わったんだなあ(初演含む)と思うと何か泣けてくる。

『フォーゲット・ミー・ノット』は関根君! 『きみぼく』の関根君はよく知っている感じの関根君だったんですけど、『フォーゲット~』の関根君は見たことのない関根君でした。びっくりした。めっちゃいい男でした。しかも同期の玲衣ちゃんとカップル役だったのが美味しい。でも、「そりゃおじいちゃん怒るべ…」と思ったのも事実(苦笑)。

同じく若手の毛塚君もすごくよかったです! どのシーンも凛々しかったけど、やっぱり(玲衣ちゃんも書いてた)紘未さんの写真を見て「光代は僕の妻になる人です。僕が見間違えるはずありません」って言ったところが一番好き。あのシーン、観ててすごくドキドキしてたんですよ。「やばい! これ以上秋沢さんが不利になったらどうしよう…!」って。そしたら栗崎さん(役名)がそんな恰好良いこと言ってくれるもんだから惚れそうでした。いや惚れました。秋沢さんの味方になる言葉でもあったし、「そこまで奥様のことをちゃんと想ってる御主人素敵過ぎる…!」という意味でも。

あと小多田君もずるかったー。2本立てのどっちもよかったけど、まあやっぱり『きみぼく』の話になるよねっていう。

ウェイターさんがねー、面白いじゃないですか。面白いんですよ。1回目のレストランの時に笑わされて笑わされて、その後のプロポーズがすごくいいシーンで。で、2回目のレストランがね、すごく切ないシーンなのにウェイターさんが面白いから笑っちゃうんだけど、その笑っちゃったことに泣けたんですよ。その時に、1回目では紘未さんが言って単純に笑えた「面白い人ね」を、2回目では純子さんが言ったのが切なくて切なくて。秋沢さん、その言葉をどんな気持ちで聞いてたんだ…。

玲衣ちゃんは私の中ですっかりヒロインです。大好き。可愛い。声も可愛い。存在感があるのに嫌味が少しもない所が好き。今年はあと1公演しか出ないみたいなことを読んだ気がするので寂しいです。(しかしそれだけキャラメルは層が厚いとも言える)

ヒロインといえば『きみぼく』のヒロインは貴子さんで、キャスティングを初めて知った時は紘未役なのも驚いたし丈二さんとのカップリングであることにも驚いたんですけど、これがすごくよかった…(涙)。貴子さんめっちゃ可愛かった。今までも強いヒロインはよく見ていたけど、『ジャングルジャンクション』のメグミさんは完全に強くて、『クロノス2015』のさちえは強さと共に儚さとか可憐さを持ち合わせてて、今回の紘未さんは100%可憐さにシフトしたみたいな。それがすごく似合ってたんです。すごい、貴子さんすごい。

紘未さんが亡くなって、秋沢さんが39年前に飛んで、想像(と言ってしまうけど)の中の紘未さんと会話した時の秋沢さんの穏やか過ぎる表情と、最後の「だって…さわれないじゃないか…」が思い出すだけで切なさでのたうち回るレベルです。それは、貴子さんの紘未さんが素敵だからこそそうなるのです。

あー、しかも紘未さんのお母さん役でもあるっていう! ちゃんとお母さんだった! 別の人だった!

あー、そういや玲衣ちゃんがお休みの間に書いているアクターズブログを読んで私も同じ事を思ってたんですけど、クロノスシリーズって歴史が変わったらどうなっちゃうんだっていう。

だって秋沢さんは過去に行かないことになったわけで、そしたら春山さんとも会わなくなるの?とか。歴史が上書き式なのか枝分かれ式なのか川の流れなのかは、クロノスシリーズを観る度に頭の中に浮かぶ疑問です。

この疑問で何が一番悲しいって、秋沢さんと純子さんが会わないことになってしまったのかな、っていうのが一番悲しかったり。(「歴史が変わったんだ」ってはっきり明言されちゃってるから。明言されてるだけで確かめようはないけども、秋沢さんがスパイラルに乗る必要は恐らくなくなったわけだし)

名前に春と秋が付くのは『パスファインダー』と同じですね(今回は苗字だけど)。合わせたのかな。

春山さんのパソコンのパスワードが「forget me not」なのはだいぶ早い内から予想してたけど、何でまたそんなに美しいパスワードにしたんだろうなと。筒井君とギャップがあって面白かったのもあるけど、忘れな草とか「私を忘れないで」とかと繋がるエピソードが何かあったっけ…と思って。

筒井君と言えば、『きみぼく』で唯一初演と同じ役なんですよね? あー、何だっけ! 広川社長が何かの単語をどうしても食べ物で言っちゃうやつ! めっちゃ面白かったのに思い出せないー!

これアンケートにも書いたんですけど、弟も全く同じ感想を抱いてたんですけど、『フォーゲット~』を観て思ったのは「秋沢さんが独りじゃなくてよかったな」と。『きみぼく』→『フォーゲット~』の順番で観たので余計にそう感じました。何か、うん、すごくほっとしたんです。

このところ恒例にしてくれている終演後の撮影OKタイム!(『きみぼく』のみ。『フォーゲット~』は遠かった)

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秋沢さんがスパイラルに乗り込む際のシーンの再現。さつきさんの表情が美味しい(笑)。

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こちらは集合パターン。全員入れたつもりだったのに理恵さんが見切れてるorz