ネコと紫の日記帳

ひたすら己の趣味の備忘録。読んで下さる方ありがとうございます。

NAPPOS UNITED『仮面山荘殺人事件』2023・1

(※原作あるし再演なのでネタバレしてます。お気を付け下さい。これからDVDなどで初めて観たい方は絶対読まないで)

(あくまで自分用の感想です)

(初演の感想はこちら↓)

seamoon.hatenablog.jp

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キャラメルボックス再始動後の運営をして下さっているNAPPOS UNITED。こちらは元々は仲村和生さんの別会社で独自の公演を上演しておりまして、『仮面山荘殺人事件』初演はキャラメルボックス活動休止中に上演されたものでした。2019年……あれ、そんな前だったっけ。今は、全盛期ほどでないにしてもキャラメルボックスの公演が再び定期的に行われるようになり、感謝の念が絶えない日々です。

そのキャラメルボックスで一番好きな(もっと言えば「役者の中で一番好き」と言いたいけど、今そんなに出演作を観れてないしな)畑中智行さんのために初演を2回とも行ったこの『仮面山荘殺人事件』、再演も何とか無事に観てまいりました。大千穐楽もめちゃくちゃ行きたかったけど流石に平日の昼間は厳しかった。(大阪がまさかの平日だったので友人が行けませんでした……)

こちらは東野圭吾さんが原作のミステリーでして、マジで先にネタバレを読んでしまうと勿体ないにも程がある作品です。映像でも原作でもいいのでまずは自分で体感することをおすすめします。

今回パンフレットを買ったんですけど、まあまあネタバレしてて嬉しかったです。だって、どういう気持ちとかプランで演じておられたのかがとても気になっていたので。

ということで、ここから下はネタバレなので! ご注意下さい!

 

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ゴスペラーズ坂ツアー2023 “HERE & NOW” @奈良

HERE & NOWツアーの奈良公演行ってきましたー!!(涙)

今ツアー、神戸は仕事で無理だとわかってたし(案の定無理だった)、FC先行では(実家の家族と行くから)11月を優先して取ったので奈良はスルーしてたんですけど「やっぱり行きたい」と思った時には完売でうなだれておりましたら、旧ツイッター上で声をかけて頂いて急遽行けることになりまして、既に予定が入ってたんだけど各所にやや無理を言って何とか参加できました。だって行きたかったんだもん!

なら100年会館は名前は知ってたものの行ったことがなくて、今回初めてお邪魔したんですけど、JR奈良駅から歩道橋で直結の徒歩5分で便利過ぎるし、内装も独特でめちゃくちゃ恰好良いホールですね!?

中の画像も軽く拝見してたんですけど、やっぱり実物を見ないと伝わらないというか。酒井さんが変形させたくなる気持ちもわかります(最後の挨拶ネタ)。ここ1500人くらいしか入らないんですね!? そら完売するわ……。

座席表も見たつもりだったんですけど独特の配置で、お譲りいただいた座席が前方であることはわかってたんですけど端だと思い込んでて、実際に着いて確認したら前から3列目の真ん中寄りだったという。

しかもステージと座席の間も空いてないのでマジで目の前の距離で、開演前から恐れ慄いたのが私です。近すぎて逃げたかった……もうそんな見られたい容姿してないから……。マスクしてなかったら絶望してましたね。近くで観たいけど見られたくはない矛盾。途中からは慣れてきたのと、そもそも歌が相変わらずすご過ぎたのでそんなことを気にする余裕もなくなったんですけども。

バンドメンバーさん達もあんなに近くで観られることはそうそうないので堪能させていただきました。本当に現在のThe Gospellers Bandが大好きなんですよ。

セトリも相変わらず最高で毎曲毎曲オーバーリアクションしてたんですけど(オーバーリアクション芸人なんです、すみません)、後から思い返すと意外とこの曲入ってなかったなとかあってびっくり。季節が変わったらちょっと入替あるのかな?(ないかもしれない)

そんで8割くらいラブソングだった気がする。いや毎ツアーそうっちゃそうなんだけど、特に今回はそう感じたというか。ラブソングのプリンア・ラ・モードでした。ここでネタバレは書かないけど「あれ歌ったのにこれも歌うの!?」の連続だったというか、とにかくすごかったです。本当に幸せだったな……。

何か、何だろ。「私、弱ってたのかな?」と思うくらい前半沁みちゃって何か大変でした。単に体に推しが足りなかっただけかもしれない。もしくは酷暑疲れ。もしくは前日の残業疲れ。(えぐかった)

このツアー、あと2回行けるのかと思ったら嬉しくて仕方ないですね! 今回も前日からずっとそわそわしてましたし! 元気で過ごしたいです!

 

完全ネタバレ感想(自分用)書きました。ネタバレなのでご注意下さい。(下にスクロール要)

https://catsandmoon.web.fc2.com/music/set-list2023-1.html

ゴスペラーズ『HERE&NOW』

youtu.be

 

はてなブログって埋め込みが簡単なのね。(しみじみ)

ということでゴスペラーズの新譜が発売されました! ってだいぶ前に途中まで書いてました! 夏の暑さに負けてだいぶ放置してました(汗)。やっぱり感想は熱い内に書き切らないとだめね。

実物も買うけどちょっと待って……。Spotifyではめちゃめちゃ聴いてる……。ここまで来たらツアー会場で買うのもありかも。

今回も5曲ということでミニアルバム的な感じなんですが、でも様々な要素がぎゅっと濃縮されてて聴き応えがありますね。

前回の『Works2』がゴスペラーズから外部への提供曲だったことに対して、今回は外部、それも若い世代の方々から提供してもらった曲を歌うということで、ゴスペラーズのこういう柔軟なところが私はとても好きです。

具体例出せないしあくまで私の印象なんだけど、何と言うかゴスペラーズの今までの歌のアップデート版だなという気がしまして。(※元の曲が劣っているとかそういうことではない)

今までの流れを汲みつつ新しいものが提示されていると言いますか。それが若いクリエイターの方から出てきたのがとても嬉しいなと思うわけです。

ということで頑張って全曲感想書きたい。ツアーは11月に行きます!!

(10月の神戸もマジで行きたかったけど仕事的に無理そう。酒井さんの誕生日の翌日だったのに。と思ってたらもしかしたら奈良に行けるかもしれない)

ところで「NOW」の後ろに「HERE」付けたら「NOWHERE」なんですね(どれかのインタビューにあった)。え、かっこよ。

 

・XvoiceZ

natalie.mu

 

聴く前にこのEPに関するインタビューを読んでまして、インタビュアーさんが「これ本当に人の声だけでやってるんですよね?」的な質問をされてて「ゴスペラーズなんだから当たり前じゃん」と思ってたけど実際に聴いたら「これ本当に人の声だけでやってるんですよね……?」と慄いたのが私です(真顔)。

思ってたよりすごかった。でも私が好きなゴスペラーズはこれだから!! ゴスペラーズってめちゃくちゃ恰好良いから!!

ビートボックスは完全にSARUKANIの皆様に任せて酒井さんは歌に集中したとのことですが、SARUKANIのビートボックスとゴスペラーズの歌が絶妙にお互いを高め合ってて大好きです。

「これ絶対ライヴで聴きたいやつやん……。でも東京しかゲスト来ないパターンやん……」と思ってたらまさかのMステでSARUKANIの皆様と歌ってくれたのでテレビの前で震えながら喜びました!! ありがとうございました!! それはそれとして可能なら生で聴きたいです!!

(これ↑書いた後でSARUKANIゲスト出演が発表されてましたね。私が行く日じゃなかったけどセトリのどこに入れてくるのか楽しみ)

 

・Summer Breeze

youtu.be

 

1曲目で度肝抜かれてからの2曲目でこれが来るゴスペラーズの幅の広さ。好き。

先行配信およびMV公開されてて、初めて聴いた時は「Penthouseからの提供なのにちょっと意外」という印象だったんですけど、この酷暑に完全に負けてたら「あ、この涼しげな曲調が聴きやすい」と気付いてそこからめちゃめちゃリピートしてました。

音楽の流行り廃りがよくわからない人間なんですけど、曲的には新しいのに歌詞はちょっと懐かしい感じなんでしょうか。達郎さん? 達郎さんぽい?(わかってない)

私、メロディーを覚えないと歌詞が入ってこないので気付くのが遅かったんですけど、曲だけ聴いたら夏の爽やかな恋人達だと思ってたのによくよく聴いたら切ない片想いですね! 好き!

MVも一見普通なんだけど何となく「爽やかな『BRIDGE』みたいだな」と思ってたら一発撮りだったとわかって、「やっぱりか!」と思ったり。(『BRIDGE』は本気のワンカット撮影)

 

 

・Mi Amorcito

ラテンだ! ラテン系のゴスペラーズだ! ありがとうございます! これも切ない系だ!

ゴスペラーズ×ラテン系だと大体切ない気がしますね、大好きですけど。ゴスペラーズには! いくつになっても! 切ないラブソングを歌ってほしいのです!

日本語の歌詞だけど詞割り独特だしところどころ日本語ぽくない歌い方で、実際に歌ったらめちゃめちゃ難しそう。

酒井さんが歌ってる部分だと1番の「君が隣で笑うと」の「笑う」の歌い方がめちゃ好き。理由説明できないけど。

 

・アフタースランバー

全曲トレーラーの段階では一番メロディーが好きな曲でした。

そして、この曲を作ったのは昨年の『沼にハマってきいてみた』のOPを作った現役高校生の晴いちばんさんなんですよね!?

私、番組マスコットである沼の妖精「の友達」(正しい説明)が好きなので年単位で沼ハマ観てて、晴いちばんさんがOPを作ってる様子とかもリアルタイム視聴してたんですけど、まさかその翌年にゴスペラーズに楽曲提供するとはね!? すごいな!!

何回聴いても「この歌詞を本当に10代の男の子が書いたのか……」と慄いてます。いやめっちゃ好きです! 好きですよ!

しかも、ゴスペラーズの今までの歌からも少しずつ織り込んでくれてますよね? さらに物語としてはあれじゃない? 『reborn』の続きっぽくない?

そして「slumber」の意味をようやく調べた私……。「眠り」だったのか……。じゃあ「眠りの後」ってことなんだ。気持ちを受け止められなくてすれ違ってた期間を「眠り」と喩えてるってことなのかな。「目を閉じていた」という表現もするもんね。(※自己解釈)

 

Asterism

これはラスト曲だわ……ラストに置くしかないわ……。

ゴスペラーズが公式に楽曲募集した際の最終選考に残っていた曲だそうです。きっと素敵な楽曲がたくさん来ただろうに1曲しか聴けないなんて勿体ないと思っていたので、こうして日の目を見てくれてとても嬉しい。

『アフタースランバー』で「宇宙(そら)」が出てきてラストで星の話になるのがとても美しい流れですね。

あまり具体例出さないようにしてたけど、この曲は『星屑の街』の弟だと感じるんですよね。

ゴスペラーズのアカペラって生で聴いた方がCDよりすごいので、早く現地で聴いてみたいです!

『ギア-GEAR-』観てきました

(※自己解釈およびネタバレを多分に含んでいるので、観に行きたい方はこんなの読まずにぜひ劇場へ行ってらっしゃいませ!)

 

www.gear.ac

 

www.youtube.com

 

はてなブログって埋め込みが簡単なんだ……。すげえ……ありがてえ……。

ということで、京都の専用劇場のみ(のはず)で上演されている『ギア-GEAR-』を観てきました。こちら台詞のないエンターテインメントとなっておりまして、演劇要素を下敷きに、演者さん達がそれぞれ自分の得意なパフォーマンスを披露したり、Perfumeばりのプロジェクションマッピングで魅せたりと、大人から子供まで楽しめる演目となっております。世界設定はスチームパンクっぽいです。

『ギア』をもう10回以上行っている弟(キャラメルボックスとかヒプマイとか一緒に行ってくれる)から年単位で誘われていて、私も誘われる前から存在を知っていたしイメージイラストは山田章博さんだしで何となく興味はあったのですが、まあ追いかけたいものが多くて時間にも財布にも余裕がなく。

(ちょっとチケット高いんですよね。1回行ったらリピート割引券をいただけるのでリピートはしやすいんだけど)

が、今夏は特にイベントがなくてぽっかりしていたところを誘ってもらい(弾丸で帰省はしたけど。台風の前にこちらに戻りました。弾丸だったので連絡できなかった友達ごめん)、休みも合ったので一緒に観てきました。

結論から申しますとめちゃめちゃ面白かったです。『ギア』の何がすごいかというと(色々あるんだけど)、キャスト5役が日替わりで同じ組合せを観たくても次はいつになるかわからないんですよね。うち2人が同じはまあまああるけど、3人となるとないです。

私が今回観たのはこの皆様でした。なので、私にとってはこの皆様が『ギア』の親鳥です。親ギアです。一役にキャストが5人前後いらっしゃるんですけど、数年前はマジックに新子景視さんもいらっしゃったんですね。うわー、観たかった。(新子さんはテレビで拝見して「す、すげー」となりました。マジック観るの好きなんです)

 

マイム : 岡村渉
ブレイク : ユウタ
ドール : 佐々木ヤス子
マジック : 松田有生
ジャグリング : 深河晃

(敬称略)

 

とりあえず8・9月のスケジュールは出てるんですけど、今のところこの組合せはないですからね。奇跡の1日としか言いようがない。

皆様本当に素晴らしかったんですけど、今回特に好きだったのはマイムの岡村さんとマジックの松田さんでした(ちゃんとアンケートにも書いた)。岡村さんは、マイムってやっぱり何もないところに世界を創るものだから、岡村さんが動くとその周囲に世界が生まれるんですよね。WWEのトップレスラーみたいな(誰に伝わるのか)。何て言うの、そこだけ空気が変わるというか。

松田さんは、さっき書いた通り元々マジックを観るのが好きなのもあるし、あと顔が好きでした!(ちゃんとアンケートにも書いた) キツネ顔の男性好きなので。あとカーテンコール(カーテンないけど)で大技決めておられて恰好良過ぎたんですよ。本当にイリュージョンマジックってすごいよね。まあまあ近距離でしたけどタネが何もわからんっていうね(それでいいんだけど)。いやそんで普段のマジックって話術も大事な要素だと思うのに、『ギア』って話術封じられてるのよ!? それであれだけのマジックを見せられるの本当にすごいと思う。

そうは言うても、役柄は分けて書いてあるけど台詞がないんだからみんなマイムしてるわけだし、マジックも関わってるし、ダンスもあるんだから、大変ですよこれ!? すごいですよ!? ユウタさんと深河さんも若さ溢れてるし、あと小柄なところが好きでした。小柄な男性好きなんですよ!(サッカー選手でも小柄な選手に目が行きがち)

確かにこれはリピートしてしまう。でも、個人的にはもう少し演劇要素があってもいいかなあ。ただそうすると年齢層が限られちゃうんだろうな。いや、わからないなりに楽しめる可能性もあるけど。

 

ということで、ここから自己解釈およびネタバレ全開なのでご注意。

 

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舞台『いま、会いにゆきます』

(※原作あるしメディア化されてるしなので、割とネタバレしてます。お気を付け下さい)
(あくまで自分用の感想です)

 

観てきました。理由は、浅沼晋太郎さんが主役だったのが一番で、大阪しか上演がなかったことが二番です。
そうです、ついに生・浅沼さんを観てきましたー! お名前は随分前から存じてたけど人としてしっかり認識したのがヒプマイで、イベントとかあっても大体東京だから現地は端から諦めてて(いつか行きたいとは思ってるけど)、でも(浅沼さんに限らないけど)現地で拝見したいとはもちろん思ってて、ついにその機会が来たというね! それがまさか演劇になるとは夢にも思いませんでした!
チケットも一般で買ったのに8列目という良席だし、一瞬「売れてない……?」と心配になったけど、劇場に行ったらちゃんと後ろまで埋まっていてよかったです。私は舞台に向かって右端とはいえ、浅沼さんの表情がしっかり見える距離で最高の体験でした。ありがたすぎて泣いちゃう。
パンフレットを買って読んだところによると、この世界的パンデミックのせいで2回延期されて、さらに本来は母の日に上演したかったけどこの時季になったそうで。でも、個人的にはこの雨の季節に上演されたからこそよかったような気がします。行きも帰りも軽く雨が降っていたので物語の世界と地続きに感じたし。
ちゃんと雨の季節の物語だとわかっていたので、紫陽花のネイルシールと雨傘のピアスを着けていった私を褒めてほしい。(そういうところからコンセントレーションを高めるのが好き)

 

でね、確かに浅沼さんが観れたのが本当に本当に嬉しかったんですけど、でも演劇としてもとてもよかったんですよ。
巧の息子の佑司役は本当に小学生の子だし(流石に設定年齢=小1よりは大きな子だけど。あと何と女の子でした)、若手からベテランまで色々な役者さん達がいたし、アンサンブルも贅沢に使われていまして、いつも観ている演劇とはやっぱり少し違いました。良い意味で! どういう風に集められた皆様だったんだろう。(浅沼さんはオファーだと思うんだけど)
物語に関しては、原作は読んだような気がするけどほぼ覚えてなくて、映画はチラ見で、ドラマは知らないという何とも申し訳ない客でした。だからこそ「もういっそ知らんままで行こう」と思ったのもあるんですけど。ただ、一番の核心は憶えていたので物語が「そこ」へ向かって収束することは最初からわかって観ていました。
物語をほぼ覚えていなかったけど、キャストが(たぶん)全員出てくるオープニング(めっちゃ素敵でした)でちゃんと高校生の頃の澪が巧を見つめているのは発見しましたよ! その時は「誰かしら」くらいの気持ちでしたけども!
この高校生の頃の話が現在の合間合間に挟まってくるんですけど、これも前半は巧視点からのクライマックスで澪視点になって謎が解き明かされていく疾走感が気持ちよかったですね。その高校生の巧を演じていた安藤夢叶さんが素晴らしくてね! 割と本当に浅沼さんが演じる巧の過去という風に見えたんですよ。現在の巧がベンチに寝転んだところから回想シーンに入る演出があったんだけど、同じ角度で同じ様に高校生の巧も寝転んでてね。ここすごい好きでした。ちょっと喋り方とかも寄せてたのかな。

ただ正直に言うと、巧と澪(役名)が何故お互いを好きになったのか、のきっかけがよくわからなかったんだけど原作読んだらわかるのかな。
巧→澪は「席が隣だったから」というシンプルな理由だったのかなと思うけど、澪→巧は巧より先に想ってたぽいから、やっぱり何かそうなる出来事が何かほしいというか。(原作読めばわかるならすみません。近い内に買いに行きます)
あとこれは自分の考えの整理なんだけど、まず澪は20歳の頃に(こちらに気付いていない巧を追いかけて)事故にあって未来に飛んだけど、肉体ごと飛んだわけではないですよね。たぶん精神(魂)だけが飛んだ的な。未来で過ごしたのは6週間だけど、意識不明だったのは1週間でしたっけ?
で、物語の終盤で巧が「記憶が戻ったの?」って尋ねるシーンがあったと思うんですけど、澪は何て答えてたっけな……。あれは魂的に20歳くらいなら本当は記憶が戻ったわけではないよなと今更思ったり。(2回観に行けばよかったけど流石に無理だった)
だからね、カーテンコールの2回目か3回目で澪役の川村那月さんが高校生の澪役の古賀柚奈さんを(一瞬だけど)抱きしめるのが見えて泣いちゃった。いやだって、時系列で考えたら本来は古賀さんの姿で巧と佑司の前に現れてるわけじゃない? 川村さんは「母になった後の澪」のイメージだと思うし。
そうか、だから舞台だと28歳の澪が出るシーンってないんだっけ? うわー、上手く説明できないけどこういう舞台だからこその見せ方好き。めちゃくちゃ好き。言い方悪いけどお客さんをちょっと騙すというかミスリードさせる的なね。
あー、澪で言うとね!? 澪というか佑司なんだけど、ずっと佑司がランドセルの留め具を留めないで行こうとするのを澪が閉めてあげてたんだけど、最後の最後に佑司が自分で閉めたところで泣きました! いやもう大体泣いてたけど! 何ならオープニングでわけもわからず涙ぐんでたけど!
佑司君めちゃくちゃよかったよ……。Wキャストの片方しか観られなかったのですが、何かもうナチュラルに息子さんでした。

あとは、巧と佑司と澪を取り巻く人々もみんな素敵でね。個人的にはノンブル先生と、勤務先(司法書士事務所?)の手塚君が好きでした。
手塚君は、あれは永瀬さんを好きという認識でいいのかな? 私がついついそういう目で見てしまうんですけども。だから手塚君→永瀬さん→巧かなと感じたんですけど。永瀬さん→巧は間違いないけど、でもここがくっつくことはないんだろうなあ。でも、少しずつ事務所内の人間関係が良い意味で変わっていくのが好きでした。所長だけは謎のままだったけど(笑)、でもこういう人だから巧が働き続けられたってことなのかな。


ということで、浅沼さんの話に戻りますが。AD-LIVEの映像もちょっと観たことあったけど、あれはまあ特殊じゃないですか(笑)。私が観たのは確かメイドだったし。
でも今回の役柄はあくまで一般男性でね。あと、主人公だから語り役も含まれるかどうかもあるし、どういう風に台詞を話されるのか色々想像してとても楽しみにしていたんですよ。
答え合わせとしては、ものすごくナチュラルだったので「あー、なるほどな!?」となりました。本当に、ヒプ生とかで聴く感じの話し方で台詞を喋っているというか。普段よりもう少し穏やかではあったけど。
なんかねー、それがめちゃくちゃよくてですね。知ってる喋り方だったけど知らない浅沼さんだったんですよね。こんな体験してよかったのかな、私。
好きだったところは、川村さん演じる澪と舞台の上の方で背中合わせになって、下にいる高校生の頃の巧(=自分)と澪を見ているシーンがあったんですけど(巧が澪に話して聞かせている体)、高校生の頃の巧が喋っている時は視線を外していて澪が話すと見つめるんですよね。それが背中合わせの澪も同じで。何か上手く言えないけどそこがめちゃくちゃ好きだったんですよ。いやもちろん他にも色々あるけどね!?
ちょっとシーンの隙間でも佑司と手を繋いでるのも好きだったし、飄々として見えるんだけど生きづらそうみたいなところがナチュラルだったんですよね。

この舞台は何と配信も映像化もないそうで(めちゃくちゃ希望があったらわからないけど)、本当に貴重な体験をさせてもらったんだなあと。勢いつけて観劇してほんとうによかったです。ありがとうございました!

突然ですが。

マジでブログを引っ越しました。

画像のインポートは月毎に容量が決まっているそうなので、徐々にやっていく予定です。なので現時点で過去記事を見ると画像がないものがあると思います。

あと行間もばらばらですみません。ちょっとずつ直していくけど、あんまり昔の記事は無理かも。

 

画像引っ越しに対応してくれたはてなブログさん本当にありがとうー!

新しいUIにてんてこまいですが、徐々に慣れていきたいです。

 

追記:

やはり一番ネックだった画像リンクはそのままっぽい……。しまった。

演劇集団キャラメルボックス クロノス・フェスティバル2023・3

(マジでしょっぱなからネタバレしてるのでお気を付け下さい)

(たぶん私にしかわからない超・個人的な感想です)

 

(ここからしばらくシリーズ全体の話を唐突にしています)

今日はずっとクロノスシリーズの世界のことを考えてたんですけど、やっぱり吹原さんって最後の跳躍を終えた後は消滅したんじゃないかな……?(一昨日の話の続き)

「いや、でもやっぱわからん」をずっと繰り返してるんですけど。でも、過去に跳んだ方の秋沢さんは消えたじゃないですか。で、たぶん青井さんも消えたっぽくない?

ただ、それだと「じゃあ何で仁科君は存在したままなの」ってことになるんだよなあ。仁科君は「自分の過去には干渉していないから」という仮説もあるけど。鈴谷先生は、「過去に跳んだ=ヒー兄ちゃんを助けることがそもそも歴史の一部だった」で、布川さんは「過去に跳んだけど存在に関わるほどの歴史干渉をしなかった」からセーフ?(※全部私の仮説です)

だから、『吹原和彦の軌跡』および『クロノス』は最後に来美子さんを助けた後で「過去に跳んだ」方の吹原さんは来美子さんの目の前で消えてしまって、そのすぐ後に会社から走ってきた吹原さんと再会したような気がするんだよな。(※全部私の仮説です)

仁科君が未来に飛んだ後の野方さんが、「仁科君が過去に跳んだ」記憶がない=杏子さんを助けたので青井さんが過去に跳ぶ理由がなくなった、って確か言ってたから、やっぱ消えたんちゃうかなあ……。青井さんは奨学金の関係で住島重工に入ることは決まってたから、社長になることは変わらなくて。

あ、だからね、吹原さんが飛ばなくなった世界でどうやってクロノス・ジョウンターが保存されたのかというと、唯一「吹原さんが未来から跳んできた」という記憶を持つ来美子さんが頑張ってくれたんじゃないかなとか。だって『あした あなた あいたい』に出てきた来美子さんは吹原さんが助けた後の来美子さんだもん。「来美子さんが助かった歴史」のその後にクロノス・ジョウンターがなくなってしまったら、また来美子さんが消滅してしまうというスパイラルになりません?

あと『クロノス・ビギンズ』のパンフレットでも軽く触れられてたけど、やっぱり少しパラレルなのかなとか。年表は1枚にまとめられてるけど、本当に「歴史」という1本の河の中に全てが存在しているのかというとちょっと違う気がするんじゃないかなと思ったりしてます。たまに共通のチェックポイントがあるんだけど、チェックポイントとチェックポイントの間には何本か支流があるというか。

理数系が苦手な人間がこんなこと考察したらあかんかったわ……(でもジャンルとして好きは好き)。原作をもっと読み込んだら色々わかるのかもしれない。そういえば、さっき原作を読み返してたら秋沢さんが幼児時代の布川さんを助けていたことに気付いて泣きました。秋沢さんが助けてなかったら圭ちゃんと会えてへんやんけ!!

 

だからね(何が)、今回のクロノス・フェスティバルって物語自体も集大成ぽかったし、さらに配役も「あえて今までクロノスシリーズで演じてきた役を彷彿とさせる」感じになってませんでした?(全員が全員ではないけど) 筆頭が美咲ちゃんと貴子さんで、きりちゃんと丈二さんもそうでしょ?

丈二さん、クロノス・ジョウンターに乗るのが初めてと仰ってて「あれ?」と思ったけど、あれはクロノス・スパイラルでしたね。そうだそうだ。

丈二さんと言えばさ! 『クロノス・ビギンズ』の主役なんですけどね!? まあ結構真面目な役でね!?

東京公演が終わった後で多田直人さんのインスタライブで「阿部丈二劇場」という言葉を目にしてたんですよ。その時はネタバレを伏せてくれてたんですけど、まあ何というかものすごく複雑な苦笑いをされてて「へー、楽しみだなー」と思ってたんです。

そらそうだわな!! そら筒井君も大千穐楽恒例一言挨拶で謝罪するわな!! いやいやあれは無理よ!? 同じ舞台に立ってても笑っちゃうよ!! 私達もあの場面だけ笑い過ぎて記憶が飛んでます!! 一緒に舞台上にいる役者さん達があまりにも可哀想!!(※めちゃくちゃ褒めてます)

本当に多田君がただの被害者でした(※めちゃくちゃ褒めてます)。でも、一緒に観に行った丈二さんファンのうちの妹と友達はめちゃくちゃ喜んでました。やっぱりああいう丈二さんを一場面は観たかったそうです。よかったです。いやわかる私もめちゃくちゃ好き。

劇場中があんなに笑ってたの私が観に行った中で一番かもしれない。力抜けるくらい笑ってたのに後半めちゃくちゃ恰好良いんですよ。寒暖差でグッピーが風邪ひくから!(温度とかテンションの差が激しいの意)

 

どうしようわけわからん感想ばっかり書いてる。とりあえず一旦ここまで。関根君が恰好良かったとか書きたい。

あああ、あとこれだけは書かないといけない!

やっぱりクロノスシリーズには鈴木理一郎さんの音楽が欠かせないのです! 『クロノス・ジョウンター』のイントロとか今聴いても全く色褪せてなくてめちゃくちゃ恰好良いんですけど!? 配信されてるから観に行った人全員聴いて下さい! 私もめちゃくちゃ聴いてる!